KooBeeのクリエイティブ部に所属しながら、KooBee内の動画制作チーム・MooVeeのリーダーを務めるあずまさん。あまり経験が無かったリーダーという役職を引き継いだ彼女の想いや、動画制作への向き合い方などを取材していくと、そこには彼女の動画制作と先輩・後輩に対する深い愛情、そしてリーダーとしての熱意が表れていた。
PROFILE
あずま
「先輩が作ったものを残したい。」
-なぜMooVeeのリーダーになろうと思われたのですか?
私が一番所属期間が長いというのもありますが、それまでリーダーをやっていた方がクリエイティブ部の先輩でもあったので、先輩が頑張って作ってくれたものを残したいという気持ちが大きかったからです。
-MooVeeでリーダーをやってみて、学んだことはありますか?
もともと裏方として制作する方が好きで、あまりリーダーのような立場は経験していなかったので、改めて周りのリーダーの大変さに気づきました。ミーティングの設計をしたり、活動内容を決めたり、スケジュールに合わせて動いたりするなど、チーム全体を見ないといけないので、それが難しいです。
-学業とKooBeeの両立だけでも忙しいと思いますが、その上でMooVeeにも携わろうと思えるのはどうしてですか?
やはり ”動画制作が好き” という気持ちは大きいです。依頼があれば動画制作に取りかかるというスタイルなので、活動として動画を作るというよりかは動画制作そのものを楽しもうという気持ちで活動しています。毎週ミーティングをやったりチーム内で動画を制作したりするのではなく、以前制作したFHS(KooBeeが提供する高校生向けのコンテンツ。各学部やサークル、学生生活についての情報やリアルな大学生の声が円グラフやイラストなどを使って紹介されている。)の動画みたいに、KooBeeの活動と連動して制作する方が多いです。
-自分で好きなものを作るのと他の方から依頼を受けて作るのとでは、どちらが好きですか?
自分で好きなものを作る方が好きではありますが、どちらも好きです。
企業や大学から依頼を受けて作るものは制限や締め切りがあって、相手とやりとりしながら作らなければなりませんが、相手の期待以上のものを出せるとかなり褒められるので、そういう楽しさはありますね。制限がかかると、完全に私の制作物という訳ではなくなってしまうので難しいですが、相手の方に喜んでもらえるように制作するのは楽しいです。
-動画制作やデザインを将来仕事にしたいですか?
今のところは考えてないです(笑) ただ、就活を始めてそういえばと思ったのは、私は割と物作りが好きなので、独自の技術を持っているメーカーなどに興味があるのですが、よくよく考えてみたら動画制作や冊子作りも物作りなんですよね。デザインという分野ではないですが、何かを生み出すことに関わりたいという気持ちは、KooBeeやMooVeeの活動と繋がっているなと気づきました。あと昔から何かを「作りたい」という気持ちはありました。
-昔から何か制作活動はしていたんですか?
中高生の時は、文化祭のポスターを作ったり、部活のTシャツのデザイン募集に自分のデザインを応募したりと、小さい範囲での制作はしていました。Tシャツのデザインでは、2年連続で自分のものが選んでもらったこともあって、そういう経験から、自分の作ったものが形になるのは面白いなと感じていました。形に残るものがいいですよね。
-形に残るといえば、MooVeeのカルテ(ミーティングで行ったことを記録したもの)に「後世に残せ!」と大きく書いてあったのを拝見しましたが、あれはあずまさんが書いたものですか?
私が書きました(笑) 私が一年生だった時は、先輩がどんどん引っ張ってくださっていたので、いろんなことをやっていましたが、コロナ禍になってから、外にあまり撮影しに行けなくなるなど、冊子作りの方が大変になってしまい、あまりMooVeeの活動には力が入れられなくなってしまいました。そして現在のMooVeeメンバーの中で本気で制作していた頃を知っているのが私だけなので、いざ外部から依頼が来た時に、後輩たちが何も知らないと困りますし、動画制作が出来てもどんな風にリリースや広報をするのかも知っておかなければいけないので、そういった意味で制作活動の最初から最後までを細かく残そうと、今年は活動の記録に重きを置いています。
-やはりそれはリーダーとしての想いですか?
そうですね。リーダーとしての責任でもありますし、先輩方が本当にゼロからMooVeeを立ち上げて、そこから編集ソフトの使い方や動画の作り方を教えてもらったおかげで、今私は何不自由なく動画を作れているので、その流れを途切れさせるのはもったいないなという気持ちもあります。また、動画を作りたいと言って入ってくれた子も割といたので、せっかくならきちんと残しておきたいなと思っています。先輩の意思を継いでいきたいですね。
-後輩のMooVeeメンバーに今後してほしいことなどはありますか?
私はMooVeeの活動とは別に、数ヶ月に一回くらいYouTubeを見ながら、かっこいいと思った動画を真似して作っていたので、MooVeeだけじゃなくて個人でも動画制作してくれたら私としては嬉しいです。私が入ったときは、個人で動画制作をしていた人が周りにあまりいなかったのですが、私は元からミュージックビデオなどいろんなものを作りたいと思って入っていたので、個人でも作ってみようという気持ちがありました。そのおかげで技術も磨かれましたし、今のMooVeeの中で動画制作に一番精通している自信があります。なのでMooVeeだけで動画を作るのではなく、自分で興味を持っていろいろと調べたり実践したりすると、身に付くこともあるのかなと思います。ただ、動画制作に限らず、とにかくなんでも自分の好きなことをやってほしいですね。
-MooVeeだけでなく、動画制作そのものも大事にしてほしいということですか?
そうですね、動画制作を好きになってくれたら嬉しいです。結構大変ですけど、割と面白いので。
-KooBeeメンバーに向けて一言お願いします。
先輩は1回多く冊子を作っているので知ってることも多いです。なので技術的な部分はもっと質問したり、先輩の様子を見たりしてどんどん吸収していってほしいです。そうしていけばすぐに先輩を超えられると思います。ほとんどの人はゼロからのスタートだと思いますが、そこから1年間KooBeeとして活動した人の例が先輩なので、先輩を見ながらもっといろいろと教えてもらったり、「○○がやりたいです」とか言ってみたり、もっと貪欲に学んでいってほしいなと思います。
-神大生に向けて一言お願いします。
動画制作もデザインも、実は始めたのはKooBeeに入ってからで、それまではパソコンすら持っていませんでしたし、もちろん編集ソフトも使ったことなかったですが、「面白そうだな」とか「好きだな」と思ってやってみたら、意外とできるようになるので、特に周りに教えてくれる人がいるような環境にいるならなおさらですが、興味はあるけど躊躇していることは大学生のうちにやってみて損はないと思いますね。