今年1月、同好会から部へと昇格したばかりの軟式野球部。サークルと部活動の両方の側面を持つという唯一無二の団体の主将は、野球を“楽しむ”ことを何よりも大切にしていた。そんな軟式野球部の今までと、これからに迫る。
PROFILE
木村将徳
部とサークル、2つの顔を持つ団体
-軟式野球部さんは、どういった活動をしているんですか。
練習は週2回で、専属の監督がいないので主将の僕が練習メニューを考えています。試合や日程も自分たちで組みます。マネージャーには試合のスコアを書いてもらったり、練習でもいろいろサポートをしてもらっています。
-軟式野球の魅力とは何ですか。
経験者初心者関係なく気軽にできるところが魅力です。小学生や中学生の頃に軟式野球をしていて、高校で硬式野球部に入らなかった人でも、軟式ならまた大学からでも始めやすいと思うんです。実際にメンバーの中には初心者や、中学までしか野球をしていなかった人もたくさんいます。僕たちの団体は人数が多いのですが、人が集まるのはそういう理由があってのことなのではないかと思います。
-最近同好会から部になったばかりだとお聞きしましたが、その経緯を教えてください。
同好会の歴史は長くて、これまでにも何回か部になろうという動きはあったようです。神戸大学の軟式野球の団体を代表して、昔から近畿学生軟式野球連盟という組織でのリーグ戦に参加していたのですが、大学を代表しているのに部でなくサークルであるという、微妙な状態が続いていたんです。連盟のその他ほとんどの団体は部として加盟していましたし、連盟の方からも、部になったほうがいいのではないかという声もありました。部になって自分たちの団体の立場を明確にしたいと考え、体育会に入ることを決めて申請しました。その後、経費の使い方や活動実態などの審査を通過し、1月末の体育会会議の決議で部として活動することを承認されたという流れです。
-近畿学生軟式野球連盟という言葉が出ましたが、その連盟に加入している他の団体は練習の体制や設備もしっかりしているのですか。
他の団体は曜日固定で活動している団体が多く、設備もしっかりしているところばかりなのですが、僕達は曜日固定はなくて、グラウンドが空いていたら練習するという形です。そういう点では他の団体のほうにアドバンテージがあると思うのですが、一回一回の練習への意識を高めることなどで補いたいと思っています。量より質で勝負していきたいです。
-今までの活動は自由参加ですよね。部になってもそれは変わらないのですか。
新2回生以上は同好会として入ってきているので、自由参加のままでいこうと思っています。でも新1回生からは部として入ってきてもらうので、その代が幹部になるころや、数年後には強制参加という形になっていく可能性もあります。ただ、今の段階で何か変えるというのは特に考えていません。
-モチベーションの差は生まれないのですか。
生まれているとは思いますが、向かうところは一緒じゃないかと思います。新歓の時に、練習は自由参加で楽しく野球をするけど、あくまで目標に向けて真剣だということを説明して、実際にその思いを体感してもらって入会していると思うので。上昇志向の強い人でも、練習も試合も楽しくやっているし、雰囲気はみんな同じように、和やかに活動しています。
好きな野球を全員で楽しむには。
-木村さんはなぜ主将になったのですか。
1回生の秋の初めてのリーグ戦で、当時の主将の姿を見てかっこいいなと思ったことがきっかけです。当時チームは2部で戦っており、1部に上がることが目標でした。その時は1部に上がれなかったものの、1部に上がろうという強い気持ちで主将がみんなをまとめている姿が格好良くて。それを見て僕もこの団体を、あの時の主将のような強い気持ちを持って引っ張っていきたいなと思い、主将になることを決意しました。
-主将にはいつから就任したのですか。
去年の11月の西日本大会が終わってから、主将に就任しました。試合のオーダーやメンバー決め、采配などやることが一気に増えて初めは戸惑いましたし、しんどかったです。それでも今では2回生の幹部同士でうまく仕事を割り振りながらやっています。連盟の委員と副キャプテンを兼任している人がいて、彼にはよくサポートしてもらっています。その他にも六甲祭や合宿などのイベントの担当をする2回生をまとめるのが僕の役割です。
-主将としてのモットーはありますか。
僕が主将に就任してからは、「みんなに楽しく野球をしてもらいたい」ということを一番に考えて活動しています。小学校から野球を始めて、中学高校と本気で野球をやって、しんどい思いもしてきたけど、それでも野球が好きで楽しいから今も続けているんです。しんどかった時でも、もっと楽しく野球がやりたいという思いは強く持っていました。僕が主将の間は、みんなに楽しんで野球をしてほしいという気持ちを根幹に持って、練習メニューを考えています。マネージャーたちとは一緒に練習や試合をすることはできませんが、オフシーズンにマネージャーも参加するソフトボール大会を開催するなど、選手だけでなくマネージャーも含めてみんなが楽しめる団体にしたいというのが僕の想いですね。
-主将としてこれからどうしていきたいですか。
去年の秋、近畿のリーグで2位になって、初めて西日本の大会に出場することができました。そのような実績も同好会時代から残せていたので、今後は部活動としてさらに実績を残していきたいです。だからこそ強くなりたい、レベルアップしていきたいという思いがあるので、練習メニューもどうしたら強くなれるかを考えながら組んでいます。
-部としての目標はありますか。
連盟には1部と2部があって、1部で最下位になったら2部に落ちてしまうんです。去年の春に1部に上がって、1部で2位という成績を残せました。1部で戦い続けることが選手としてのレベルアップにつながっていくと思うので、1部で戦い続けるということ、そこから優勝を目指していくということが部としての目標です。
-最後に、神大生や新入生に一言お願いします。
来年の新入生は、部活動になって初めての代なので、どんな子が入ってきてくれるか楽しみです。また、引退してしまう4回生の代が新人戦連覇などの実績を残しているので、戦力の維持、さらにはアップが重要になってくると思います。今まではサークルだったので入りやすかった分、部活動になって敬遠されることもあるかなとは思うのですが、あまり部活動っぽい感じでもなく、サークルの名残もある団体です。一度僕たちの団体の雰囲気を味わってもらいたいし、その中でたくさんの新入生が入ってくれることを望んでいます。