始めまして。
牛丼評論家のMr.Gです。
私学生の身分で牛丼批評家をやっているのですが、何について書くか迷いました。
で結局テーマはこちらになりました。
「吉◯家の牛丼の本当の美味しさについて」
みなさんは食べたことがあるでしょうか、吉◯家の牛丼を。
私Mr.Gは吉◯家の看板を見たら凄い興奮してきて頭が真っ白になって両足が動き出して気づいたら店内で牛丼をほおばっているくらいの牛丼好きです。
多分神大生で一番吉◯家の牛丼が好きです。
実食実績は先月で言うと週5日ペース。回った店舗は22年間で約30店舗に上ります。
吉◯家の看板を見たことがない超高級フレンチ料理しか食べることを許されていない方のために一応。
こちらが吉◯家のシンボルマークです。
ちなみにこの牛さんの頭の上にある7つの点はアツアツの牛丼から沸き立つ湯気を表していマス。今度友達と吉◯家食べにいったらドヤ顔で語ってください。
さて、ここからは吉◯家の牛丼の本当のおいしさについて語っていきます。
え?チェーン店の牛丼なんていつどこの店で食べても味一緒でしょ??
そんなあなたに声を大にして伝えたい!!
吉◯家の牛丼は様々な要因によって味が違ってくるのである。
そう、「この世に同じ味の牛丼など一つもない」のである。
それでは、
【緊急企画】
吉◯家の牛丼徹底解明~世界に一つだけの牛丼~
の始まりです。
では、牛丼の味が変わってくる要因を見ていき、そこからあなたにピッタリの牛丼を紹介していくことにしましょう。
(以下では牛丼=吉◯家の牛丼と考えてください。)
また、要所要所で牛丼スナップを挟んでまいりますのでご了承下さい。
要因1 作り手
前提条件として、吉◯家の牛丼は全て人の手によって作られています。
具体的な方法としては、大きい肉鍋に使っている牛肉を穴が開いたお玉ですくって丼ぶりに盛られたご飯の上にいい感じによそうといった感じです。
この時牛丼の作り手によって一番差が出るのは「タレ(つゆ)の量」です。
通常、牛丼並の場合はタレが〇〇ミリリットル、大盛だと〇〇ミリリットル、特盛だと〇〇ミリリットルと決められています。
しかし、最近はアルバイトでも肉盛りができるようになったためタレの量に差が出てしまうのです。
肉をすくってからチンタラご飯に盛りつけるとタレの量は少なく、早すぎると多くなります。
また、お玉に乗っているお肉を肉鍋のタレにちゃぷちゃぷしすぎた状態で盛るとタレは多くなります。逆に十分にタレにお肉をつけないで盛り始めると丼ぶり内のタレは少なくなってしまいます。
タレの多い少ないはみなさんの中でも結構意見が分かれるのではないでしょうか。
「俺はつゆだく(タレが通常の2倍入っている牛丼のこと)派だ!」
「つゆはちょっと少ない派じゃろ~~。」
「いいえ、私はつゆぬきじゃないとだめよ!タレまみれのご飯、ダメ、絶対!!」
タレの多い少ないは注文時に要望(つゆだく、つゆ抜き、ちょいだく、つゆちょっとだけ少なめ)を出せるほか、つゆ足しであれば食べかけでもすぐに出来るので気軽に店員に尋ねてみてください。
【牛丼SNAPvol.1 牛丼頭の大盛~生野菜サラダを添えて~】
要因2 時間帯
これは大きな要因ですね、間違いない。
基本的に吉◯家の忙しさは平日に関して言うと、お昼ピークの11:30~13:30、夕方から夜にかけての18:00~20:00が特に忙しい時間帯です。
特にお昼ピークは忙しいったらありゃしない。
サラリーマンがわんさか店の中を埋め尽くし、梅田のとある吉◯家なんて昼の一時間で120人(牛丼1杯を30秒に1杯提供するペース)もの客が吉◯家に訪れます。
さて、なぜここで時間帯によって味が変わるのかという話に移りましょう。
まず、肉鍋内の牛肉はなくなるたびに同じ肉鍋内でどんどん炊いていきます(煮肉)。
この煮肉の回数が多ければ多いほど、牛肉の脂が肉鍋内に染みわたり、また牛肉のジューシーな肉汁も肉鍋内に拡散されます。
当然、入客数が増えると、煮肉の回数が増え、肉鍋内はうまみたっぷりのタレと脂がノリノリの牛肉で埋め尽くされるわけです。
追加で情報を加えると、肉鍋に長時間浸かったお肉や玉ねぎはタレを吸収しすぎてボロボロになってしまったり、ジュクジュクになってしまったりします.....
しかし!!お昼ピークは忙しいので常に肉鍋で牛肉を煮肉し、常に牛肉をお客さんに提供しているのでお肉は必要最低限の時間しか肉鍋に浸っていないのです!!
つまり!!これらのことより
お店が一番忙しいお昼ピークの時間帯に牛丼を食べに行けば、ぷりっプリのジューシーなお肉がシャキシャキの玉ねぎとコラボしてアツアツのご飯に盛られて出てくるのです!!!!
吉◯家で一番脂ののったうんまい牛丼食いてー!という方は、特にビジネス街で12時過ぎの最高に混んでて満席で忙しそうな吉◯家をオススメします。
いつも食べてる牛丼とのジューシーさの違いにビックリしますよ!!
【牛丼SNAPvol.2 牛丼並盛~Bセットとの絶妙なコラボ~】
要因3 タレこし
まずはたれこしの説明からいきましょう。
タレこしとは感じで書くと「タレ濾し」という表記になります。
そう、つまりタレを濾過(ろ過)するという作業です。
ではなぜ、タレこし(タレのろ過)をする必要があるのか。
先ほど述べた煮肉工程を続けていくと、肉鍋には余分にでた牛肉の油が溜まっていったり、牛肉の細切れの破片たちが肉鍋内にどんどん蓄積されていくことになります。
これらを総してスラッジと呼びます。言うたら牛肉のカスです。
スラッジの構成比が10%、20%と高くなっていくと、牛丼が正規の味ではなくなってしまうといわれています。タレの中の不純物が多くなりすぎるんですね。
この事態を避けるために専用の布を用いてタレこしを行います。
タレこしを行うとタレが100%ではないのですが、正規の味に戻ってくれます。
タレこしは暇な店では一日1回。忙しい店では一日2回行います。
豆知識としてタレこしは通常深夜帯の23時から24時にかけて行われます。
さてここで味に関する問いが出てきます。
タレこしを行ったばかりの牛丼はタレがあっさりしているので、あっさりめの牛丼に。
逆にタレこし直前の牛丼は旨みは多いがスラッジが多いコテコテの牛丼に。
なるのでは???
まさにおっしゃる通りです。
この後はこのタレこしの知識を活かしてあなたにピッタリの牛丼を紹介していきます!!
【牛丼SNAPvol.3 牛丼並盛~聖地巡礼(築地1号店)トロだくつゆ抜きver.~】
さて、ということでここからタイプ別にオススメの牛丼時間帯・店舗を紹介していきます!
①牛丼はあっさり優しめの味派
一番あっさりしている牛丼を食べたい人は24時過ぎを狙うのがベスト。
タレこししたてのスラッジが少ない牛丼が食べられます。
いや、あっさりの中でも牛丼の旨みも欲しいという方。そんな方にはお昼ピーク前の11時過ぎの吉◯家を狙うのがベスト。
朝仕事前に牛丼を食べにきたおっちゃん達のおかげで少しは肉の旨みが広がっているタレの牛丼を味わえます。
②牛丼は肉の旨みにこだわる派
先述したように、そんなあなたにはビジネス街ど真ん中のスーパー忙しい吉◯家の平日12:20頃がオススメ!
あんまり早くてもまだタレに肉の旨みが広がっておらず、肉にも染み渡らない。逆に13時を回ってしまうとタレがギトギトになり始めるので12:20頃がベストタイミング!!
③牛丼はこってり油っこい派
そんなあなたにはレジャー施設が近くにある吉◯家の土曜日の19時頃がオススメ!
通常レジャー施設が近くにある吉◯家は土日が家族連れでごった返し、あほみたいに忙しい。
このタイプの吉◯家は土曜の夜も入客が多く、通常19時ころにピークを迎えます。
昼から蓄積された牛肉の旨みが夜のピークで再びパフォーマンスを発揮しだし夜の牛肉の旨みと相まって、一日で一番こってりしたガツンとくる牛丼が出来上がります。
ただ少し油っこすぎる時もあるかと思います。
さて、いかがでしたでしょうか。
あなたにとって世界で一つだけの牛丼は見つかりましたか??
ナンバーワンじゃなくていい、あなただけのオンリーワンの牛丼を見つけられるきっかけになれたなら幸いです。
それではまたどこかの吉◯家でお会いしましょう!
ばいぎゅう~~!
Special Thanks
マンガ・うんちく吉◯家(室井まさね氏作)
吉◯家でたまたま隣に座って仲良くなったおじさん