建築の面白さやエネルギーをもっと知ってほしい。それが彼女が「建築の広告塔」を目指す理由。彼女の社交性溢れる人柄と、独特の考え方に迫る。
PROFILE
吉備 友理恵
建築に対する色々な考えを聞け、刺激があります
-はじめに関西建築サークル#について教えてください!
一昨年の9月に関東の建築を学ぶ学生の横のつながりを作ろうと建築サークル♭という団体が設立されました。その後、関西の人とも繋がりを作りたいという動きが出てきたのを昨年の3月に私がTwitter で見つけて、そのお手伝いをしたんです。 それからまず2日間にわたってイベントをしたんですが、関西の学生が50人くらい集まってめっちゃ盛り上がったんです。その後この集まりを続けたいという声が凄く高まって、じゃあ関東とは別に関西にも1つ団体を作ろうとなって関西建築サークル#ができました。1年間で関西出身で地方大学に通う人も合わせて全22大学、約100人の学生が所属する団体になりました。現在は3回生になり、それぞれが多忙を極めるようになったので、大きなイベント等は行っていませんが、ここで得られた繋がりは今もずっと続いています。
-サークルの目的はなんですか?
建築を学ぶ学生の繋がりや交流を目的としています。 建築って実際に建物を作っているとか、大工さんみたいなイメージを持っている方が多いなって最近感じるんですが、それはちょっと違うんですね。建築には大きく3つの柱があって、地震とかにどれだけ強い建物を建てるかとか考える構造、光や熱の回り方などを考える環境、社会情勢やその土地のことを踏まえてこの建物があることでより社会がよくなるためにはどうしたらいいのかを考えデザインをする計画に分けることができます。最後の計画の中でも意匠は他の理系的な2つと違って、社会的な文系の要素や芸術系の要素が強いんです。その頃は建築を勉強している人の中でも、意匠を学ぶやる気のある人が各大学に数人ずつぐらいしか出てこなかった時期で、自分が思っていることを他の人と共有出来なかったんです。そういう状態から、同じ意匠を学ぶ人が集まると、各大学ごとでもそれぞれに特色があって CG がすごく強い大学もあれば手書きを押している大学があって、考え方も全く違って面白いし、すごく刺激にもなりますね。
-具体的にはどのような活動をされているんですか?
主に色んなイベントで交流をしています。具体的には実際に家として成り立つ設計を他大学の人と半日かけてぶっ通しで設計する12時間設計というのをやったり、建築のコンサルティングやってらっしゃる方を先生としてお招きして、その方に対して自分たちの作品を持ち寄って15分間話すプレゼンに特化したイベントをしたりしています。最終的に実現はしませんでしたが、カフェの設計の内装のデザインお手伝いをしたりもしました。
-建築をやろうって思ったきっかけは?
最初は建築を凄くやりたいって訳では無かったんです。高校で早い段階で理系か文系か決めなきゃいけなくて、文転は簡単にできると思って理系に進んだんです。でも結局文転も難しくて、このまま理系で行くってなった時、得意だった音楽美術の芸術的な感性を生かせる建築を塾の先生がおすすめしてくれたんです。だから、大学に入った時はそこまで建築には詳しくはなかったかな。