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日向ぼっこしながら読みたい「心温まる物語」ベスト3

10時


 

 

 

今回は、 心温まるほのぼの物語ベスト3 をご紹介したいと思います。

 

コロナ自粛中に、ご無沙汰していた本の世界に再びはまった筆者にとって、心を支えてくれた温かくて大事な小説たちです。

 

「大学生になったから本を読もうと考えてる人」

「新生活のバタバタが落ち着いて、ほっと一息つきたい人」

「まったりした時間が好きだよって人」

「勉強の息抜きを探してる人」

 

などなど。

 

文量的にも、構成的にも、スキマ時間で読みやすい本をチョイスしているので、ちょっとひと休みしたい方はぜひ立ち寄ってみてください。

 

 

では、さっそく行きましょう!

 

 

 

 

1 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

 

 

 

まず1冊目は、瀬尾まいこさん作の『そして、バトンは渡された』です。

 

2019年に「本屋大賞」を受賞したときから気になっていた本で、コロナで少し時間に余裕ができたので、手にとってみました。

 

 

内容はこんな感じ↓↓↓

 

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幼い頃に母親を亡くして、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は20歳しか離れていない”父”と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族みんなに愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき―。

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この本を読み終わったあと、きっとみなさんも自然と微笑んでしまうほどの 満足感 幸福感 が包まれると思います。

 

日向ぼっこしながら読んでみてほしいですね。

 

実際に会ってみたいなと思うような登場人物ばかりで、とくに主人公の優子は強くて優しい素敵な人だなぁと、とても惹かれてしまいました。

 

誰が1番推しかを決めるのは難しいんですが、強いて言うならやっぱり今の父親である「森宮さん」ですかね。

 

誰よりも真剣に”娘”である優子に向き合っていることが、たくさんの言動からひしひしと伝わってくるんです。

 

こんなに 「大事に思ってくれる人」「大事にしたいと思える人」 に出会えるってすごくいいなぁと思っちゃいます。

 

 

『そして、バトンは渡された』の中には、いろいろな形の「愛」があります。

きっと、読み終わった後、あなたの 「大切な人」 が思い浮かぶんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

2 『阪急電車』有川浩

 

 

次は、有川浩(現有川ひろ)さん作の『阪急電車』です。

 

この本は、私が中学生の時に初めて読んでから何度も読み返していて、私を本の世界に連れて来てくれた1冊です。

 

 

内容はこんな感じ↓↓↓

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隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車ー人数分のドラマを乗せた電車はどこまでも続かない線路を走っていく。

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神大生なら、一度は阪急電車に乗ったことがあると思います。

 

 

<画像引用元: https://www.photo-ac.com/

 

この えんじ色 の電車に自分も乗っていて、その中でこの物語の登場人物を見かけているような感覚で読んでみてほしいなと。

 

 

『阪急電車』で好きなのは、ある物語ではただの通りすがった人だったのに、次の物語ではその人の話を聞けちゃうところです。

 

なんというか 「生きてるんだなぁ」 という感じがするんです。今私が読んでいるこの時に、阪急今津線に乗っているんじゃないかなって。

 

それくらい 生き生き していて、 リアル なんです。

 

ころころ感情と表情が移り変わって、ときにはドキドキしたり、腹が立ったり、悲しくなったり、わくわくしたり。

 

自分も『阪急電車』の中にいるような感覚になるほど、楽しめます。

 

 

この本もたくさんの人が出てくるので、ぜひ推しを見つけてみてほしいですね。

 

ちなみに私の推しは「時江さん」です。こんな人になりたいなと思っています。とは言いつつ、『阪急電車』も 素敵な人たちばかり なので決めるのは難しいですが。

 

 

考え方 言葉選び が良いなぁと思うものばかりなので、気に入ったシーンや文を探してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

3 『博士の愛した数式』小川洋子

 

 

最後は、1回目の本屋大賞を受賞している、小川洋子さん作『博士の愛した数式』です。

 

これは、名作中の名作ですよね。

帯にも「270万人が泣きました」と書いてあるほど。

 

 

内容はこんな感じ↓↓↓

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[僕の記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に"新しい"家政婦。博士は"初対面"の私に靴のサイズや誕生日を尋ねた。数学が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに恋しく暖かい、奇跡の愛の物語。

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この『博士の愛した数式』を読んだあと、 悲しくて寂しい 気持ちと 愛しくて温かい 気持ちが入り混じった涙が流れてきました。

 

読み終わったあとの余韻で、もう1杯のお茶を飲めるほどです。

 

ほかの2作と違うのは、結末が少し悲しいってことでしょうか。

 

私はあまりバッドエンド感のあるの話を読まないのですが、『博士の愛した数式』は悲しいのに温かかったんですよね。

 

「この人と出会えてよかった」

 

そう思えるだけでいい人生だったなって感じられるのかなと、気付かされました。

 

私もそんな人に出会えるよう、そんな素敵な関係性を作れるようになりたいなぁと。

 

 

最初は読むか迷っていた本だったんですが、おすすめされるままに手にとってよかったなぁと心から思います。

 

知ってるけど読んだことないなって人は、ぜひページをめくってみてください。

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

今回は、筆者独断で 心温まるほのぼの物語ベスト3 をお届けしました。

 

なにか1冊でも、気になったものがあれば幸いです。

 

 

この記事を書いた人

10時

健康第一。早寝が至福。早起きはノーコメント。

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