No.73

学生のやりたいことを応援したい

インドラ・ラル・スベディ

(INDRA MAHAL店主)

Presented by Saki Watarai, Ueyama Shunsuke

Photo by Koki Yoshida


六甲道から徒歩6分で、スパイス香る異国の空間。六甲のインドカレーと言えば、みんな大好きINDRA MAHAL。多くの神大生を惹きつけるのは、本格カレーや絶品チーズナンはもちろん、優しい笑顔でサービスしてくれる店主インドラさんの人柄あってのこと。学生に嬉しいサービスを続ける、彼の想いとは。

PROFILE

インドラ・ラル・スベディ

お客さんのおかげです。

-インドラさんはご出身がネパールで、日本に来られる前はインドにいらっしゃったそうですね。なぜ故郷から遠く離れた日本に来られたんですか?


最初は仕事の関係で来ました。インドで料理の勉強をしていたとき、インド料理店を経営されている日本の方と出会ったんです。その方を頼って来日し、芦屋のお店で働くことになりました。実は、カナダに行くことも考えていたんですが、当時日本にいた知人や兄から日本について聞いていて、良い印象があったのも大きかったですね。
このように日本とは縁があり、失敗してもいいからとりあえず1年間は頑張ってみようということで、日本に行くことを決めました。

-日本に来られて20年近く経つということで日本語もお上手ですが、当初は日本とインド・ネパールとの違いに戸惑いませんでしたか?


初めは日本での生活は大変でした。文化や言葉の他にも、味の好みも全く違ったので、日本での生活の不安はもちろん、今まで自分が習ってきた母国の料理が通用するか、という心配もありました。しかし、仕事をする中で言葉や料理を覚えていくうちに、日本が好きになって、徐々に生活に慣れていきました。

-すっかり日本に慣れたようで、好きな日本食はみそスープと話すインドラさん。いままで日本で計4店舗のオーナーの経歴をお持ちだそうですが、ここ六甲道店のオープン当初のことをお聞かせいただけますか?


神戸は山が近く風が吹いて快適なところが母国の風土と似ていて、前々から住みやすそうだと思っていました。お店を出すのも、私のような外国の人間だと大変なことが多いんですが、縁があって六甲に出店することになりました。芦屋で、スタッフとして働いていた経験もあったので、お店を始めるときどうすればいいかというイメージだけはあったんです。それでも自分で想定していなかった困難もありましたが、頑張ったらいつかはうまくいくだろうと、前向きに考えていました。
お店を出すにあたりメニューも自分で一から考えていて、現在はインドとネパール両方の料理を出しています。日本にはインド料理店が多いですが、使うスパイスは同じでも作る人が違うと、お店によって味に個性が出るんですよね。また六甲道店では、ネパールでの古い知人や、日本に住んでいるネパールの方たち少人数で営業しています。お客さんに愛され続けるお店を経営していくのは大変ですが、お客さんのおかげで6年目の現在まで営業できています。


津田英二

(神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授 交流ルーム(カフェアゴラ)運営委員)

障害のある人の世界と障害のない人の世界、その中間をつくりたい。


宮下奨平

(アプリ開発者)

周りに流されず、自分で決める覚悟が夢を叶える


箱田 貴大

(自由劇場新歓公演脚本)

学生が一つのものを作り上げる時のパワーを感じて欲しい


八十 祐治

(経営学部卒の元Jリーガー・現弁護士)

人から言われるのを待たずに自分から動くことが大事です。


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