No.135

自分を幸せにさせるワクワクレーダー

青木紗羅

(神戸大学経済学部4年生)

Presented by Watanabe Natsuki

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"神戸大学の学生でありながらフリーランスデザイナーとしても活動する青木紗羅さん。フリーペーパーサークルKooBeeでは動画制作チームMooVeeを立ち上げるなど、幅広い活躍を見せる。やりたいことをすぐに実行できる彼女の原動力、「ワクワクレーダー」とは。 "

PROFILE

青木紗羅

自分のためではない、デザイン

-まず初めに、フリーランスデザイナーを始めようと思った理由を教えてください。


"大学1年生の時は、デザインは趣味程度でした。けれど2年生の初め頃からどんどんのめりこむようになって、デザインに没頭してご飯を食べなかったり、睡眠を削ったり。週2~3回入っていた塾講師のアルバイトでさえ、行くのが億劫になってしまうようになりました。バイトってお金のためだけど、お金のためにデザインに費やす大事な時間をバイトに割くのはもったいないと思ったんです。だから、お金をもらってデザインできたほうがいいなと、フリーランスデザイナーとして活動したいと思うようになりました。 当初は周りに同じ境遇の人もいないからどうすればいいか分からなかったんです。でも2年生の夏頃に、友人の集まりの中でヴィーガンのコミュニティを作ろうとしている方に出会って。その時彼がヴィーガンという肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を食べない人のためのレシピサイトを作るうえでUIデザイナーを探してると聞いて、私のデザインだったらお手伝いできるかもしれないと申し出ました。彼は作ってもらった分はきちんとお金を支払いたいと言ってくれて、そこで初めて仕事をしました。そこからフリーランスデザイナーとして活動するようになりました。"

-好きなことを仕事にするのは難しいように感じますが、踏み切れたのはどうしてですか。


たしかに生半可な「好き」では生活できない、食べていけないとは思いました。けれど、仕事をしていたら嫌なことがいっぱいあって、それでもなお好きでいられるなら、それは仕事にしてもいいのかなって思ったんです。例えば私はピアノを弾いたりスポーツをしたりすることも好きだけど、実際本当に嫌になるような出来事があってもそれらを好きでい続けられるかとなると、やっぱり厳しいんですよね。でもデザインは、それを乗り越えられるくらい好きなんです。

-そこまで熱中できる、デザインの魅力は何ですか。


"寝食を忘れるくらい、作ってる過程や手を動かしている時間が楽しいことが第一にあります。あとは、「どこまで先を見ているか」が他とは違うんですよね。例えば音楽とかスポーツは、私にとってあくまで自分で楽しむためだけのものなんです。自分がピアノを弾くことで他の人を幸せにしたい、聞いてくれた人にこんなメッセージが伝えたいと思ってやっているわけじゃないんです。純粋な、娯楽として好きなものだから。 対してデザインは、届けたい相手のため、作ったデザインを利用してくれる人のためにつくっています。先ほどのヴィーガンのサイトデザインならそれを依頼してくれた人や、サイトを使ってくれる人のため。KooBeeなら、冊子を手に取ってくれる人のため。最終的な目的の方向が自分に向いてないんです。 "

-自分のためではなく、誰かのためにデザインしているということですか。


"はい。私はそれがアーティストとデザイナーの違いだと思っています。アーティストは爆発するような自己があって、内から湧き出てくるものを表現するんですよね。けれど私にはそれがない。これをやってて楽しいなと思うことはあるけれど、こういうことを表現したいというのはないんです。これはコンプレックスでもあるけど、この仕事をする上ではよかったと思います。もしデザインする上で湧き出るような自己があれば、どうしても作るものは自分の感情や経験から出てきたものになってしまう。依頼者が伝えたいメッセージの中に自分を混ぜずに伝えることはすごく難しいと思うんです。だからこそ、伝えることの実現可能性を高めるデザイナーという仕事は向いてるなと思います。 "

-誰かのために行動したいという考え方が生まれたきっかけは何かありますか。


中学生の時、生徒会に入ったのが自分の中でターニングポイントだったと思います。それまで私はすごく流されやすい子だったんです。先ほども言ったように、はっきりとした自己がなく、趣味や特技がないことがコンプレックスでした。生徒会に入ったのも実は当時好きだった男の子に「俺、生徒会長の副会長をやりたいんだけど、一緒に立候補してくれないか」と誘われたからで(笑) 生徒会に入ってすぐの時も、こんな学校にしたいという自分の意見は特になかったんです。でも反対に、私を誘ってくれた副会長の彼や生徒会長は、ビジョンも情熱もものすごくあったんです。こんなことを実現したいからやるんだ!と突っ走るタイプ。でもその反面、予算やスケジュールなどの現実的な部分は全然決まっていなかったんですよね。実現可能性が低いとわかったときに、じゃあ私が彼らの考えをどうやって実現するかというHOWの部分をしっかり詰める役割をしようと思ったんです。それをずっと続けていく中で、私は情熱をもってみんなを引っ張るよりも実現可能性を高めるほうが向いてるんじゃないかと思いはじめました。それをきっかけに、やりたいことを実現できずに困っている人がいたらその人のためにどうすれば問題を解決して実現できるかを常に考えるようになりました。


宮下奨平

(アプリ開発者)

周りに流されず、自分で決める覚悟が夢を叶える


近石涼

(シンガーソングライター)

夢を口に出して


藤永旺次郎

(経済学部5回生)

様々な価値観に触れてみたかった。


黒木麻由

(セブンイレブン鶴甲第1キャンパス店店長)

限られた休み時間に "いい気分" を。


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