萌える山並み 行く雲に
飛ぶ鳥を追う 駆けてくる
輝やく瞳 はずむ胸
まぶしい光に なにを放とう
ともに歌う 神戸 神戸
この丘のうえ 心あらたに
( https://www.youtube.com/watch?v=XiUcCWOO5QM )
突然、失礼します。上記の詞をご存知でしょうか。
多くの神大生が知る由もないでしょうが、聡明な方ならお気づきでしょう。
そう、この詞は神戸大学学歌(校歌)の歌詞になります。
私は夏休みが暇すぎて、なんとなくYoutubeでこの校歌を視聴していました。
その時私は感じたのです。
「校歌としてありがちすぎじゃね?」
神戸大学の風景描写に始まり、キラキラした神大生像を描き、地名を連呼する。
中学時代、 高校 時代と散々校歌を歌わされ続けてきた方はそう思うのではないでしょうか。
そこで私は思いました。
「 全国には多くの大学がある。
大学の校歌の中には もっとイケてる校歌があるのではないか。 」
そう思い夏休みの暇な時間を大学の校歌を視聴する行為に費やしました。けっこう費やしました。
30弱の大学校歌を聞き比べた私は、音楽的知識は全くありませんが独断と偏見で、イケてる校歌をランキングづけ、 それっぽい講評 を行いました。
題して、 大学校歌選手権!!
ここに開幕!
1位 関西学院大学
<画像引用元: https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3694/ >
「空の翼」
風に思う空の翼
輝く自由 Mastery for Service
清明ここに道あり我が丘
関西 関西 関西 関西学院
ポプラは羽ばたくいざ響け我等
風 光 力 若きは力ぞ
いざ いざ いざ 上ヶ原ふるえ
いざいざ いざ いざ上ヶ原ふるえ
( https://www.youtube.com/watch?v=aXSqQC95wMc )
○ 講評
優勝したのは、関西学院大学。曲調・歌詞に現れるキャッチ―さが決め手となり、1位を獲得しました。
まず、注目してほしいのがタイトル。他の多くの大学の校歌にタイトルがつけられていない中 「空の翼」 て。カッコよすぎません?そして何より素晴らしいのは校歌自体も名前負けしていない良曲であるということです。
さて校歌の評価ポイントについて説明していきましょう。
まずは、Aメロ部分の ”Mastery for Service” のインパクト。ここでリスナーの注目を惹きつけることに成功しています。また、日本語の歌詞に唐突に英語を組み込んでくる様が現代の音楽の感じがしますね。西野○ナとかその辺のアーティストがやってそうです。ちなみにMastery for Serviceとは「社会への奉仕」を意味する関西学院大学のスクールモットーみたいです。よく分からないので詳しくは関学のホームページでも見てください。
曲調もかなり軽快。しかも「ポプラは~」から大きくリズムが変わるのもいいですね。校歌にありがちな単調なメロディーにより聞かず嫌いになりがちな校歌リスナー初心者にも聞きやすいキャッチ―さを醸し出しています。
従来の校歌の在り方にとらわれず自由な発想で制作されながらも、一度聴けば関西学院大学の愛校心が強くなるであろう良い校歌です。
関西学院大学校歌「 風 の翼」が「翼をください」「翼の折れたエンジェル」と並ぶ日本3大翼ソングであることは言うまでもありません。
2位 近畿大学
<画像引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E8%25BF%2591%25E7%2595%25BF%25E5%25A4%25A7%25E5%25AD%25A6 >
金剛山はほのぼのと
明けて生駒も 目ざめたり
世界の平和 祈りつつ
文化の鐘を 高鳴らす
若き学徒を 讃えずや
近畿 近畿 近畿
近畿大学 おお近畿
( https://www.youtube.com/watch?v=ilDuUdeUDdc )
○講評
大学の風景描写に始まり、その風景と学生を重ね、大学の目指す方向を示す。そして最後に大学名を繰り返し近畿大学の印象を残していく、という構成はまさに王道校歌といったところ。
そんな近畿大学校歌の評価ポイントは、音の厚みです。前述の関学、神大の校歌よりもバックバンドの豪華さに驚かされます。バックバンドの演奏が豊かな聴き心地を実現しています。
そして、さすがPR活動に熱心な近畿大学。大学が校歌をMVとして公開しているのです。MVではカラオケの様に歌詞が表示されるため、初心者校歌リスナーも安心して校歌を覚えることができます。校歌自体は王道でありながら、プロモーションで他校との差別化を図る。この様な点も高評価の要因になりました。ちなみにMV内で登場する医学部の女の子が かなり可愛いです。 是非探してみてください。
3位 神戸学院大学
<画像引用元: http://www.kobegakuin.com/ >
「緑漲る」
緑漲る有瀬の丘に
光踊れよ 熱き心と
自由社会に諸手をあげて
個性豊かな若人が
集い来れる学び舎は
FOREVER永遠に 神戸学院
( https://www.youtube.com/watch?v=JU53kW4J-UM )
○講評
一聴すれば誰もが驚嘆するでしょう。
「これが本当に校歌か?」と。
そう思うのも無理はありません。イントロからは校歌特有の荘厳な感じはしません。サンテレビのAM7:00台に放送されている70年代アニメ(ex.ガンバの大冒険・小さなバイキングビッケ)のエンディング・テーマを思い起こさせるゆったりとしたムードのバラ―ドに仕上がっています。
もはや「NHK みんなのうた」にて放送されていても何の違和感もないような音楽になっています。
この楽曲は今までの校歌の概念を覆し、 校歌界に大きな一石を投じた 校歌となったことは間違いありません。
現代以降に作られる校歌に大きな影響を与える作品となっていくことでしょう。
終わりに
夏休みの暇を持て余していたため、30校ほどの校歌を聴き比べましたが、一部を除きほぼどの大学も対して 差はありませんでした。
私以外の神大生がこの様な無駄なことに夏休みの貴重な時間を使わないことを切に願います。
(※神戸大学の校歌も素晴らしかったです。)