夏ですね。
日に焼けたくないですね。
家に引きこもりたいですね。
ゲームをしましょう。
小学校2年生からPSPを常に片手に持ち、数多くのゲームをやってきた私が愛してやまないRPGである、「軌跡」シリーズの魅力をここでは存分にお伝えしたい。
1.軌跡シリーズとは?
リアルの人生においてこのシリーズのことを知っている人を2人しか見たことがありません。どうも、逆張り人間です。
ところで皆さん、RPGといえばどんな作品を思い浮かべますか?
やっぱりドラゴンクエストやファイナルファンタジーが筆頭でしょう。どんどん進化するグラフィックスや操作感。それもまたゲームの醍醐味です。
しかし、この「軌跡シリーズ」はストーリー・音楽などの面でもファンを魅了し続けます。 というのも、制作しているのは株式会社日本ファルコム。かの新海誠が独立する前に勤務しており、 彼の映画脚本の基礎を形作ったといっても過言ではない会社。そんな会社が主軸を置いて作成している 軌跡シリーズは「かつてないほど巨大化したRPG」と言われています。
シリーズは現在(2023年7月21日)までに13作品出ているのですが、全てゼムリア大陸という架空の大陸を舞台にしており、シリーズを通して時間的に連続したものとなっています。 作中内の世界では、かつての高度文明が退廃した数千年のち、「導力」というエネルギーによって動く導力器がインフラとして広く普及しているという設定です。
そのゼムリア大陸においてひしめく帝国、共和国、自治国間の歴史を辿っていくようなゲームです。何だか、世界史をゲームで追体験しているような気分に。
軌跡シリーズの魅力を深ぼるとするとどこにあるのでしょうか。
ChatGPTに聞いてみましょう。
「もちろんです!」とChatGPTも意気揚々に答えてくれました。
こいつはシリーズの魅力をよく分かっているようです。
では、ChatGPTが上げてくれた3項目に沿って魅力を述べていきます。
2.キャラクターの成長と人間ドラマ
<画像引用元:https://gamestalk.net/post-120624/>
ありがとうございます。軌跡シリーズのキャラは本当に全員が優勝しています。
シリーズは13作品あると述べましたが、軌跡シリーズという名前の通り、各作品の名前は「〇〇の軌跡」となっています。(例:空の軌跡、碧の軌跡)
〇〇の部分が変わるごとに舞台となっている国が変わり、それと共に主人公の属性も大きく変わるのです。 第1作目は、民間人の保護を掲げテロや犯罪を解決する民間団体の一構成員が主人公。 第2作目は教会の神父、第3作目は自治州の警察官、第4作目は士官学校の学生など...。 それぞれのキャラクターが、それぞれの国で活躍する様子が描写されていきます。
このゼムリア大陸、そしてそこで生きる人々の軌跡を描くのが軌跡シリーズなのです。
第1作目から第13作目の間で、作中でなんと7年もの年月が経っているのです。ともなれば、 第1作目に登場した主人公も、最新作では7年分歳をとっているのです。 その7年間がシリーズを通して描かれているのです。
しかもこのシリーズの凄いところは主要キャラがシリーズを通して節々で登場するだけでなく、 キャラクターのデザインも無いようなモブキャラにも、 精緻にキャラ設定を与えて何回も登場させてくれるのです。プレイヤーが、 ゼムリア大陸で生きているような気持ちになってしまいますね。 僕も実は小学校から現在までゼムリア大陸で生きている時間の方が長いです。
3.豊富なストーリーと世界観
<画像引用元:https://dengekionline.com/articles/165460/>
先ほど紹介したように、ゼムリア大陸でひしめく大国を舞台にしたストーリー構成になっています。 勿論戦争だってあるし、紛争だったり、難民だったりという事情も存在します。そうなんです、 本シリーズは完全にファンタジー世界なのに、妙に「リアリティ」が凄いんです。制作側に、 世界史であったり政治理論であったりに精通している人がいるのでしょう。 大国間の争いというだけで心がスカイツリーを登り出すほどの高揚感なのですが、 更にストーリーにアクセントを加える要素が複数あるのです。
<画像引用元:https://www.falcom.co.jp/sen/world/world03.html>
その一つ目が「宗教」です。エイドスという空の女神を信仰する七耀教会が大陸全土に力を持っています。 教会は、大陸に残されている宗教建造物を保護したり、宗教道具(何かしらの霊的効力を持っていることが多い) を回収・調査したりといった活動を行っている傍ら、幼い子供に日曜学校で教育を行うといったことも行っています。
誰しもが思うことですが、おそらくキリスト教をインスパイアしたものとなっています。中世において、 キリスト教が世界の「正しさ」としての権威を持っていた頃の地球も同じような文化感だったのでしょう。
そしてもう1つ、ストーリーにアクセントを加える要素を上げるとすれば、全大陸に影響を与える組織 として暗躍する「身喰らう蛇」という存在です。独自のネットワークや技術を持っており、様々な機械の 開発・運用も行っています。盟主という存在をトップに置いているので、一神制である七耀教会と は長年対立しているのですが、各国とは必ずしも対立するわけでなく、お互いの利害関係に合わせて 時に協調することもあります。国家、民間以外の第三役がいることでストーリーの濃度が上がっています。
4.戦略的で緊張感のある戦闘システム
<画像引用元:https://www.falcom.co.jp/sen3/system/>
そして、キャラやストーリー性の魅力を、単なる物語として終わらせるのではなく「ゲーム」としての最高峰に仕上げているのが、本シリーズの戦闘システムです。
基本的にはRPGによく見られるように「攻撃」「魔法」「道具」「移動」などといったコマンドを選択して敵を倒していくシステムになっています。
しかし他のゲームと違い高度な戦略性を本ゲームに生んでいるのが、「AT(ActionTime)バトル」 と言われるターン制なのです。簡単に言えば「味方陣営→敵陣営→味方陣営→敵陣営...」と交互に変わる のではなく「味方A→味方B→敵C→味方C→敵A→敵B...」のように敵味方が入り混じった順番でのコマンド選択になるのです。 前回そのキャラクターがどんな行動(攻撃したか、どんな魔法を使ったか)をしたかでこの順番は逐一 ずれていきます。
スマブラのような完全なごちゃ混ぜでもなく、一般的なRPGのようなターン制でもないこのシステムにより、 選択肢が膨大に広がる戦闘模様が生まれるのです。
5.至高の音楽
人間がChatGPTに負けていないぞということを示すために、あいつが挙げてなかった重要な 魅力を上げるとするなら、作中の音楽のクオリティにあります。OP・EDは全曲超弩級に神曲なのは 当然として、作中に登場する全てのBGMが至高です。
まぁ、ゲームをやってないと魅力が半減するのですが、元々が300%くらい魅力があるのでみなさんも 150%くらいは楽しめるんじゃないかと思います。聞いてもらうのが1番だと思うので、この記事を読んでから寝 るまでの間にそれぞれ3回はリンクをクリックして再生数をあげておいてください。
Sen no Kiseki II OST - I'll remember you
<画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Qg_i3Ra-j-0>
Sen no Kiseki IV OST - Finale -Radiant Hope-
<画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=l3pGoA07mls>
最後に.魅力に込められたメッセージ性
ここまで魅力を述べてきました。これらを踏まえた上で、本シリーズのメッセージ性に心を撃たれて、ようやく軌跡ファンの入り口です。
※以下、ネタバレ注意
作中でぽんぽん飛び出る名言のうち、いくつかを抜粋してこの記事を締めようと思います。
ここまで私の趣味に付き合ってくださりありがとうございました。
もし、軌跡シリーズについて気になった人がいたらご一報ください。全ソフトを持って迎えにいきます。
「時代の流れ、国家の論理、価値観と倫理観の変化。
とにかく人という存在は大きな存在に翻弄されがちだ、
そして時に、その狭間に落ちて身動き取れぬまま消えていく。
真実というものは容易く隠蔽され、人は信じたい現実のみを受け入れる。
それが人の弱さであり、限界だ。」
「"今"を踏ん張ってこその未来だろうが!」
「みんなで一緒に笑うことでその不安を吹き飛ばしちゃうの! みんなで笑えば一人じゃないって実感できる!また会えるかもしれないってドキドキ、 ワクワクもできる!」
「人は、人の間にある限りただ無力なだけの存在じゃない」