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いつ聴く、日本語ラップ

今日、耳にする機会が増えてきた日本語ラップ。もはや聴いたことがない人の方が珍しいだろうが、その基本イメージはまだまだ「イカついもの」ではないだろうか。ここでは、そんなイメージを覆す四曲を歌詞と共におすすめシーン別に紹介する。

場面1. 夜中、コンビニに行った帰り道で

お嫁においで2015 feat.PUNPEE

トラックメイカーとしても、MCとしても人気を誇るPUNPEEだが、どことなく”うだつの上がらなさ”を感じる。そんなPUNPEEの”うだつの上がらなさ”が凝縮されたような一曲。夜中にコンビニに行ってついついアイスをカゴに入れてしまう自分を

「親父に殴られたことないけど　君の親父に先に殴られそうだ」

という一節に慰めてもらいながら、歩いて帰ろう。

場面2.バイト先でミスりまくった日の晩御飯時

dodo- era it

「仕事に向かう、カバンを抱いて
　嬉しかった内定、入社後泣いて
　今は見えるこの部屋から快晴」

重めな歌詞に対して、「抱いて」「内定」「泣いて」「快晴」で韻を踏み倒しているので、同時に爽快な感もある。色々な感情を内に取り込むためのとっかかりとなる曲だと解釈している。

筆者はこれを聴く機会が非常に多い。もう少し減らしたいが。

場面３.雪がどっさり降った日の待ち合わせで

STEADY&CO.- only holy story

2001年にSTEADY&CO.からリリースされた、自分より年上の曲である。

「肩寄せ合い　深く腰かけ　サンルーフ覗けば流れ星だね
　カーステの調べ　パワステとシガーで　音に乗り街はバースデーを知らせ」

聴いているだけで今日はどんなことをしようか、いやがおうにも想像が膨らむと言うものである。モコモコのダウンをきて、あったかい車で流しながら、人を待とう。少々の遅刻も気にならなくなることだろう。早く免許が欲しいものである。

場面４.よく頑張った日、シャワーを浴びながら

Kvi Baba- Too Bad Day But…

「９割が悪いことなんだって　けど１割は良い事あるんだって」

頑張ってへとへとになった日、自分を労わりながら、１割の良い事に目を向けたいと思えるようになる曲。素敵な曲すぎて、これ以上言葉が見つからない。聴いてみればわかる！

筆者はこのKviBabaのライブがみたい一心で「クラブ」に足を踏み入れたが、未知の動きをするおにーちゃんおねーちゃんに肝を冷やして、KviBabaが出てくる前に終電で帰ったことがある。

以上が今回紹介したかった四曲である。どの曲にも共通して言えることは、「文字だけではわからない」である。本当に、ビートと聞くことで何倍も良さが増幅するので、是非一度は耳に入れていただきたい。もし気に入っていただけて、他の日本語ラップの曲も聴いていただければ、これ以上ない幸いであります。