ずっとビジネスに関わっていたいと語る、夜カフェオーナーの乾さん。「自分本位の達成よりも、誰かや社会に貢献することができるのがビジネス」と考える彼の原動力は、“ワクワクしたい気持ち”だった。
PROFILE
乾 晃大
今勝負できなければ、これから先も勝負できない。
-夜カフェの概要について簡単に教えてください
夜カフェは六甲道で学生が利用できる場所にする予定です。テスト期間だけでなく、大学生は勉強とか作業をする時、家でするより深夜の飲食店ですることも多いですよね。でも六甲では深夜に使えるお店が、最近すぐに追い出されちゃうマクドナルドしかないんですよ。そこで、より空間価値の高い、深夜でも気軽に使えるワーキングスペースにしたいという思いから考えたのが夜カフェです。場所は阪急六甲と六甲道の真ん中くらいで、自分の誕生日である11月7日にオープンしようと予定し、行動しています。
-なぜ夜カフェのオープンを決意したのですか?
フリーのワーキングスペースはいろいろな所にあるのですが、それらは基本的に企業から協賛金をもらっているので、企業から契約を切られると終わりになってしまいます。ですから、自分だけでお金をつくれたら企業から契約を切られるという恐れもなくなると考え、また自分がカフェを好きということもあって、夜カフェのオープンを決意しました。 加えて、以前ある人の講演を聞き、カフェのオープンには200から300万円借金しなければならないと聞いたのです。しかし、これは生涯収入の約1%であり、今この1%で勝負できなければこれから先も勝負できないな、と怖さすら感じて決意しました。
-夜カフェは乾さんだけで経営されるのですか?
当初は誰かと一緒にやろうと思っていましたが、今は1人でやろうと思っています。でも「協力するよ!」と言ってくれている人はたくさんいてすごく心強いです。僕はそういう人と話して、「カフェをやる」と言葉にしています。そうすることで自分の思いが確信に変わっていきます。カフェをオープンさせてしっかりお礼がしたいですね。
-1人で経営なさるのでしたら、資本金などはどうするのですか?
投資をお願いしたり、また夜カフェは基本的に神大生が利用するだろうと思っているので、神大生に興味を持っている企業から協賛金を得たり、クラウドファウンディングという、webで多くのひとに発信して投資を得るという方法、その他にも夜カフェのオープン前に利用券を買ってもらう、という方法も考えています。オープン前に売る利用券に少しお得感を出したりしようと計画しています。この方法は夜カフェの知名度も上がるので、いい方法なのではないかと思っています。そしてカフェがうまくいけば、そのお金を使ってつぎのビジネスにつなげたいですね。