No.34

”この案を採用します”と言わせたい。

坂井 啓悦

(KBCC代表)

Presented by Keita Kutsuno, Syunki Abe

Photo by Keita Kutsuno


学生が企業に対してコンサルティングをする‘‘ビジコン”。ビジコンから得られるもの、またその魅力とはいったい何なのか?彼は語るー、「自分を変えるキッカケがKBCCにはある」と。

PROFILE

坂井 啓悦

”学生による企業に対するコンサルティング”

-はじめにどうしてKBCCに入ったんですか?


まず、経営学部に入った理由がかっこいいからという理由で(笑) あとは試験の形式がセンター試験で失敗しても大丈夫って聞いたので受験しました。だからもともと経営学に興味があったわけではないんです。一回生の最初の授業は経営にあまり関係ないことが多くて、面白くなかったんです。でもやっぱり経営学部に入った以上は、入ったことを正当化したいなと思ったので経営についていろいろ調べ始めました。経営に関してのサークルはKBCC以外に他にも団体はあったんですけど、他の団体はなんか固そうかなって思ったのでKBCCを見に行ってみたんです。実際に行ってみるとすごい先輩たちばかりで、自分もあんな感じになりたいと思ったので入りました。実際に企業を相手にしているというところにも惹かれましたね。でも最初は本当に軽い気持ちでした。

-KBCCは具体的になにをしているんですか?


企業の課題に対して学生がソリューション(解決策)を提案しています。協力して1つの案を出すよりも大会形式にして競わせたほうがより良い案が出るという考えから関西圏で参加者を募り、コンペティション形式で一位になった案を企業に提案しています。実際に今年はミズノのランニングシューズの売り上げを15億円伸ばしたいという課題について取り組んでいます。言い換えたら学生による企業に対するコンサルティングです。参加者は8月に関西圏から募集し今回は28人が集まって、4人で1チームの7チームにKBCCからメンター(コーチ)として1人ずつ配属されます。参加者の多くは未経験の学生なのでKBCCのスタッフは4月から8月まで勉強会を開いたり、仮想の課題を考えたりしています。

-実際にどのように課題を考えているんですか?


例えば、「2020年東京オリンピックが開催されます。盛り上げるにはどうすれば良いでしょう。」という課題を考えるとき、盛り上げるということをどのように捉えるかということが問題になるんです。ただ花火を打ち上げて集客を狙って盛り上げようというのでは、考え的に浅いです。というのも、おそらく東京オリンピックは満員を見込めるのでむやみな集客は無意味になってしまいます。別の観点から見てグッズの売り上げを狙ったり、オリンピック開催前に競技場などを開放し、「来月のオリンピックにこのレーンでボルトが走ります。」といったように場所に付加価値をつけて収益を狙うという意見は面白かったです。

-KBCCの代表としてやりたいことはありますか?


僕自身を含めスタッフの質を上げることが必要だと思っています。来年も続けるので必ず大きく変えていきたいと思っています。3年目になるので、なんとしてでもKBCCの先輩たちが創り上げたこれまでのKBCC以上の、最強のKBCCを創り上げていきます

-KBCCに入って成長したことはなんですか?


入学当初、神大に合格することができてとても浮かれてたんです。もう遊んどいたらええやんって逃げて考える習慣がなくなっちゃって、勉強のできる周りの人にたいして劣等感を持ってました。でも代表は逃げ場がないんです。代表だから質問に対して答える機会や人の前で話すことも多くなるし、答えるためには勉強しないといけない。企業側にも時間を割いてもらっているし、お金も関わってくるし成果を出さないといけない。自分のための勉強ではなくなってきます。その結果、勉強をする習慣がつきました。講演も下調べをして向かったり、興味あることについて本を読むようになったり一見当たり前のように見えるかもしれないけど、自分にとって当たり前じゃなかったことができるようになった。大学は与えられる場所ではなく自分から主体的に動かないと何も得られないんだなと改めて気づかされましたね。


永岡 誠

(工学部3回生)

自分の直感に素直に、今を全力でやってみる。


あずま

(MooVeeリーダー)

「好き」のバトンを繋ぐ ~MooVeeリーダーの使命~


谷村謙一

(体育会フィールドホッケー部監督)

目標のために考え、行動する。


吉原 史郎

(経営学部卒コンサルタント)

自分がこの仕事をするために生まれてきたという感覚があります。


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