NO.96
杉野友亮
(Rokk-Code代表)
「テクノロジーが世界を変える、テクノロジーを理解することは未来の社会を理解すること。」

プログラミングサークルRokk-Code代表の杉野さん。彼が所属するのは工学部情報知能工学科。ではなく、なんと経営学部。やりたいことに悩んだ大学生活だった。そう語る彼の、「プログラミングを神大生が気軽に学べる場を作りたい」という想い。
Presented by Kanane Hase, Jun Enomoto
Photo by syouichirou Sakamoto
サークル設立に至った想いのルーツ。
― 杉野さんは経営学部に所属されているとのことですが、プログラミングを学べる工学部じゃないんですね。
学部は自分で独立して会社をやりたいという夢があったので文字通り経営学部を選びました。高校時代はプログラミングには全く興味はなかったんです。
― どうしてプログラミングを始めたんですか?
1回生の頃は神戸大学起業家ゼミという団体に参加していたんですが、その活動は定期的に開催される講義を受けるくらいで、自分の目標である独立に繋がらないやりたいことと違うなと感じていました。学校もあまり行ってなかったし「結局自分は何をやりたいんだろう」と悩んでました。2回生になっても引き続き学校には行かず熊本で1ヶ月くらい震災ボランティアをしたり、旅行に行ったりして気ままに暮らしていました。そんな生活が変わったのは2回生の夏休みに東京に行ったときです。そこでたまたま、ベンチャー企業に投資することを仕事にしているスカイランドベンチャーズ(以下スカイランド)という投資会社でインターンをさせてもらえることになったんです。スカイランドから投資を受けてバリバリやってる人たちはみんなプログラミングを使ってWebサービスを作っていたので、プログラミングはこの先必要なスキルなんだと思い独学でプログラミングを勉強しはじめました。
― プログラミングはどうやって学んだんですか?
最初は独学です。スカイランドのインターンが8月中頃だったので、そこから残りの夏休みは丸1ヶ月1人で勉強していました。その1ヶ月の勉強の成果としてツイッターに似た簡単なアプリを作りました。プログラミングの実践経験のためにエンジニアとして一回働いてみたいと思ったので、そのアプリをいろんな企業に見せて相談して周りました。そんな時に僕を拾ってくれたのがキャンドルという会社だったんです。10月から半年くらい休学してインターンを始めて、Webサイトやiosアプリケーションの開発をしていました。最初は覚えることが多いけど、一通り覚えればそこからはどれだけ綺麗なコード、すなわち見てすぐに意味がわかるコードを書けるかってところが大切になってくるんです。綺麗な自分だけだったら汚いコードでもいい。でもチームで開発してるから、他の人が読んだ時に汚いコードだと意味がわからなくて手が付けられません。下手に触っちゃうとエラーが出ちゃうかもしれない。だからチームで成果を出すためには絶対にコードは綺麗にかけたほうがいいんです。
― そこで半年間プログラミングの実践経験を積んだんですね。
正直にいうとちょっと違います。自分で言うのもなんですけど、最初の3ヶ月はそこそこの習得スピードで習得できてたんです。でも4ヶ月目くらいからコードを書くことが辛くなりました。自分がインターンをしていた理由はプログラミングの技術を磨いて成長したいからだったんですが、自分の成長のためだけにコードを書くのが辛くなってしまったんです。成長に限界を感じたんです。始めたばかりなので頑張っても当然上には上がいるし、一緒に働いてる人との差が縮まらないという状況が辛くなってしまったんです。これは職場という環境の中で競い合っていた部分があるからだったのかなと今は思っています。もっと劣等感を感じずに教えてもらいやすい関係を築けていたら違ったのかもしれません。例えばサークルの友達同士みたいな関係なら、気軽に教えあったりできるんじゃないかなと思います。Rokk-Code設立はこのときの反省を活かしてのものでもあるんです。
最先端を理解すること。
― Rokk-Codeではどんな活動をしているんですか?
Rokk-Codeでは、もくもく会というプログラミングに関することを勉強しながら親睦を深める会を週2回開催しています。ゆくゆくはチームでアプリ開発とかもできたらなって。もくもく会には本当にいろんな人に参加してほしいです。特に初心者の人なんかは、プログラミング勉強したいと思っても実際何からしたら良いんだろう、というところが障壁になると思うんです。そのあたりを僕とか経験者が教えられるかなと考えています。Rokk-Codeを作ったのも一人より集団でやるほうがモチベーションを保ちやすいし、学習効率もいいなって思ったからなんです。京大とかだとカンファーというみんなで勉強していくコミュニティがあるんですけど、神大にはなくて。今参加してくれている人は工学部の情知の人なんですが、学校ではプログラミングをやっていてもアプリの開発経験はない。初心者にも需要はあると思うんですよね。プログラミングを勉強したいけど何から始めれば良いのかわからないって人はぜひもくもく会に来てみてください。
― プログラミングを学ぶ意義はなんですか?
例えば産業革命だと機械というテクノロジーが人々の生産性を大きく変えたじゃないですか。次はインターネットが出てきて人々がどこにいても繋がれるようになった。これからはAR・VRとか自動運転、ドローンなんが世界を大きく変えるようになってくると思うんです。そしてその根幹にあるのは全部プログラミングなんですね。テクノロジーが世界を変えていくから、テクノロジーを理解することは未来の社会を理解することにもなると思います。変わっていく社会を上手く生き抜くためにもテクノロジーやプログラミングについて理解しておくってことは大事なことなんじゃないかなあと思います。
― 独立という目標にも活かしていけそうですね。
そうですね。日本ではこれから人口が縮小していろんな市場が縮小していくと思うんですよ。そんな中でもVRとかドローンという新しい市場っていうのは、ここから拡大、急成長していく市場なんですよね。しかも、新しい分野なので詳しく知っている人が誰もいない。既存の産業だったら、若い頃から経験を積んできたおじさんが僕たちよりスキルもあるんですよ。その中で僕たち若者が戦っても正直勝ち目がない。でもVRとかARのような新しい技術っておじさんはみんな分からなくって。そうなると頭の柔らかい、吸収の早い若者が有利なんです。これから仮に僕が事業を始めるなら、新しいテクノロジーに関わる産業は魅力的な選択肢だと思ってます。
― 杉野さんにとってプログラミングそのもののおもしろさはなんですか?
プログラミングの魅力ですか。プログラミングは始めたばかりだとめっちゃエラーが出るんですよ。ひとつ何かやろうとしてもエラー、エラーの連続で。またエラーか…って言いながらインターネットでエラーの原因を調べていくんですけど、特に始めたばかりで経験がないとエラーの原因が全然わからなくて原因を調べるのに1時間とか使っちゃうこともしばしばです。そういう苦労の中でようやくエラーの原因が分かって解決できて自分のアプリケーションが動いたときには快感があります。それがプログラミングの魅力かもしれないですね。パズルみたいなイメージですね。パズルも最初結構イライラするじゃないですか。ピタッと合わさって上手く自分が思い描いた通りに動作する気持ち良さは、パズルだと完成したときに近いと思います。単純に趣味でプログラミングやってるって人もいるくらいなので。プログラミングがしてみたくなったら、もくもく会を学ぶ機会にしてほしいです。
― 今のサークルの具体的な活動は週2回のもくもく会。今後の活動の目標はありますか?
東大や京大、慶応などの大学にはVRのアプリを作るサークルがあって、ゆくゆくは僕たちRokk-Codeもそういった機材を導入してVRのアプリ開発とかもやっていきたいなと思ってます。VRって三次元の空間を再現するものなので、スペックの高いパソコンが必要だったりヘッドマウントディスプレイ機器が必要なんです。高価なものなので正直一人で手を出せるものではないんですよね。今ならクラウドファンディングという資金調達の方法がありますが、実績がない状態で「VR開発したいんでお金ください」と言っても無理です。だから今は自分のできるWebアプリだとかiosアプリを作って、サークルの規模を大きくしたい。そうすればクラウドファンディングをしてVR開発もできるサークルにするってことも可能だと思ってます。
― 最後に神大生にひとことお願いします。
さっき言ったことそのままかもしれないんですけど、インターネットやスマートフォンが世の中を大きく変えていった歴史があって、これからもそういったテクノロジーが大きく世界を変えていくことになると思います。だから僕は皆さんにもっと最先端のテクノロジーに興味をもってもらえると嬉しいです。そして、その手段の一つとしてプログラミングを勉強してもらえたら凄く嬉しいです。Rokk-Codeの活動情報はツイッターに載せているので気軽に参加してください。

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94. 平田ナオヤ
経営学部4回生
95. 柄須賀皇司/松嶋航大/加賀屋航平
神大生を含む3人組ロックバンド the paddles
96. 杉野友亮
Rokk-Code代表
80. 稲葉滉星
神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti代表
97. 鈴木大策
文学部2回生