いつも神大生の笑顔であふれる店内、そのわけは店長の人柄にあった。神大生の集まるお店になったその店長に迫る。
PROFILE
楠木 洋
神戸大学の子は何か良い。
-ラーメン屋の店長になった理由を教えてください。
初めからラーメン屋をしたかった訳ではなく、美容専門学校に通っていたので、全然違う仕事をしていました。通っていたラーメン屋さんに、仕事を辞めてから食べに行って、仕事を辞めたことを話したら、「少し店を手伝って」と言われて。それがきっかけで「店長して」と言われて、ラーメンの道に入りました。
-こだわりはありますか?
おいしいものを、極力安く出せて、おなかいっぱいになって満足してもらうことですね。 僕と仲良くなればけっこう得できると思います(笑) フレンドリーな、僕と仲良く話をする学生とかは、「これとこれサービスしたるわ!」みたいなんを隠れてやっています。特にMST(笑)
-裏メニューやおすすめのトッピングがあれば教えてください。
学生さんがよくしているのは、油そば 生卵のあとに替え飯をする男の子もいます。すごいボリュームで、軽く1000キロカロリー超え、、1回同じことをしてみたら、胸やけがすごかったです(笑) あとは、「油そばのたれを3倍にしてください!」って言われて、油がスープみたいにひたひたになっていました(笑) その麺を食べ終わってから、スープにご飯を入れて少し食べた後、「食べきれないんで、捨てるのはもったいないし、どんぶりごと持って帰っていいですか?どうしても食べたいんで」って言われて、どんぶりごと持って帰っていましたね(笑) どんぶりはちゃんと返してくれました。
-神大生の印象は?
神戸大学の子は、何か良い。好き(笑) この店が事故に遭って、1か月店を閉めて近畿大学の近くの店舗で仕事をしていたんです。そのときも、神戸大学の子が、「どうしても食べたくて、近畿大学の方まで来ました!」って来てくれたことがあって、うれしくて泣きそうになりました。からあげだけサービスしました(笑) 他にも、店の様子を見に来たら、たまたまMSTの子が来てくれて、「MST100人くらい全員に召集かけて手伝って修理するので、1日でも早くオープンしてください!」って言われて、なんていい子らなんやと思いました。そのときもちょっと泣きそうに(笑) ガラスの破片を掃いていたら、何人かが一緒に手伝ってくれました。
-神大生はもともと多かったんですか?
最初は全くで、初代のKooBeeの編集長にMSTの子たちがいて、あの時代から急に学生が増え出しました。5.6年前くらいから。MSTの子たちも自分たちで「油そばを広めたのは僕たちです!」って言ってくれています。それからいろんなサークルに広がっていって、今の状態になりました。学生さんのおかげで、年々売り上げも伸びていますね。入口に止まったバイクを見ただけで、テニス部がきた、ラクロス、野球、レイバンズ、、って分かるし、彼は希望とチャーハンやな、とかまで全部分かります。
-神大生と仲良いんですね!
うーん、気付いたら仲良くなっていて、気づいたらラインしています(笑) 店の中では良いんやけど、外で会うときがけっこう気まずい。六甲近辺は常連さんがいっぱいいるから、会うとお互いに軽く会釈します(笑) 一回、沖縄に行くときに関空で常連さんと会うこともありました(笑) 就職して六甲を離れても食べに来てくれる人も多いです。
-希望新風が愛されるのはどうしてだと思いますか?
たぶん、ぼくが良い意味で適当というか、サービス精神旺盛というか。なんぼでも振る舞うで、みたいな。最近は忙しすぎて、スープも売り切れてしまって、24時に閉店するときもあるんですけど、そのタイミングで絶対来るのがレイバンズ。今日レイバンズ来そうやから閉店するの申し訳ないなーと思っていると、閉店後に来てくれて。そのときは、餃子の無料券を10枚くらい配ることもあります。練習後に、せっかくおなかすかせて食べに来てくれているのに、食べられなかったら申し訳ないから。みんなに喜んでもらえるならいいなあと。
-学生時代はどういう学生でしたか?
美容学校に通いながら、クラブのDJを週5くらいでしていました。クラブのイベント終わるのが朝の4時とかで、大阪ミナミのアメ村の道路でレコードを枕代わりにして寝て、朝に友達の家で制服に着替えて、学校で寝て、パーマの授業やカットの練習をして、また夜になったらクラブに行って、、とけっこう遊びまわっていました。じっと家にいるのが苦手な、アウトドア系です。今でも、スノーボードの時期になったら年15回は滑りに行く。一時期、プロになろうかと思ったときもありました。一回、神大生とスノーボード行ってみたい!希望新風ツアーしよかな。まあ、神大生に負ける気はしないな(笑)
-神大生にひとことお願いします!
神大生には感謝。希望新風は、神大生に支えられているといっても過言ではないです。神大生がいなかったら、この店潰れていたんじゃないかと思うし、これからも、還元できることはどんどん還元していきたいです。僕はけっこう涙もろくて、こういうことを考えているだけでもうるうるしてきます(笑) 本当に、感謝しかない。