(出典:いらすとや)

レンタル彼女と人生について語った

いつまで経っても彼女ができないのでレンタル彼女を利用することにした。

(以下、「レンカノ」とする。また記事にすることについて彼女に許可を得ている。なお個人を特定できるような情報は伏せている。)

・レンカノ利用方法

・デート当日

・感想

レンカノ利用方法

まず利用方法について。レンカノのホームページで彼女一覧を見ることができる。写真とともにかなり細かく自己紹介が書かれている。その情報をもとに気になった彼女にLINEをして、日時、デートプラン、集合場所などを彼女と直接LINEで決める。

今回、あいにく自分には時間がなかったので公式LINEの方に日程の合う彼女を探してもらい、その方とデートすることにした。

彼女は9つくらい年上で、普段はOLとして働いている方。写真だけでもすごく美人な方なのが伝わってきた。

利用料金について、大抵の会社は6000円/h、デートは1回2h〜で、移動費が3000円程度。プレミアム彼女になるとプラスで2000円ほど料金がかかるようだった。レンカノの利用を考えている方は参考にしてほしい。

つまりデート当日の出費なしで15000円程度かかるということになる。大学生には決して安くない出費ではあるが、15000円で彼女ができると考えると、むしろ安いのでは？と感じてくる。(先月の給与は35000円)

デート当日

デート当日。

集合は朝11時に駅前の改札口。よく考えるとこちらは彼女の容姿を事前に確認できるが、彼女はこちらの姿を知らないため、彼女側からすると「チョコレートの箱、あけてみるまでわからない」だなぁ(玉手箱のほうが近いか)などと呑気に考えていると、彼女も到着していたようだった。

服装は事前にLINEで聞いていたので辺りを見渡すと早速発見。

ここにきて急に緊張してくる。チョコレートも数秒で溶けるほどの手汗をかいていたと思う。

「〇〇さんですか？」と確認、簡単な自己紹介をしつつ、歩いてカフェへと向かう。とても綺麗な方だった。緊張も徐々にほぐれていった。

話していて感じるのは、やはりプロなだけあってコミュニケーションが上手い。

ひとしきり会話が終わっても続々と次の会話を展開していく。コミュニケーションが苦手な自分からするととても助かる。

そしてコミュ強あるあるだが、敬語→タメ口への切り替えが上手すぎる。

確かに最初は敬語で話していたはずなのに、気づけばタメ口で話している。

タメ口アハ体験。

会話が途切れることなくお店に到着するも、まさかの休業中。急遽、候補に挙がっていた別のお店へ行くことに。

カフェに到着。なんだか帰りたくなってきた。しかし15000円という数字が脳裏をよぎる。先月の給与は35000円。帰ってたまるか。

まだ11時過ぎだったので全く混んでいない。この辺りも慣れているなぁと感じる。2階席に座って料理を注文する。注文した料理が運ばれてくると、お話しながらお料理を食べ進める。

初めは旅行のお話をしていた。彼女は関西に詳しく、関西の観光地であればかなり詳しいと言っていた。自分は関西に来てまだ浅いので、神戸、大阪、滋賀などのお話をじっくりと聞くことにした。自分の知らない神戸の観光地についてのお話も聞くことができた。話題は移り、就職や人間関係のお話になった。

彼女は初対面の人とは普通にお話しできるが、長く続く交友関係はそこまで広くはないという。

深く狭くといった感じだそうだ。かなり意外。

それに対して自分は初対面の人とはお話ができず、交友関係もとても狭いので、

(深く)とても狭くといった感じである。そうはいっても、そういう性格的な部分で似ている部分はあるなぁ(←阿呆)と思い、絶対に初対面ですべきではないが、人間関係についての話題を持ち出してみた。

自分「昔から性格が合わない人間が多くて、今までだったら関わらずに済んだものも、仕事などでそうはいかないものが増えてきた。」

彼女「性格が合わない人はどこにでもいる。私は意見が合わない人との仕事は流す。無理に意見をぶつけようとは思わない。そういう人との仕事にはこだわりを持たない。」

確かそんな事を言っていた。うまく手を抜くということだろうか。彼女としてではなく、人生の先輩としてのアドバイスであるが、大変ためになる態度だと思う。

その後も就職活動、海外留学など、自分に近い話題で会話を進めてくれた。この先の人生を考えたくないというとても暗い話だったにもかかわらず、無理に楽観視することもなく、落ち着いて彼女やその周りの現実を教えてくれた。詳しい話は自分の中に留めておく。

結果的に現実を知ることでこの先の人生がより不安になった。お金もないし。

感想

彼女はとても素敵な方で、今後の人生について深く考えるいい機会になった。レンカノをする前に彼女をつくる努力をすべきであるとか、この記事にはお前に彼女ができない理由が詰まっているなどと言いたい気持ちもわかる。黙っていてほしい。

今回初めてレンカノを利用してみたが、今後は利用することはないだろう。とても楽しかったが、どこか虚しさが残った。帰り道の青空もどこか寂しげに感じられた。

ただ家に帰って食べたチョコレート(糖質過多)はとても甘かった。しばらくは独りが続きそう。