自分はカラオケに行くのが好きで、ジャンカラのゴールド会員になるくらいにはよく行っているのですが、そんな自分が今回お届けするのは
「必読!!!読めば必ず歌が上手くなる10の法則!!!〜今日からあなたもプロのアーティスト〜」
みたいな話では別になく、カラオケが少しでも楽しくなる方法をいくつか皆さんにお伝えできたらなと思います。
①歌える曲リストをつくる
いざ複数人でカラオケに行っても、自分が歌える曲が中々思いつかない…といった経験をしたことがある人は少なくないはずです。
近づく自分の番。
焦ってランキングやジャンルから探しても、出てくるのはちゃんと歌い切れるかわからない曲の数々。
そんな状態で苦し紛れに入れた曲では、楽しめるものも楽しめません。
複数人でカラオケに行けば、基本的にはマイクを握っている時間よりも他人の歌を聞いている時間の方が長いです。つまり、カラオケを楽しめるかどうかは半分以上が「聴き」の時間を楽しめるかにかかっていると言っても過言ではないです。もちろん人が増えれば増えるほどその割合は高まっていきます。
そのため、もし他の人が歌っているときに自分が次歌う曲のことばかり考えていたら、その分損してしまうことになります。曲選びにかかる時間を減らせれば、カラオケをよりストレスなく楽しめるはずです。
リストを作ることのメリットは、その絶大な効果に反して今すぐ始められることと、ほとんど時間を取られないことにあります。別に今から躍起になって自分が知っている曲を探し漁る必要はありません。ふと思いついた時に、その都度リストを追加していけば大丈夫です。
余裕があるならある程度大まかにジャンル分けしておけば、曲数が増えたとしてもごちゃつくことがなくてわかりやすいです。自分はアーティストごとにまとめてます。
個人的には、歌える曲リストと並行して、練習中の曲リストも作ることをオススメします。初めて聞いていいなと思った曲や、知ってるけど一部歌詞や音程がうろ覚えな曲をリストに入れておけば、覚えたあとで歌える曲リストに移動させることで着実に歌える曲が増えていきます。
これをしないと、うろ覚えなまま放置された曲が積み重なっていって、本番で「あれ、この曲歌えるっけ?」みたいな余計な不安に駆られる事態が多発するので、ちゃんとリストを作っておいた方が安心です。
特に最近の曲は1番と2番でメロディがガラッと変わったり、やたら滅多転調したりするせいで、1番だけ聞いて覚えた気になって、いざ歌い始めて途中で歌えないことに気付くみたいなことが起きがちな気がするので、そういう意味でもリストは作っておきましょう。
②自分の声域を知る
先ほど練習中の曲リストを作ろう!という話をしましたが、よっぽど広い音域が出せる人でない限りは、曲によっては音が高すぎる、あるいは低すぎるといった理由で歌えなかった…なんてことはよくあると思います。そういう事態を回避するためにも、自分の出せる音の範囲、つまり声域を知っておくことが重要です。
自分の声域を把握しておくと、3つのメリットがあります。
・歌う前にその曲が歌えるかがわかる
・キーの調節が簡単にできる
・成長を実感できる
一つ目の「歌う前にその曲が歌えるかがわかる」は、「◯◯(曲名) 音域」で検索すればその曲の音域が出てくるので、曲の音域と自分の声域を照らし合わせるだけでその曲が歌えるかが判別できます。曲の音域が自分の声域よりも高い範囲まであったり、逆に低い範囲まであったりすればその曲は原キーでは歌えません。
ただ、そんな音域的に歌えない曲を歌えるようにする方法が、キーの調整です。カラオケのリモコンには♯と♭のボタンがあり、♯を押すと曲全体の音程が1つ上がり、♭を押すと曲全体の音程が1つ下がります。
ちなみに、♯を12回押すと1オクターブ上の音程になります。逆もまた然りです。
つまり、♯を1回押すのと♭を11回押すのでは同じ音になります。(厳密には違うんですけど、書いてる人は音感が無さすぎてオクターブ違いの音が聞き分けられないので、同じ音としてます。)
ここで二つ目の「キーの調節が簡単にできる」に戻ってくるんですけど、この仕組みがわかっていれば、自分の限界音と曲の最高音/最低音の差の分だけキーを調節するだけで大体の曲は歌えるようになります。
「大体」なのは、曲の音域が自分の声域よりも広い場合は、どう頑張っても声域内に音域が収まらないのでどうしようもないからです。その場合は大人しく一旦諦めて、頑張って声域を伸ばしましょう。
というわけで三つ目の「成長を実感できる」に繋がってくるわけですが、声域は頑張れば伸ばせます。
ただ、一般的に低音域は伸ばすのが難しいと言われているので、高音域の方を伸ばすことをオススメします。
具体的な方法については、ここで語るよりもっと有識者の方々の動画なりを見た方が早いと思うので省きます。(というか自分もよくわかってないです。)
もし今の時点で自分が出せる音の限界がわかっていれば、この先限界が更新されていくたびに自分の成長を数値として実感できます。あと声域が伸びるたびに歌える曲がどんどん増えていくので、ゲームで実績解除されて次の難易度に挑戦できるようになったときみたいな楽しさも味わえます。
ただ、あまりそれに固執しすぎるとカラオケ本来の楽しさを見失うので、無理なく程々に鍛えましょう。定期的に歌うことを続けていれば、少しずつ勝手に伸びていくので。
さて、ここまできて肝心な声域の測り方については何も語っていなかったので、そろそろ語ろうかなと思います。
個人的には2つ方法があって、どちらかあるいは両方を使って測ります。
一つ目は、チューニング用のアプリで測る方法です。
調べれば結構色々出てきますが、「VocalTuner」というアプリがシンプルで使いやすいのでずっと使ってます。
開くと、アルファベットと数字を合わせたF4やらA3みたいな表記がズラッと並んでいますが、これが音の高さを表しています。
アルファベットはドレミの音階に対応していて、「CDEFGAB」の順で「ドレミファソラシ」の音を表しています。
これに数字をつけることで、音の高さを表記します。例えばC3から始めるとすると、C#3→D3→D#3→E3→F3→F#3→G3→G#3→A3→A#3→B3と続いた後、C4に繰り上がるといった形になっています。あるアルファベットから次の同じアルファベットまでが丁度1オクターブです。
これ以外にも、数字の代わりにhi,mid,lowを使って表記する方法なんかもあります。
急に音楽の授業が始まってしまいましたが、とにかくこのアプリを使えば自分の声域が一目でわかります。
しかし最高音を出したいがために無理やり高い音を出したとしても、その音を歌いながら出すのは基本無理なので、あくまでこれは目安です。
実際は二つ目の、自分が歌える曲の最高音/最低音を調べ漁る方が正確です。頑張って出せる奇声と歌いながら出せる高音は全く別物なので、いろんな曲を歌って少しずつ自分の声域を知っていきましょう。
例え最高音/最低音が自分の声域よりも低い/高い曲だったとしても、曲全体を通して自分の限界音近くの音をコンスタントに要求してくる曲や、異様にアップテンポな曲なんかは歌うことが難しいので、最高音/最低音が出るかどうかはその曲が歌えるかの一要素でしかないです。
それでもやっぱり知っておいて損は全くない知識なので、暇な時や次カラオケに行った時にでも是非一度測ってみてください。
他にも「1人カラオケの楽しさ」、「ビブラートの出し方」、「採点のロングトーンの項目は曲中のどこか一箇所さえ上手く歌えればいい」などまだまだ語りたいことはたくさんあるんですけど、とりあえず上で語った2項目だけでも抑えてくれれば、もっとカラオケが楽しくなるかなと思います。
この記事がすでにカラオケが好きな人にだけでなく、普段あまりカラオケに行かないような人のために少しでもなれれば幸いです。