浪人

1 古代、本籍地を離れ、他国を流浪している者。浮浪人。

2 （「牢人」とも書く）中世・近世、主家を自ら去ったり、あるいは失ったりした武士。江戸時代には幕府の大名取りつぶし政策などにより著しく増加し、政治・社会問題となった。浪士。

3 入学試験や入社試験に不合格となり、入学や就職ができないでいる人。また、職を失って、きまった職のない人。「一年浪人して志望校を目ざす」

出典：浪人(ロウニン)とは？ 意味や使い方 - コトバンク

＜https://kotobank.jp/word/%E6%B5%AA%E4%BA%BA-152523＞

浪人生。それは、同級生なのに年上の謎の生き物。

敬語を使われたり特別扱いされたりするのは嫌がるくせに、浪人生同士ではよく分からない話で盛り上がってる。

ていうかこの人たちって、高校卒業した後1年間何してたの……？

そう思っている現役生は多いと思うので、今回は浪人生あるあるを紹介していきたいと思います。

KooBee内の浪人生に「浪人あるある」と題したGoogleフォームを送りつけたところ、予備校、宅浪、仮面浪人それぞれの多種多様なあるあるが集まったので紹介していきます。

ちなみにKooBee内の浪人生は2023年現在14人です。割合にすると19%ぐらい。

統計情報リサーチ＜https://statresearch.jp/school/university/age_0304.html＞によると、神戸大学の浪人生の割合は医学部を除けばだいたい20％前後なので、KooBeeが年齢差別をしていない健全なサークルであることが分かりますね。

〇予備校編

S台やK塾などといった予備校に通いながら再起を志す者、それが予備校生です。浪人生の中では最も多いタイプで（私もこれ）、浪人生同士が集まると「予備校どこやった？」という話になることは必至。

そんな元・予備校生たちのあるあるを見ていきましょう。

・恋愛しがち

予備校のクラス内だけでも自分含め3カップル誕生してた

見事に男子だけ落ちてておもしろかった

うわ～出た！予備校恋愛話だ！

……と思わず叫んでしまうほど、予備校生の恋愛はあるあるです。

お昼を食べるときの話題の中心はだいたい恋愛系うわさ話。

ちなみに休憩スペースなどで授業に出ずずっといちゃついてるカップルは〇〇族と命名され（予備校によって呼び名が違う）、他の生徒から嫉妬軽蔑の視線を受けがちです。

カップルの男子側だけ志望校に落ちる……というのは浪人生漫画の金字塔、『冬物語』にも似たような描写があるため、けっこう昔からのあるあるなのかもしれませんね。

・楽しみが3食のごはん

自分は塾の授業終わり次第即帰宅勢(1人)だったのでカラオケに行ったり、高校の友達とあうなどごはん以外の楽しみもありましたが真面目すぎて一生自習室籠もってる人はなんか大変そうでした。たまに授業後残ってご飯食べながらそういう人たちの悩みを聞いたりしてました。

予備校生の1日って起床食事勉強勉強勉強食事勉強勉強勉勉強勉強強勉強食事勉強睡眠みたいな感じなので、食事は貴重な娯楽になりがち。私はよく授業後、予備校近くのパン屋さんに塩パン買いに走ってました。

・睡眠時間いがいとちゃんと確保出来る

部活してた時より全然健康的な生活してた。

浪人生と言えば夜遅くまで勉強……というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、部活や定期試験がある現役生と比べると予備校生はけっこう自由時間があります。また、予備校生は早寝早起きの習慣をつけやすいです。毎日朝から授業あるしね。私も1日7時間睡眠は確保するようにしていました。

・浪人話一生できる、志望校を上げたor落としたの話、現役の時の点数覚えてる

私は志望校変えてないし現役の時の得点開示もしなかったので私のあるあるではないんですけど、この話してる人多いな〜っていうイメージ！笑　現役の人からしたらなんの興味もないけど浪人の人はこの話してるよね〜

あと、バイト先で浪人って言ってても立場わからんくなって敬語タメ語ごっちゃなりがち。成人式のアドバイス求められがち。

たしかに浪人生は現役生よりも入試の点数とか志望校関係のエピソードを覚えてる人が多い気がします。私も現役時から志望校上げた時のこと未だに覚えてる。

成人式とか同窓会のアドバイス、私もめっちゃしたな～～～～～

<画像引用元:https://www.irasutoya.com/2019/09/blog-post_390.html>

「成人式当日のメイクは自分でやった方がいいよ！」「へ～そうなんや」

・サボった時寝る前罪悪感で死にそうになる。

・本当に気が狂ってしまった人間を見ることになる。

眠気、疲れを飛ばすためにエナジードリンク系を総ナメしてかなり詳しくなりました。結局はカフェインを直接摂取できるカプセルに落ち着きました。

本当に気が狂ってしまった人間の詳細が気になりすぎて後の文が頭に入ってきませんが……襲ってくる眠気に打ち勝つべく、私もカフェイン剤はたびたび使っていました。

・予備校でみたことある人大学で再会する

まさか同じ教室で同じ授業受けてた人にサークルで会うとは、、世間狭いって実感しました

多くの予備校では志望校別の授業があるため、大学入学後に予備校の人と再会することもあります。その時は夢を叶えた者同士、互いに称え合いましょう。

ところで私も予備校同じだった人とサークルで会ったんですよね〜奇遇ですね。

〇宅浪編

予備校などに在籍せず、自力で受験勉強を進める浪人生、それが宅浪です。授業に時間を縛られないから自分のペースで勉強できるけど、監視の目がないのでとてつもない自制心が必要。そのため宅浪経験者は元予備校生たちから尊敬のまなざしを受けがち。

・夏までの模試結果はめちゃいい

宅浪やったから家でずっといたので窓からの景色で季節感じてた

浪人生は最初は前年度のアドバンテージで模試無双できるのですが、高校生の夏休みが終わると部活を引退した現役生がものすごい速さで追い上げてくるため、なんとかして逃げ切らなければなりません。

窓からの景色で季節を感じるのは宅浪ならではでいいですね。私たち予備校生は白い壁に囲まれた監獄のような部屋で窓からコンクリートの塊を眺めながら勉強していたので……

〇仮面浪人編

「仮面浪人」とは、すでに大学に在籍しながらも別の大学を目指して受験勉強をしている人のこと。だから”仮面”浪人なんですね。予備校生や宅浪と違って「大学生」という肩書きがあるけれど、大学の授業もあるので工夫して勉強時間を作る必要があります。そのハードスケジュールさから成功率が非常に低いため、成功者は宅浪同様多大なリスペクトを集めます。

・仮面浪人は類を呼ぶ

大教室の後ろで授業中仮面浪人集まって青チャート解く

後期期末試験の翌々に大学入試

とりあえず塾バイトしてると嘘つく

共通テスト前日の実験とびたくなる

調査書取りいくと不思議な顔される

単位を次の大学に引き継げて楽できる

姫路城で私立の入試結果みがち

共通テストの入試を仮面してるのバレてない友人にとこうやと誘われて、解けてしまい怪しまれる

成績上がらん言われるけどちゃんと上がる

大学の授業切りがちな仮面浪人は落ちがち

経験者が1人しかいなかったのにもかかわらず、めっちゃいっぱい書いてくれました。

Thanks……

入試直前に期末試験があったり実験があったりと、他の浪人生にはないハードコアなエピソードが多いですね。

今まで仮面浪人生って実際に見たことないな～と思ってたんですが、同士で集まっているから知らなかっただけなのかもしれませんね。もしかしたら今あなたの隣に座っている人も、仮面浪人生かも。

〇その他

高校によっては「補習科」という名前でその高校出身の浪人生を受け入れているところがあるそうです。浪人生活は孤独になりがちなので、こういった高校からのサポートがあるのは心強いですね。今は推薦やAO入試が増えていて浪人生の数は減ってきてるだろうけど、もっと広まってほしい制度だなあ。

・反面教師多いがち

浪人にも「頑張る浪人」と「頑張らない浪人」と「現役時代と変わらない浪人」がいる気がしてた。「頑張る浪人」以外は成績伸びないのが見てわかるから反面教師にしてた

「浪人生は3分の1が成績が上がり、3分の1が変わらず、残りの3分の1は成績が落ちる」という言説があります。1年間勉強して成績下がることなんてあるの！？と思う人もいるかもしれませんが、プレッシャーや気の緩みからそうなってしまう人は一定数います。

特に12月～1月の直前期は浪人生の病み期であるため、浪人している友達がいる人は気にかけるLINEでも送ってみるといいかもしれません。

〇まとめ

今回、様々なあるあるが集まりましたが、共感度No.1だったあるあるはやっぱりこれです。

浪人生、浪人してた時の思い出話大好きすぎる。

この記事のために寄せられたあるあるの熱量を見れば

浪人生といえば勉強漬けで暗い日々……といったイメージが強いと思いますが、実はそうでもありません。

初めて予備校の授業に向かう日の満員電車、模試の結果が不安で眠れなかった夜、友達と大学に入ったらやりたいことを話しながら食べたお弁当、制服姿の現役生に囲まれて緊張しながら受けた共通テスト、そして自分の受験番号を見つけた時の喜び……

闇夜に輝く六等星のように、単調な生活だからこそ、このような何気ない思い出が私たちの浪人生活を支えてくれました。

傍目から見ればどんなに地味で泥臭かろうと、浪人生だったあの日々は間違いなく青春の一コマ。

せ〜のっ

浪人、最高〜〜〜〜〜！！！！！

<画像引用元:https://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_52.html>