No.119

広告とは、コミュニケーションをデザインすること。

AdTAS

(神戸大学広告研究会)

Presented by Nagisa Nakazawa, Kanane Hase

Photo by Kazushi Adachi


Adfes2018で金賞を受賞し、クライアントであるH.I.S.の新サービス「おねだりメーカー」を始動させた神戸大学広告研究会AdTAS。毎年多数の広告コンペに応募している彼らの、「広告」に対する情熱を探る。

PROFILE

AdTAS

好きなことなら誰よりも先を行く

-AdTASの活動について教えてください。


活動の核となっているのはビジネスコンテストやコンペへの応募です。具体的には、クライアントとなる企業から提示された課題に対して、自分たちが考えたアイデアをパワーポイントにまとめてプレゼンするという事をしています。また、神戸大学の他のサークルや地域のイベント主催者の方から依頼をいただいて、フライヤーやロゴなどを作ることもあります。広告研究会という名前が付いていますが、あまり研究というような活動はしていません。週一回のミーティングでは毎回違うことをしていて、デザインが得意なメンバーがそれについての勉強会をしたり、みんなでコンペやアイデア出しの練習をしたりしています。

-AdTASの名前の由来を教えてください。


最初、AdTASのAdはAdvertisementからとったものだったのですが、All design, Think Act Share の頭文字をとってAdTASという解釈に変わりました。AdTASの活動内容は細かく決まっていないからこそ、みんなのやりたい事を実現できる場所にしたい、みんながやりたい事をやろう、という思いがあって、それがAll designの部分に表れています。デザインと聞いて最初に思い浮かぶのは絵を描く方のデザインだと思うのですが、広告は消費者とのコミュニケーションであり、そのコミュニケーションをデザインするという意味でのAll designでもあります。広告を打ってそれを見た人がこういう風に動いて、こんな結果になるだろうという事を考えるのもデザインなんです。

-ミーティングの他にはどんな活動をしているんですか?


夏と冬と販促の3回合宿をしています。夏の合宿は遊びに行くことがメインなのですが、冬と販促はがっつり籠って広告のことを勉強します。販促合宿というのは、販促コンペというたくさんの企業から提示された課題から好きなものを選んで応募するコンペに参加するために、みんなで集まってプレゼンを考える合宿です。去年僕のチームが選んだのはアサヒビールの「もっと生ビールを飲んでもらうにはどうすれば良いか」という課題でした。女性などビールを飲まない人に無理に飲んでもらうのではなく、普段から飲む人にもっとビールを飲んでもらえるような広告を作ろうということになりました。「とりあえず生」という言葉があるように、二杯目からもビールを飲む人って少ないと思うんです。だから、「またしても生」という標語を作って、キャンペーンを打とうということになりました。この標語は「◯◯生」のように大喜利形式で案を出して作りました。コンペではパワポを作って提出するのですが、そこには実際どういう風にキャンペーンするのか、そう考えるに至った根拠などを書きます。


柄須賀皇司/松嶋航大/加賀屋航平

(神大生を含む3人組ロックバンド the paddles)

自分たちのような若い世代に言葉を投げかけたい。


山村玲央

(批評誌『夜航』執筆・編集メンバー/国際文化学部5回生)

神大生、もっと俺たちと普通に話そうぜ。


上山裕之

(王子動物園 園長)

喜ぶ顔を見られることが最高に嬉しい


谷村謙一

(体育会フィールドホッケー部監督)

目標のために考え、行動する。


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