どうも、邦ロック好き・ロキノン厨・OORer・wimper・セカオ輪、どれか一つでもSNSのプロフィールに書いた事がある皆さん。もちろんそうじゃない方も。はじめまして。
セカオ輪以外は中学時代アメブロのプロフィールに書いてた、編集部のうえやまと申します。
そんなこんなで当時、生粋の邦楽ロックキッズ()だった筆者は、洋楽アレルギーとも言うべき病に侵されておりました。
病原菌は、「俺歌詞に意味求めてないんだよね」「え、エルビスプレスリーもブライアンセッツァーも聴かないのにロック好きとか言ってるの?」「まぁ、やっぱ邦楽って洋楽に比べてレベル低いから」とのたまふ”洋楽聴いてる俺、全部分かってる”な奴。いるよね、こういう奴。奴らは低温かつ乾燥という環境下で繁殖しやすいからこの季節は十分注意しようね。
しかし、君はこんなばい菌どもに惑わされてはいけない。奴らのせいで君のiPodやウォークマンの中身を、胞子を撒き散らしたように増産されるキノコ頭でいっぱいにしてはならない。
今こそバイキンマンを退治して、素直な気持ちで洋楽に向き合おうではないか。
そう、アンパンマンは君さ!
そこで今回は、洋楽アレルギー患者だった筆者が病を克服するきっかけとなったバンドを紹介したいと思う。理由はどうであれ筆者と同じように洋楽に手を出せないでいるジャップ達、是非とも参考にしてほしい。
ちなみに先述したような病原菌に「洋楽って何から聴いたらいいの?」と問うても「ん〜、やっぱビートルズかストーンズ、オアシス辺りじゃないかな」と一通りブリティッシュロックを羅列した後に、頼んでもないのにギャラガー兄弟の確執についてダラダラと話し始めるのでやめておいた方がいいぞ。
Red Hot Chili Peppers
一つ目は、今年のフジロックで5年ぶりの来日が発表された、みんなお馴染みレッチリことRed Hot Chili Peppers。
そう、あのデスノートの曲の人達だ。
ここでwimperさん達に朗報なのだが、RADWIMPSはかなりレッチリの影響を受けていると筆者は思う。実際、彼らもファンであると公言している。
ギタリストの変遷がめちゃくちゃなのだが、説明すると長いので割愛。気になる人は勝手にWikipediaで調べて読んでね。
そして注目すべきは楽器隊のプレイ…なんだけども楽器やってない人からしたらどうでもいいことだと思うのでこれも割愛。とにかく発狂しそうなレベルで格好良い。筆者が好きなベーシストとギタリストを聞かれたら迷わずフリーとフルシアンテだと答える。そしてベーシストなら誰しも一度は憧れるであろうフリーとリズム隊(野球で言えばバッテリーみたいなものだ)を組むドラムのチャドも実は半端じゃない。
彼らのライブではよくジャムが発生する。なにも果物を甘く煮詰めたパンに塗るあれが湧き出てくるのではない。即興で行う演奏のことなのだが、先述した3人のジャムは冗談抜きで一生聴いていられると思っている。冗談だ。
そして、ボーカルのアンソニーだ。こんな声と歌い方の人間、他にいるか?まさに唯一無二だと思う。
あと一応言っておくがアントニーじゃないぞ。
↑アントニー
こういったラップのイメージが強いかと思うが、
こんなに切なげで表情豊かな歌声や、伸びやかで力強い歌声を聴かせることだってあるのだ。
っていうかさっきからエモい。エモすぎる。
Foo Fighters
続いて、レッチリとも縁が深いデイヴ・グロールがフロントマンを務めるフーファイことFoo Fighters。彼はかの伝説カート・コバーンのバンドNirvanaの元ドラマーでもある。カートの死後、ソロプロジェクトとして始めたFoo Fightersが今やグラミー賞も獲得したモンスターバンドとなっている訳です。不屈というか、才能って恐ろしいな。。
なんか正直ロックとかよく分からんが、筆者はフーファイこそがロックの鏡だと思っている。異論は受け付けつけるが取り合う気はない。
これからフーファイのMVを貼っていくが、無駄に凝っているのか基本的になかなか曲が始まらないので辛抱強く待ってほしい。せっかちな諸君が我慢できず早送りしたら曲が始まっていて、やっぱり巻き戻して、結局余計に時間がかかるのは目に見えているのだから。
骨太なサウンドのロックナンバーもあれば、
アップテンポで爽やかなパンクナンバーもあれば、
SF超大作映画のラストシーンでかかってそうな壮大なナンバーもある(バンドサウンドでここまでできるのはすごいと思う)。
なんで曲のことナンバーっていうんだろう。
っていうかサムネが全部デイヴのアップだ。怖い。
Nickelback
お次は少し重めのバンドを紹介しよう。アヴリル・ラヴィーンの元夫、チャド・クルーガーがフロントマンを務めるカナダのバンド、Nickelbackだ。
正直、ヘビーな音楽はあまり好みではない。それでも筆者がNickelbackを愛してやまないのは、昨年の来日公演で終演後2時間も雨の中で待ち続けた結果、チャドが屋根のあるところまで連れて行ってくれて、握手・サイン・写真撮影という三大ファンサービスに快く応じてくれたから、という訳ではない。いや、それもちょっとある。結構ある。
ちなみにその時は1時間近く楽屋でアヴリルと電話していたそうだ。スケールがデカすぎて想像が追いつかない。
本当の理由はチャドの歌声、それに尽きる。
本気で世界一かっこいい歌声のボーカリストだと思っている。いつだったかネットで”聴いただけで妊娠しそうな声”と形容している記事を読んだことがあるが、全くその通りだと思う。
とにかく、ちゃんと避妊した上で聴いてみたまえ。
MVはツッコミどころ満載な気がするが、一曲であなたも無事に孕まされたのではないだろうか。
彼らの魅力はヘビーな曲には収まらない。
むしろ壮大なバラードこそ、チャドの歌声を最大限に引き出しているのではないかとさえ思う。
これは映像も相まって、普通に泣きそうになる。バンドのMVであることを忘れてしまう。
今まででお気付きの方もいらっしゃるだろうが、コーラスはボーカル並みに歌い、リズムギターはリードギター並みに弾く。これが彼らのポテンシャルの高さを象徴しているし、もう一つの魅力でもあるのだ。
こんなに温かいサウンドの曲もあって、筆者はもうチャドに首ったけです。アヴリルが惚れただけある。
ちなみにこれが、元妻アヴリルとチャドのコラボ曲。本当にMeがGoするのをLetして離婚しちゃったんだね。
Fall Out Boy
最後に、君達OORerの教祖様ONE OK ROCKのメンバーもファンだと公言しているFall Out Boyを紹介しよう。実はこのバンド、最初に思いついたのだが紹介がめんどくさくて後回しにしていたのだ。
というのも、彼らの楽曲は時期によってかなり音楽性が変化するからだ。「こういうバンドだ」と一言で言い表せない。
もう、聴いた方が手っ取り早いと思うので、とにかく聴いてくれ。
リリースの時間軸に沿って紹介していく。初期はこのような爽やかなポップパンクバンドだった。
もうただのポップパンクではない。この辺りから少しバンドの色がはっきり出てくる。
先ほどの曲とMVが一続きになっている工夫が面白い。
個人的には変態さが増してきたように感じる。もちろんいい意味で。
ラストサビが終わった3:48から、彼らの過去のヒット曲がワンフレーズずつ歌われていく。まるで物語の終わりを感じさせるような楽曲だ。
そうしてこの曲がリリースされた2009年、無期限の活動休止を発表する。
2013年、活動再開と共にニューアルバムを発表。
収録曲のMVは全て繋がって、一つのショートフィルムになっている。この曲は2番目なのだが、興味があれば是非全編を見てほしい。
映画「ベイマックス」の挿入曲となり、話題になった。日本での知名度を一気に上昇させたのはこの曲であろう。
いかがだろう。ほんの一部に過ぎないが、彼らの楽曲の幅を感じていただけたのではないだろうか。
最後に、世界的ギタリストのジョンメイヤーとのコラボで、マイケルジャクソンの名曲「Beat It」のカバーだ。ギターボーカルのパトリック、痩せたらかっこいいのに。。
病は気から
いかがだっただろうか。これでワクチン接種は十分にできただろう。その調子で君の周りのバイキンマンどもをアンパンチでバイバイキンしてほしい。
これまで散々アレルギーだの何だのと書いてはきたが、結局”病は気から”だ。
洋楽とか邦楽とか、日本語とか英語とか、ロックとかポップとか、バンドとかソロとか、そんな区分に捉われず自分が好きな音楽を見つけることが音楽を楽しむ上で一番大切かつ、リスナーとしてあるべき姿なのではないだろうか。
と、いい感じのことを言って締めにしておこう。