皆さんは※カルチャー女子、好きですか!
※カルチャー女子とは……青柳文子に代表されるような文系女子というか、文化系女子というか。とにかくサブカル女子とは一線を画す、もとい一線を画すと思い込んでいる者のこと。
カルチャー女子好きのみなさん、こんにちは!
赤文字系(死語)女子が好きだけど、まあカルチャー女子の与太話に付き合ってやるのもやぶさかではないよというみなさんも、こんにちは!
私もカルチャー女子だよ!今度マイヘアのライブ行くんだ!というみなさん、
私は小沢健二のことを想ってぽーっとしておくので
その間にお手元の画面をMERYにでも切り替えてください。
私もカルチャー女子だよ!東野圭吾めっちゃ好き!というみなさん、
私は獅子文六とサニーデイサービスについて考えてぼーっとしておくので
その間にお手元の画面をC CHANNELにでも切り替えてください。
それでは参りましょう、
カルチャー女子の殺し方 in 国文図書館
前口上が長くなりましたが、図書館なんて文化スポットでカルチャー系女子を殺す(落とす)ことほど簡単なことはありません。
赤子の手をひねるようなもの、火曜1限の単位を落とすようなものです。
カルチャー女子が好む本を静かに一人で読んでいてください。
それだけです。落とせます。
彼女たちは常々
「(高尚な)私の趣味がわかる男と付き合っておすすめの本紹介しあったりしたいな〜、でも同世代の男で読書する人なんて、暗いし趣味もないからしゃーなし本読んでるみたいな奴しかいないからな〜笑」
とみさわフェイスをキメているので、ちょっと趣味の合う風を装うだけで一瞬です。
場所は2階より3階で。
時間は昼休みや2,3限の空きコマよりは、選択的に図書館で時間を過ごしていることがわかる1限か夕方以降がいいですね。
とは言っても、カルチャー女子の好む本を読めといわれてすぐに何を読めば良いかわかるような人は、こんな記事を読まなくても最初から入れ食いです。
読んだ本の表紙、聞いたアルバムのジャケット、見た映画のパッケージ、行ったお店の軒先をインスタに上げ続けていれば正妻から妾まで思いのままです。
そんな特権階級的ハイセンス人間はさておき、今回はセンス平民のみなさんに3冊の武器を与えましょう。フシギダネでもゼニガメでもお好きなものを。
1. 猫語の教科書/ポール・ギャリコ
カルチャー系女子は全員猫が好きなので、”おしゃれ版我輩は猫である”との呼び声が高いこの本はおあつらえ向きでしょう。
猫に罪はないのですが、近年の猫ブームに乗って作られた猫グッズや猫本はそのほとんどが消費者をなめているとしか思えないセンスの欠片もないものです。
カルチャー女子は猫は好きですが、少女趣味のおばさん向け猫商法を唾棄すべきものと嫌悪しています。
猫だからと言って間違っても『人生はニャンとかなる!』などを読んでしまわないよう。
2. メンズウェア100年史/キャリー・ブラックマン
表紙からしてまずおしゃれなこの本。
この本を読むときの注意点は、おしゃれな服を着ないことです。
普段ファッション誌すらロクに読まないあなたが張り切っても、スカしてこの本を読んで良いほどおしゃれには絶対になりません。
それよりはなるべく目立たない、なるべく日常的な服を着て
「普通に大学に通うだけの普通の大学生の僕は、高い服なんて欲しくないしそもそも買えない。でもファッションは文化として興味があって、買ったことはなくても主要なデザイナーやブランドの流れは抑えてあるよ?」
こっちのタイプでスカしてください。好きです。
3. レシピを見ないで作れるようになりましょう。/有元葉子
カルチャー系女子は多趣味なので全員金欠です。
金欠という状態が日常になりすぎてちょっとお金を持つとすぐに使ってしまい抜け出すことができません。私です。
しかし一つの大きな文化である食文化、食べることはすごくすごく好きです。
お金をかけず美味しいものが食べたい、短絡的に自炊を試み始めます。
しかしカルチャー女子は多趣味なので家事に割く時間はありません。
料理するより本を読みたいのです、レンタルコミックを消化したいのです、Amazonプライムビデオに入り浸りたいのです。
誰かに美味しいご飯を作ってもらいたいのです。
カルチャー女子の心を掴むには胃袋から。
私も大好きな有元葉子の、日常的に胃袋を掴んでくれそうな料理本を読んでいれば、カルチャー女子の胃袋はもうギュルギュルです。
胃袋掴んで専業主夫目指しましょう。
ちなみに料理上手な専業主夫ってなんか文化的な匂いがするので、この状態に持っていければもう特権階級です。正妻から妾まで思いのままです。
以上でカルチャー女子を殺す際に効果的な三冊をご紹介しました。
先ほど蔵書検索を行ったところ2番目にご紹介したメンズファッションの100年史しか神戸大学の図書館にはありませんでしたが、全部面白いので、まあ買ってください。
カルチャー女子代表のような顔をしてここまで殺す方法をご紹介してきたわけですが、どうでしょう、やってみようと思いました?
明日あたり国文図書館攻めてみるかなと思いました?
……私もそうなのですが、カルチャー女子は人間関係のマニュアル本(マニュアル記事)を読んで実践しちゃうような奴一番嫌いです。
似非心理学みたいな本とか好かれる話し方みたいな本読んで真に受けちゃう奴モテるわけなくないですか? なんかダサいし。
それでは。
<画像引用元>