NO.70
Scarlet
(アカペラサークルGhanna Ghanna)
「「大学生活かけてもいいと思えるものが、アカペラでした」」

アカペラサークルGhannaGhanna内のバンド”Scarlet”。彼らは2月に開催された、関西のアカペライベント”KAJa!チャレ”で見事優勝を果たした。メンバーは、長谷・あきら・太一・ゆうちょん・あかね・まさとの6人。今回お話を伺ったのは、リーダー兼リードボーカルの長谷さんと、ベース担当のあきらさん。”Scarlet”のその名の通り「朱く」燃える情熱に迫った。
Presented by Miyuu Takatsuka
Photo by Haruna Kikuchi
「新歓祭で先輩のアカペラに衝撃を受け、一日中見とれていました」
― そもそもアカペラってどんな音楽ですか?
簡単に言うと、声だけで音楽を奏でましょうというもの。コーラス・リード・ベース・ボイスパーカッションの4パートでバンドは構成されます。合唱とアカペラは楽器を買わなくてもできるのが魅力。つまり、初期投資がほぼ0で始められる音楽と言えます。その中でもアカペラは合唱と違って、最低でも3人いたら成り立つんですよ。すごく小規模でも素敵な音楽を創り上げることができる。なおかつ少人数だからこそできる音楽なんです。
― なぜ「アカペラ」をやろうと思ったんですか?
あきらさん:やっぱりテレビ番組の影響が大きいですね。ハモネプ(※)とか。楽器だけでもしんどいことを、声だけでやるっていうところがユニークですよね。 そこから興味を持ち始め、「一応説明会だけでも行っておこう」くらいの気持ちで参加したら、流れで入ることになっちゃったんですよ(笑)

※ハモネプ…ハモネプ全国大会。フジテレビ系列で不定期に放送される番組で、全国から集まったアカペラグループが優勝を目指して競い合う。

長谷さん:僕は先輩の姿を見てアカペラに惹かれたんじゃないかと思います。入学当時、新歓祭の野外ライブでハモネプの優勝バンドが歌ってると聞いて聴きにいったんですよ。そこで聴いたアカペラは、一日中立ちっぱで聴いちゃえるくらい自分の中で衝撃やったんです。「6人しかおらんのにこんなにすごい音楽ができる。しかも全員かっこいい!」って。
― リーダーである、長谷さんにお聞きします。 Scarletを結成されたきっかけは何だったんですか?
長谷さん:僕は今訳あって6年生なんです。6年生になってもアカペラ続けてる理由が、昔一緒のバンドでお世話になった濱田さんの影響で。昔の自分は今と違って尖った人間でした。周りから「何やあいつ!」って思われてる中、濱田さんが「バンドやろうぜ」って誘ってくれたんです。ハモネプ出てた先輩から誘ってもらえたのがすごく嬉しくて、迷わず加入しました。尖っていた自分がみんなとぶつかる度に、濱田さんは上手くまとめてくれるわけですよ。そんな濱田さんから正しい人となりなど、色んなことを学ばせてもらいました。加えてアカペラ界で生きていくための術や武器も教えてもらったんです。僕も後輩に濱田さんから学んだことを継承したくて、Scarletを結成しました。さらにもう一つ理由があります。当時から僕には「全国に出る」という夢があったんです。当時の濱田さんとのバンドでは果たせなかったので。この夢を叶えられそうな子たちを集めてもう一度バンドをしようと思い、Scarletを結成しました。 全国を一緒に目指すメンバーと、とにかく仲が良いバンドをつくりたかったんです。最後にこのバンド解散するの惜しいわあって思えるくらい。だからとにかく、一緒にやってて楽しそうな子を集めました。なおかつScarletでの経験を、下の子たちに継承してくれるような子を誘いました。

元GhannaGhanna濱田さんの記事へ↓
http://weebee1212.com/interview/content.php?id=5
― では、どのようにメンバーを選んだのでしょうか?
長谷さん:僕が「いいな」って思った子一人一人に声をかけて集めました。だけど現段階のレベルで測るんじゃなくて、伸びしろあって頑張れそうで、楽しくできそうかどうかを特に見てました。あとは全体のバランスを考えていましたね。全員が全員上手かったら嫌だから、中には下手な子も入れよう、とか。昔の僕みたいな尖ってるやつも入れよう、とか。言うなれば雑草集団ですね。輝くものはあるけど、みんな雑草。全員が全員花というわけではありませんでした。長年アカペラやってると、目も耳も肥えてくるんです。そんな僕の目から見て、たまに身を乗りだしてしまうほど輝く何かを持ってる子がいるんですよ。それって、経験豊富なはずの自分には無いものを持ってるということなんです。そういう意味で「かっこいいな」って感じた子たちをメンバーに選びました。そんなこと言いながら本当は全部勘なんですけどね(笑)
― YouTubeのアカペラ動画でも仲の良さが伺えますよね。仲を深めるコツはありますか?
長谷さん:俺が丸くなったからですかね(笑)実は最初、めっちゃ気遣いました。メンバー6人同士、元々めっちゃ仲が良かった訳ではないので。どうしたらこいつらは楽しいのか、仲良くなれるのかって考えながら日々接してました。

あきらさん:あとは、全員ストイックですね。一人一人「これだけは譲れない」みたいなものを持ってるのかなって。その芯の部分が一致してるから、どんなに意見が食い違っても仲良くいられるんだと思います。

長谷さん:いい意味でみんな大人です。あとは、きっつい練習の中でもできるだけガス抜きしようって考えてました。しんどいことばかりで何も楽しいことがない状態が続くと潰れちゃう。そうならないように休憩中はしょうもない話をしてみたりとか。仲良くなるってそういうことなんじゃないかと思いますね。

あきらさん:僕らは「6人全員で」仲良しだと思います。今日突発的に飲み会しようってなっても大概誰かが釣れるくらい。あとはどれだけ忙しくても「この日だけは全員でカレーパーティしよう」みたいな日を決めたりすることで、全員で遊ぶ時間を大切にしてます。
「初めて外部の人にちゃんと評価されたのがKAJa!チャレでした」
― 一番の思い出は、やはり「KAJa!チャレ」での優勝でしょうか?
長谷さん:はい、KAJa!チャレです!報われる瞬間があるから、僕らはここまで続けてこれたんだと思います。「KAJa!2016」っていうアカペラ界隈で一番大きな大会があるんですけど、それに出たかったんです。来年が僕らにとっては本命なんですけど、今年も記念受験だと思って音源だけ出してみようということになりまして。だけど、あくまでもベストは尽くそうという意気込みで挑戦しました。そうしたら、一次審査に受かって二次審査に出れることになったんです。音源審査に受かったとしても、ライバルも関西の名だたるバンドばっかりだし、ここで勝つのはなかなかハードやぞという雰囲気の中、歌いました。結果発表になって、準優勝の発表時に優勝候補だったバンドが呼ばれてですね。優勝どこやねん!って会場がざわついてる中「優勝は…Scarlet!」って呼ばれました。「出たよ、またよく名前も知らんようなバンド…ええええ!?」っていうのが僕の心境でした(笑)人間って、本当に喜ぶと「やったー!」しか言えなくなるもんなんですね(笑)こんな年して、「やったー!」って叫んでしまいましたよ。

あきらさん:その後、4月に行われた二次審査に出場したんですけど、やられましたね。僕たちからしたら、結成1年のバンドが大御所のバンドに食らいつくっていうスタンスで。初めて全国の大きさを思い知らされた大会でした。来年こそは、本選まで進みたいですね。

※KAJa!2016・KAJa!チャレとは KAJa!2016: 関西アカペラジャンボリー、通称KAJa!。今年で19回目を迎える、日本最大級のアカペライベント。今年は5/3に開催予定。 KAJa!チャレ: 今年初開催した審査形式のライブイベント。ここで優勝・準優勝に輝いたバンドは、本選であるKAJa!2016の一次審査を免除され、二次審査への出場権を獲得。2/23に開催された。
― これからの意気込みを教えてください!
長谷さん:やっぱり、全国です!今年はまだ、「アカペラスピリッツ」と「Jam」っていう全国大会が控えているので、まずはそこに向けて頑張ります。他にも、GhannaGhanna内のライブにも全力で臨みます。せっかくならトリを飾りたいですね。来年の3月まではこのバンドを続けます。来年もしKAJa!本選まで駒を進められたら、5月まで意地でも続けます。僕はもう社会人になってるんですけどね(笑)
― 新入生に向けてひとこと、お願いします!
あきらさん:サークルって学生生活の一番大きい割合を占めるものだと思います。だからサークル選びを蔑ろ(ないがしろ)にしないでください。後悔しない時間を過ごすために、学部選びと同じくらいちゃんと考えてほしいです。好奇心のアンテナを大事にしながら、自分が一番楽しめるものを見つけてほしいです。自分にとって楽しいものがサークルではなくても、バイトでもいいし、勉強でもいいんです。大学って何をするにしても自由。高校生だったら、親から「勉強ちゃんとやりなさい」とか、先生から「部活頑張れよ」とか言われてたけど、そんなことも全部なくなるんですよ。家で寝てても何も言われなくなるんです。家で寝てるのって本当にもったいない。大学でしかこんな自由な生活はできないですから。人生の夏休みを、全力で楽しめ!

長谷さん:そうそう!めっちゃしょうもなくてもいいんですよ。一芸に秀でてたらそいつはオンリーワンになれる。ナンパでもクラブでもキャバクラでも、エロ本500冊持ってるとかでも。本当に何でもいいと思います。そんなくそみたいな生活でも、人に迷惑をかけなければ何してもOKです!そのしたいことが、僕らにとってはアカペラだったということです。

Scarletの動画を観る↓
https://www.youtube.com/watch?v=Vxh6FVqs2Cg&feature=youtu.be
13. 矢部 健太郎
KUEPCON2013優勝
10. 谷岡 久美
発達科学部卒ミュージッククリエイター
81. 藤中良太
六甲祭実行委員会委員長
48. LINO LEIA
歌手活動を行う現役大学生
8. 宮原 泰之
経営学部准教授