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No.72

大学生サッカーを知ってほしい、楽しんでほしい。そして1つの感動を共有したい。

中井英晶

(神戸大学サッカー部主将)

Presented by Marina Yoshida,Honoka Kuwahara

Photo by Nami Yoshida


神大生のみなさんは、大学生サッカーを観たことはあるだろうか。高校サッカーやJリーグのファンは街じゅうに溢れている一方、大学生サッカーはいまいちパッとしない。「大学生サッカーも同じくらい、いや、もっと熱いプレーをしているのに。」「この現状を変えたい、大学生サッカーを広めたい!」。その想いを胸に様々な活動を行う神戸大学サッカー部(以下神大サッカー部)の主将、中井英晶がこれからの神大サッカー部と大学生サッカーを語る。

PROFILE

中井英晶

「1部昇格」という目標に向かって

-ではまず、神大サッカー部について教えてください。


僕たちは”関西学生サッカーリーグ”に所属していて、今は2部Aで活動をしています。リーグは1部(12チーム)、2部A(10チーム)、2部B(10チーム)、3部(29チーム)、というピラミッドのような構成で成り立っています。
僕たちのシーズンは、4月から11月までと比較的長く、その期間は基本毎週、試合がありますね。そして僕たちはそのリーグ戦で1部昇格を成し遂げることを目標に掲げて日々活動しています。
1部や2部には、スポーツ推薦などで選手を集めている私学のチームがほとんどを占めています。対して神大サッカー部のメンバーは、誰一人としてサッカーをするためにこの大学を選んだ人はいません。勉強をしてこの大学に入ってきて、この部活に集まった僕たちでも2部Aを勝ち抜いて1部に行けるんだぞ、ということを示したいです。
また僕たちの活躍で、勉強も頑張って、大学受験をするのサッカー少年にも夢や希望を与えることができると思うんです。そういった意味でも精一杯サッカーに取り組んでいますね。

-確かに!憧れの人がいると、すごく頑張れますしね。高校生の憧れになってほしい!


そうなりたいです。また僕たちが1部昇格を成し遂げることができれば、神大サッカー部の歴史において30年ぶりの快挙になります。30年も経てば時代も変わり、1部に昇格する重みというのも増してはきていますが、目標を達成できれば大学生サッカーに旋風を巻き起こすことができるのではないか、という想いを持って練習しています。

-「大学サッカーをもっと知ってもらいたい」とおっしゃいましたが、中井さんは大学サッカーの現状と理想の未来をどう考えますか?


今まで、大学生スポーツはあまり人気がありませんでした。高校サッカーってなんか青春じゃないですか。プロも見られる存在であるからすごく人気があるんですけど、それに比べて大学生サッカーはイマイチというか、知名度は低い状態でした。大学は何に時間を割くのも自由ですよね。そんな大学生活で僕たちは大学でサッカーを選んで、厳しい練習をを乗り越えていて。なのにそれがあまり知られていないのはもったいないなって思うんです。 今、僕たちは「大学生サッカーを広めていく」というのをテーマに活動を行っている”関西学生サッカー連盟”に所属しているんです。それもあって、僕たちから大学生サッカーをもっと発信していきたいと思っています。
僕の個人的な理想としては、大学生サッカーの知名度が上がって、神大サッカー部が地域、神戸の街に関わるチームになっていければいいなと思っています。たかが大学のサッカー部かもしれませんが、神戸の方と一緒にこの六甲、神戸という地域を背負って戦っていくというのが一番の理想です。自分たちの試合に、知り合いだけにとどまらず神戸の方が応援に来てくださるって本当に素敵なことですよね。

-大学のサッカー部でありながら、”神戸のチーム”にもなるということですね。
また、神大サッカー部は大学生サッカーを広めるために、サッカー以外の取り組みも行っているそうですね!


はい。係活動というものを去年から導入していて、地域のサッカー教室や清掃活動を企画する企画係、集客試合を考える広報係など、分担でいろいろな取り組みを行っています。
こういった活動って、巡り巡ってやがては自分たちに返ってくると僕は考えています。今はその種まきの時期だと考えて、サッカー部全体でひたむきに取り組んでいますね。

また、神戸大学という学校の名前を背負っている以上、部活はただサッカーをする場だけではなく、人間教育の場でもあると思うんです。なので人として当たり前のことを当たり前にしていくというところも突き詰めてやっていますね。そういった意味で今年「凡事徹底」という言葉をチームスローガンに掲げました。
新入生はシンプルにサッカーがしたいと思って入部してくると思いますし、その思いはもちろんサッカーにぶつけてほしいなと思います。ですが以上のような神大サッカー部の色にも染まってほしいんです。そのためには僕たち4回生、3回生の存在がすごく鍵になると思っていて、後輩に神大サッカー部員としてのあるべき姿というものを見せていけたらいいなと思っています。そういったことを係活動で補っているという感じですね。

-なるほど!係活動は、地域との懸け橋でもあり、神大サッカー部の精神を後輩へ受け継ぐものでもあるんですね。


はい、しかし散々サッカーのこと以外の活動についてお話しましたが(笑)、僕たちが一番力を注いで取り組まなければいけないのはやはりサッカーであることは間違いありません。まずは1部昇格という目標を達成するために、どんな練習でも手を抜かずに頑張っていきたいなと思っています。
1部昇格は近いようで遠い存在、ですが不可能ではないと考えています。私立の大学は本当にうまくて、現状としては技術面で敵わない部分もあります。ただそれ以上に、僕たちは愚直に走り続ける、ということはどこのチームにも負けていないと思っています。「頑張る」というたった3文字かもしれませんが、どれだけ苦しい練習に対しても愚直に努力できる人が集まっているんです。また、係活動で得た地域の人との関わりや経験であったり、神大サッカー部が好きだということ自体が、その練習を頑張るモチベーションにつながってるんじゃないかなと思いますね。

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