神戸大学。
<画像引用元:https://stock.adobe.com/jp/>
立地:山
夏場発汗量:致死量
一限開始時刻:ド早朝
最寄り駅:最寄ってない
登校難度:不可
ああああ登山つらい!大学行きたくない!
ですよね。
そんな、終わりなき登山生活に苦しむ神大生諸君の為に、歩きたくない登りたくないの気持ちをこじらせて日々如何にバスを使うかしか考えていない筆者が、神大生の生活圏内で神戸市バスを活用するヒントを、具体的な活用例と共にいくつかお伝えいたします。
さらば、年中汗だく登山生活。
※筆者が六甲エリアに住んで六甲台のキャンパスに通う神大生なので、
1.六甲エリア:下宿勢の集住地、あるいは実家勢が電車で行き着ける限界地点
2.六甲台・鶴甲キャンパス周辺:目的地であり不動の到達難度を誇る山岳地帯
3.三宮エリア:多くの神大生が遊ぶところ
この三つのエリアを結ぶ足として、バスの活用方法を紹介させてもらいますね。
他のエリアに関しても少し触れますが、神戸市バスの活用範囲は存外広い。ご自身のよく使う場所でも活用できそうなら、この記事を参考にバスを活用してみてください。
乗り継ぎ割引
基本です。これを知らずには神戸のバスは乗れません。必ず覚えて帰ってください。
バスの料金は(上記のエリアで使っていれば)だいたいどの区間で乗っても210円。
しかし、一回バスに乗って降り、そのあとすぐ別のバスに乗ってどこかで降りても、合わせて210円で済むというシステムです。
条件は、
1乗車目の降車から2乗車目の降車が、60分以内であること。
電車と同じく、決まったルートしか走ってくれないバス。
もちろん電車と同じように、乗り換えも可能です。しかも追加料金なし!
30分もしない用事のために大学行くときとかに、往復210円で済ませる!みたいな使い方も出来るんです。
※注意
乗り継ぎ割引ができるのは、ICカードを使った場合のみです。現金乗車は対象外!
Suica、ICOCA、PASMO、PiTaPa、なんでも良いですがお持ちのICカードで乗車時・降車時にタッチしてくださいね。
系統
よく使う場所は、そこに行くために乗るバスを覚えておいた方がいいですよね。その都度調べてたら、その間にバスが出発してしまうので…。
神大生がよく使いそうな系統をいくつか紹介します。少ないので、覚えて帰りましょうね!
・16系統、106系統
主な停留所:(阪神御影)、JR六甲道、六甲口、阪急六甲、神大国際文化学研究科前
16系統停留所一覧
https://www.city.kobe.lg.jp/a71810/kurashi/access/kotsukyoku/bus/keito/kei016.html
106系統停留所一覧
https://www.city.kobe.lg.jp/a71810/kurashi/access/kotsukyoku/bus/keito/kei106.html
鶴甲第一キャンパス、通称「鶴一」を利用する神大生が乗るバスです。
1,2回生は教養科目の授業が鶴一だと思うので、よく使う系統だと思います。
106系統は本数がとても少ないので大体16系統に乗ってると思いますが、JR六甲道発で「阪急六甲」〜「高羽町」(神大国際文化学研究科前のひとつ前)までのルートが少し違うだけなので、106系統に乗っても大学まで問題なく行けます。
・36系統
主な停留所:阪神御影、JR六甲道、六甲口、阪急六甲、六甲台南口、神大文理農学部前、神大本部工学部前、神大正門前、六甲台北、神大人間発達環境学研究科前
36系統停留所一覧:
https://www.city.kobe.lg.jp/a71810/kurashi/access/kotsukyoku/bus/keito/kei036.html
六甲台第一キャンパス、六甲台第二キャンパス、鶴甲第二キャンパスは全て36系統です。
「阪急六甲」〜「阪神御影」間のルートは16系統と全く同じなので、その間の移動や、帰りのバスなどは16系統でも36系統でも気にせず乗って大丈夫です!
文学部・理学部・農学部の方は「神大文理農学部前」で降りて大学に行くと思いますが、帰りは農学部横の門から出て「六甲台南口」で乗車すると徒歩での登りがほぼ無くバス停まで辿り着けます!おすすめ。
様々な部室が並ぶ六甲台第一キャンパスのグラウンドを利用する場合は「六甲台北」がおすすめです。
「六甲台北(下り)」の目の前が駐輪場になっていて、そこが出入り口としても使えるようになっているので、行きは「六甲台北(上り)」で降車し少し徒歩で下り、帰りは駐輪場の目の前にある「六甲台北(下り)」で乗車するのが体力を最も使わないルートです。
※16系統、106系統、36系統を利用する際の注意
授業開始時刻に到着するぐらいのバスは、めちゃくちゃ混みます。特に1限&2限。
諦めて歩くよりは少し早めに行って並ぶ方が断然楽。時間に余裕を持ってバス停へ。
(裏技:「阪急六甲」や「JR六甲道」のような人が沢山並ぶ場所は、前に並んでる人が諦めたらその後の人は誰も乗れない。
なので人があまり並んでいない「六甲登山口」や「六甲口」などで乗車すると、乗れるかどうかはあなたの諦め次第。
正直、神戸のバスは入口辺りが詰まっているだけで奥の方は全然余裕ある。皆が諦めている程度の乗車率なら、押し込めばあと10人ぐらい余裕で乗れます。一旦通勤ラッシュ時の埼京線を見てきてから諦めてください。)
・92系統
主な停留所:六甲口、阪急王子公園、布引、地下鉄三宮駅前、三宮センター街東口、元町1丁目
92系統停留所一覧:
https://www.city.kobe.lg.jp/a71810/kurashi/access/kotsukyoku/bus/keito/kei092.html
三宮エリアから、六甲エリアを通過し、阪神石屋川駅まで行ってくれる路線です。
16系統・36系統も止まる停留所「六甲口」にも止まるので、乗り継ぎを使えば大学と三宮を繋ぐ足としても使えます。
六甲口から三宮までは20分ちょっとかかるんですけどね。
時間がある人、歩きたくないけど節約もしたい人、バスの定期券を持っている、という方々向けの活用法です(定期券については後述)。
なによりの強みは、「布引」にも止まること。
布引と言えば、新幹線が止まる新神戸駅。
六甲エリアから新神戸駅まで行こうとすれば、一旦三宮まで行ってから神戸市営地下鉄で一駅です。
三宮駅から新神戸駅まではたった一駅ですが、料金は210円。バスと同じです。一駅で。
六甲駅・六甲道駅から三宮までの料金も考えると、結構高くつきますよね…。すぐそこなのに。
そんな時の92系統です!!
「布引」から新神戸駅までは数分の登山が必要なのが難点ですが、地下鉄新神戸駅から新幹線の改札までも同じぐらいかかるので許す。夏はちょっと辛いけど…。
所要時間は、電車で行くのとほぼ同じ。で料金は210円。
乗り継ぎを使えば、大学や阪神御影方面などからも含めて210円。
みなさま、新神戸駅まではバスで行くのです…。
・2系統
主な停留所:JR六甲道、六甲口、阪急六甲、六甲登山口、布引、地下鉄三宮駅前、三宮センター街東口、元町1丁目
2系統停留所一覧:
https://www.city.kobe.lg.jp/a71810/kurashi/access/kotsukyoku/bus/keito/kei002.html
こちらも「布引」に止まる路線。
「布引」で2系統に乗車し、鶴一の方は「阪急六甲」で、それ以外の方は「六甲登山口」で降りて16系統・36系統で大学まで行くという使い方がおすすめ。新幹線で帰ってきてそのまま授業行かないと~!って人は2系統が助けてくれます。
数分に一本出ているので、待ち時間が少ないというのも良い所です。
ツール
さて、一通りおすすめの系統を紹介したところで、皆さんが実際にバスに乗る際に使うと便利なツールの紹介です。
・Google Map
まずは、どのバスに乗るべきか調べる必要がありますよね。
そんな時のGoogle先生。
現在地からでも大学からでも、目的地までのルートをバス利用込みで教えてくれます。
ルート検索の「オプション」から検索の優先順位をバス優先にすれば、バスの乗り継ぎまで考えて教えてくれるので便利です。
そしてバスに乗る時の1番の問題。バス停どこやねん。
同じ名前の停留所でも系統によって位置が変わったりするので、使い慣れてる場所じゃないとめちゃくちゃ迷うこともあります。
Google Mapを見れば、バス停はこんな感じのアイコンで表示されています。
〈画像引用元:https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja〉
ここをタップすると、こんな感じで止まる系統も教えてくれます。
〈画像引用元:https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja〉
もちろんルート検索を使えば、乗車・降車の停留所の位置を正確に教えてくれます。
ちなみにiOSの地図アプリでも、「(停留所名) バス停」で検索すれば停留所の位置と止まるバスを教えてくれます。
・Yahoo!乗り換え案内
さて、ルートも決まった。バス停の位置も確認済み。で、バスはいつ来るんだ。
わざわざバス停まで行って時刻表を見る?直前まで涼しいところで待っていたいですよねえ。
Yahoo!乗り換え案内アプリの「時刻表」を使えば、乗車停留所と降車停留所を入力すると出発地時刻と到着時刻の両方を教えてくれます。
複数の系統で辿り着ける場合も、全てひとつの画面上に表示してくれるので大変ありがたい。
(↓こんな感じで教えてくれます)
ちなみに、始発停留所やその近く、経験上時間通り来ることが分かっている停留所以外で使うのはおすすめしません。
到着時刻に関しては、まあ見る必要はないでしょう。
その理由を次に語ります。
・バスロケ
ルートも乗る時間も決まってバス停に到着!
………バスが来ない。
ええ、そんなことはざらにあります。
電車じゃないんです、道路を走ってるバスは交通状況にも左右されやすく、まあ時間通りに来ない。長い経路を走ってるバスほど、時間はズレていきます。
いったいバスはいつ来るんだ…。そんなせっかちな皆さんに勧めたいのがこちら、「バスロケ」というサイトです。ここに来てようやく神戸市公式です。
https://location.its-mo.com/kobe/
使い方は簡単、停留所を選んで系統を選択したら、そこに次に来るバスが今どこに居て何分後に来れそうか教えてくれる、というものです。
リアルタイムで教えてくれるので、どれだけ時刻表とズレていようともバスが来る時刻がある程度わかります。
難点は、
・始発(JR六甲道発の16系統・36系統とか)は表示されないこと
・始発ではないが出発時刻を待っているバス(36系統の折り返し地点「鶴甲団地」など)は、そこから現在地までの時間が表示され続ける(10分後に出発だがその間ずっと「あと3分」と表示され続けている)こと
まあ、それによって悪影響を受けるのは始発停留所や折り返し停留所の近くで、時刻表を信用してもいい場所ではあります。
バスロケと時刻表、合わせて活用していきましょう!
市バス近郊区定期券
ここまで読んで、バスに己の足を委ねる覚悟が決まった皆様。バスの乗り放題サービスがございます。
通学定期として、半年で40,120円。
一度の乗車を210円とすると、192回で元が取れます。往復で使うと考えたら96回。
平日だけ使うと考えても、19.2週間。
加えて三宮や新神戸、さらには六甲・六甲道間などの南北移動にも使うと考えたら、半年間使い倒せばめちゃくちゃお得です。これは買うしかない。
めちゃくちゃ推してますが、別に神戸市の回し者とかじゃないです。
その証拠に(?)定期券は、申請された特定の区間に利用を想定されたもの。何故か他の区間も乗り放題な仕様になっていますが、大声で「どこでも無料で乗り放題!!!」なんて言っていいものじゃないみたいです。うける。
乗り放題なのに定期券購入時には利用区間を記入しないといけないのも、そういうことらしいです。
よくわかんないですね!とりあえず210円以下の区間乗り放題ってことです!!
この記事、神戸市に見つかったら消されるんでしょうか…。
いやだな、エゴサしないでほしいな、記事が消されるのもいやだけど、住んでる市がエゴイストだって知ることの方がいやだな、エゴサだけはやめてほしいな、、、
ちなみにバスの定期券の購入には、通学証明書が必要です。鶴一B棟の1階とか工学部とか農学部とかにある証明書発行の機械で証明書発行したら、必要事項を記入して所属学部の教務に持ち込み、ハンコを貰ってきてください。
その後は神戸市の定期券販売所の窓口へ。案内ページを貼っておきます。
https://www.city.kobe.lg.jp/a90404/kurashi/access/kotsukyoku/fare_info/teiki/index.html
おわりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
始まってしまった登山生活、いかに楽をするか考えるのは、怠惰ではなく人類の知恵。
早朝から大学に行くだけでも辛いのに、登山なんてしてたら命すらも危ぶまれます。
自分の命を守るため、そしてせっかくの大学生活を登山の苦しみだけで塗り固めないため、文明の利器を使うのです。