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インテリア計画入門

メラル





皆さんはインテリアは好きですか?インテリアについてそこまで興味がないと言う人はいても、嫌いと言う人は中々いないんじゃないかと思います。大多数の自分が暮らす住居を持っている人にとって、家のインテリアをどうするべきかというのは切っても切り離せない問題です。ですがインテリアというのは思っている以上に複雑で、それゆえに上手く部屋をつくることができずに血の涙を流しているインテリア難民も多いことと思います。

しかし、いい部屋をつくるのに必要なのはセンスではありません。理論に裏打ちされた知識を持ち合わせていれば、誰でもいい雰囲気の部屋をつくることはできます!いきなり全てを解説することは難しいので、今回はそのさわりだけでも読んで理解してくれたらと思い筆を執っています。というわけで、0から5までのセクションにわけて順番に解説していくので余裕がある人は最後まで、忙しい人は気になるセクションだけでも読んでいただけたら幸いです。



0.理想のイメージを探す



まずは、自分が目指したい部屋のイメージをネットや雑誌などから見つけることから始めましょう。行き当たりばったりでインテリアを買い揃えていく方法は実は結構難易度が高く、インテリアで失敗してしまう人の主な原因は、とりあえず気に入ったものをその都度衝動買いしていった結果部屋全体で見たときにチグハグな雰囲気になってしまったことにあると思います。なので最初は理想イメージを見つけて全体の大まかな構想を練るところから始めると、明らかな失敗をしてしまうリスクはかなり減らせます。ネットで探す場合はpinterestが一番おすすめです。

理想のイメージが見つかったら、次からは具体的に計画を立てていきましょう!書いてる人は絶賛1人暮らし中なので、今回は1人暮らしの人の間取りを想定して話していこうと思いますが、もちろんそれ以外でも応用できるのでぜひ参考にしてください。



その前に、ここで1つ問題です。次の内、どの部分を一番最初に決めるのがいいと思いますか?

・中型家具(椅子、テレビなど)

・大型家具(ベッド、テーブルなど)

・装飾(照明、植物、アートなど)

・床、壁、天井

・自分が一番目立たせたいもの



正解は

「自分が一番目立たせたいもの」です。



1.自分が一番目立たせたいもの



インテリアなんて畢竟そこに住む人の自己満足でしかないので、それならやっぱり自分にとって思い入れのあるものをメインに据えた方が絶対にワクワクする部屋になります。

SNSなどでインフルエンサーなんかがVlogと称してやってるお部屋紹介の部屋をそのまま真似したとしても、そこにこだわりがなければすぐに飽きてしまうでしょう。他人の人生を暮らすのはあまりおすすめしません。

ついさっきネットで理想イメージを探せって言ってただろ!と感じるかもしれませんが、あくまでそれはイメージに過ぎないので、丸パクリするんじゃなくて理想イメージを参考にして自分なりのアイデアに落とし込んでいってほしいです。それが難しいという話ではあるんですが…

人の数だけその人だけのインテリアがあります。誰にも真似できない自分だけのこだわりの部屋をつくりましょう!

目立たせたいもの(以下フォーカルポイント)は、正直なんでもいいです。長年使っている思い入れのある家具であったり、趣味で集めているコレクション、本が好きなら本棚をフォーカルポイントにしたっていいです。重要なのはそのアイテムが好きかどうかです。

フォーカルポイントとは直訳すると「焦点」、つまり日常生活で一番目につく場所なので、毎日見ても飽きないものを選ぶと、家にいる時間が前よりも少しだけ心地よいものになってくれるはずです。



さて、フォーカルポイントが決まったら、あとはそれを中心としてその他の要素を考えていくだけです。どこから考えてくかの目安としては、部屋に対して占める割合が大きいものから考えてくのが最も考えやすいです。理由としては、大きいものほど金額的にも労力的にもあとから変更することが比較的難しいからということが挙げられます。例えばオブジェなんかは後からいくらでも置き場所を変えられたり、なんなら気に入らなければ違うものと買い替えることもできますが、ベッドは中々そうはいきません。

特にインテリアに対する知識が足りないと感じる場合では、多少失敗してしまうことも考慮してなるべく失敗したときの損害が小さくなるように計画を練っていくことをおすすめします。



2.床、壁、(天井)



というわけで、まずは部屋でもっとも多くの割合を占める存在である床壁天井です。



賃貸だと張り替えるのは憚られるので何もせず元のまま使っているという人も多いと思いますが、最初の床が自分の理想通りということの方が稀です。なので、ここではフロアタイルを置くということを紹介します。フロアタイルを置くことで、自分好みの床に自由に変更することができる上に、フロアタイル自体が本来の床を傷などから守ってくれて一石二鳥です。

重要なのは、「貼る」のではなくて「置く」ということです。フロアタイルは大きく分けると貼るタイプと置くタイプの2種類に分類することができます。貼るタイプは置くタイプに比べて価格が半分程度で済むのがメリットですが、ものによっては後から剥がせなくなってしまう可能性があるという致命的なデメリットがあります。賃貸だと退去時に原状復帰できなければ修繕費を払わなければいけないので、その場合トータルでは置くタイプよりも高くつく可能性もあります。「貼って剥がせる」という文言が書かれていることもありますが、実際に剥がせるかは床の材質によって変わってくるので、「どこからでも切れます」くらい信用できない言葉です。ですので、置くタイプを選ぶことを強く強く推奨します。



正直なにもいじらなくていいです。壁の加工は床と違って置くということができないので、前述した貼るタイプのフロアタイルと同じ理由で壁紙を貼るのはおすすめしません。逆に言うと、賃貸を探すときは壁にも注目してもらえると失敗は減ると思います。たまに意味のわからない色や柄の壁紙が貼ってある部屋もあったりするので。色は無難に白統一で十分です。



3.大型家具



部屋の大枠が決まったら、ここから家具を配置していきます。まずはベッドやテーブルなどの大きな家具から。



家具全般に通じる話ではあるのですが、家具を購入するとき、特に資金的に余裕のない学生が購入するときは「拡張性」を考えてほしいと思っています。この先ライフステージが上がって住居を変更することになったとしても、新居で引き続き使える家具を選んでほしいです。そうすることで、買い替えの必要がなくなって長期的に見たときに費用の削減につながります。具体的には、大きい家具ほどシンプルなデザインのものを選んでください。大型家具というのは、そのサイズが原因でどうやっても多少は目立ってしまうものです。そこにさらに奇抜なデザインを加えてしまうと、必要以上に目につく存在になってしまいます。もちろんそれがフォーカルポイントなのであればそれで問題ないのですが、そうでなかった場合は、「特に意味もなく存在するなんか目立つ家具」という違和感だらけの存在が生まれてしまいます。大きいものほどシンプルにすれば、部屋全体の調和がとれてトータルコーディネートがしやすくなります。



4.中型家具



次は椅子やテレビなどの大型ではないけどそこそこ存在感のある家具を配置していきます。考え方は大型家具とおおよそ同じで、大型家具よりもサイズが小さい分、少しだけ個性を出してもまとまりやすいです。



ここまでは結構やってる人は多いと思います。ですが、インテリアをよりよくする上で重要なのはこの後の行程です。現時点ではただ家具を置いただけで、費用的には全体の70%ほど使ってはいますが、部屋の完成度としてはまだ50%です。

ということで、ここから部屋の雰囲気をグッと上げるインテリアコーディネートの部分について解説していきます。



5.装飾



必要なのは、「アート」「オブジェ」「植物」「照明」です。別に全て揃えなければいけないというわけではないですが、この4つを揃えることを目標にした方がわかりやすいです。むしろどれか1つでも使わなければ、使わなかった項目の分を別の何かで埋める必要が出てくるので難易度はより高くなります。



アート

サイズは大きければ大きいほどいいです。特に壁掛けの場合では、壁の広さに対してアートのサイズが小さくなるほど余白が増えてバランスを取ることが難しくなります。サイズが大きければ余白を比較的考慮しなくても良くなるのでまとまりができやすいので、最低でもA3以上のサイズを選ぶことをおすすめします。アートを入れる額縁は100均に行けば500円程度で購入できます。



部屋に飾るアートには「アートのためのアート」と「インテリアのためのアート」が存在します。

「アートのためのアート」は、アート自体に芸術的価値があるもの(有名な画家の作品や自分の好きなアーティストのポスターなど)のことで、飾ろうとする場合、これは必ずフォーカルポイントになります。これらのアートは当たり前ですがインテリア全体の調和のことなんて考えてつくられてはいないため、特にこだわりもなく配置するとかえってノイズになってしまう恐れもあるので気を付けてください。

「インテリアのためのアート」は、主に抽象画などが該当し、アートそれ自体には特別意味をもたないものが当てはまります。また「アートのためのアート」より色数的にも構図的にも単純であるため、非常にインテリアに馴染みやすいです。部屋にある色を簡単に拾うことができるため、その色が入ったアートを取り入れるだけで部屋全体の統一感が増します。著名な抽象画でなければかなり安価に購入できるため、初めてでも取り入れやすいのも魅力です。



オブジェ

インテリアは何も考えずに選ぶと直線的なインテリアばかりになりがちです。部屋を見渡せば、テーブル、棚、ベッドと直線的な要素が多く存在することに気づくはずです。直線的な要素が多すぎると単調でつまらない印象になってしまうので曲線的、有機的な要素を意図的に取り入れていく必要があるのですが、その点では形状と質感で部屋にアクセントを加えることができるオブジェが最も簡単で効果的です。

奇抜すぎたり大きすぎたりするとフォーカルポイントに昇格してしまう可能性もあるため注意してください。基本的には、2つ以上の目立つ要素があるとフォーカルポイントになる可能性が高いです。ここでいう要素は、「色、形状、サイズ、配置バランス」が代表されます。



植物

「グリーン」「ドライ」「フェイクグリーン」に分類され、それぞれ部屋に与える印象は変わってきますが、いずれも部屋に有機的な要素を与えてくれるものです。

グリーンはまだ生きている植物を指していて、いわゆる観葉植物のことです。手入れが必要なため手間はかかりますが、生長するため経年変化を楽しめるのが魅力です。小さいものが安価で育てやすいですが、思い切って大きめのものを購入すると部屋の印象が大きく変わるため、是非設置を検討してみてください。育てやすさは種類によってまちまちで、モンステラ、ガジュマル、フィカス系あたりが育てやすく取り扱っている店も多いためおすすめです。

ドライは乾燥させた植物を指し、植物がもつあたたかさを残しつつもグリーンとはまた違った風合いが特徴的です。グリーンよりも色褪せていていることが多く、より落ち着いた印象を与えてくれます。育てる必要もないのでグリーンよりもお手軽ですが、個人的にはグリーンと合わせて両方採用するのがおすすめです。

最後にフェイクグリーンは、文字通り偽物の植物です。本物と違ってランニングコストはかかりませんが、ケチって安価なものを選ぶと見るからに偽物とわかってしまうため、ある程度のクオリティを求めると割と高価になりやすいです。結局植物本来のあたたかさは演出できないため、グリーンを置きたいけど育てるのが億劫な人のためのものになります。



照明

ある意味では部屋を完成させるために最も重要な要素だと言えます。仮に照明以外のインテリアをどれだけ完璧にコーディネートしても、照明がダメだと印象は悪くなってしまいます。逆に言えば照明さえ上手くやれば、どんな部屋でもそれなりにいい雰囲気になります。インテリアにかける費用がどうしてもないという人は、照明だけでも変えてみると一番高い費用対効果を期待できるのでおすすめです。

照明について語りたいことはたくさんあるんですが、まずは2点だけ抑えてほしいです。

ひとつは、複数の照明を用いることです。日本の住宅では1つの照明で部屋全体の照度を担うシーリングタイプの照明が一般的ですが、これだと部屋全体が均一に照らされるため陰影のメリハリがなくのっぺりとした印象の部屋に見えてしまいます。これを解決するには、複数の照明を局所的に配置することが効果的で、実際に最近流行している北欧インテリアの本場北欧なんかでは複数照明の使用が一般的です。

もうひとつは、色温度を統一することです。色温度というのは光の色のことで、低いほど暖色系の色に、高いほど青白い光になります。この光の色を統一することが重要で、せっかく複数照明を設置してもそれらの色温度がバラバラだと逆に雰囲気が悪くなってしまいます。そこで提案したいのが、スマート電球という選択肢です。スマート電球はスマホから遠隔で操作できる電球のことで、調光調色の機能が備わっているため自分好みに自由に明るさと色温度を変更できます。複数のスマート電球を一括で管理すれば色温度の齟齬は絶対に生まれないので、複数の照明を用いてもまとまりのある部屋を演出できます。



ここまで長々と語ってきて、少しでもインテリアについて興味をもってくれたら嬉しいです。ここだけでは到底全てを語りつくすことは厳しく、斯く言う自分もまだまだ勉強中の身なので、インテリアをもっと知りたいと思ってくれた人はYouTubeなんかでインテリアについて発信している人は多くいるのでそれらの動画を是非チェックしていただきたいです。

最後に、インテリアは究極の自己満足です。どれだけお金をかけても、どれだけ小奇麗にしたとしても、結局その空間を最も目にして長く触れ合うのは他でもない自分自身です。ただ、そうであっても自分の暮らしをほんの少しだけ豊かにしてくれる素晴らしいものだと信じています。




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まあ明日でいっか。

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