皆さん、日々の健康をどうやって維持していますか?
朝活? ランニング? 意識した食事?
映画です。
映画は健康にいいんです。
「趣味が映画鑑賞」といえば大袈裟になってしまいますが、僕は好んで映画をみます。
サブスクもいいですが、やっぱり映画というものは映画館で見てなんぼ。
柔らかなソファであったり、その場の空気感であったり、ポップコーンの匂いや、氷が溶けて水っぽくなったカルピスであったり。大きな映画館では勿論、ミニシアター等ではなおさら、一緒に見ている人たちと感情を共有している。そんな気分になれます。
映画が好きな人も、そうじゃない人も、ぜひこれを機会にもっともっと映画の世界にはまって健康になっていきましょう!
1.映画の魅力
そもそも「映画」って何なのか、ドラマや小説と何が違うのか。考えていきましょう。
他媒体と違う映画の特徴として「撮影技術」「撮影規模」そして「投影規模」の3つをここではあげます。
まず、撮影技術について。映画における三大技術として現実の像をフィルムに固定する「写真技術」、静止画があたかも動いているかのように見せる「動画技術」、スクリーンに投影する「投影技術」と言われています。昔を辿るとゾートロープやエジソンのキネトスコープ、リュミエール兄弟が発明し現在の映画の原型となったシネマトグラフなどを経て、三大技術は相互に重なり合い映画館で大きなスクリーンに投影される現在の形が出来上がりました。ちなみに、エジソンが発明したキネトスコープが初めて日本に輸入上映された1896年12月1日にちなんで毎年12月1日は「映画の日」とされ、ほとんどの映画館で鑑賞料金が1000円となっています。ぜひこの日を狙いましょう。
次に撮影規模について。ドラマやアニメは毎週にわたって長期間放送されることが多く、そのためスピード感を持って撮影制作することが重要となります。それに対して映画は時間と予算をかけてじっくり制作できるため、クオリティは製作陣が納得するレベルまで高めたものに仕上がるんです。
最後に投影規模について。またもやドラマやアニメと比較することになるんですけど、これらは家庭で個人的に鑑賞することが前提とされています。収益は主に途中で挟まるコマーシャルで、これにより気が散って見るのをやめてしまうことがあります。これに対して映画は映画館において集団で鑑賞することが前提となっています。コマーシャルや協賛だけでなく映画館でのチケット代やポップコーンの売上も収益となり、それらは上映前にまとめることが可能であるため上映中は映画に集中できます。最高です。
映画を見ると、色んな人生を追体験できて、見終わった後に今まで見てきた映画の登場人物が生きているような気になってくるんです。「物語に感情移入しているところから、話が終わって現実へ引き戻される瞬間が苦手......。」という人はいませんか?
わかります。僕も小説を読んでいて最後のページに到達してしまう瞬間が、なんだか心が締め付けられるようで苦手な部類です。物語が終わる余韻を十分に楽しめる人も勿論いるでしょうが。
ただ、小説と映画では決定的に違うものがあります。そう、エンドロール。あそこにはキャスト・ロケ地・製作陣の情報が詰め込まれています。エンドロールをじっくり見ることで「あぁ、僕がさっきまで見ていた映画はこの人たちが作ったんだな。あそこの市役所やホテルがロケ地になっているんだな、撮影時はどれほどの人だかりができたんだろう。」と沁みてきます。エンドロールをじっくり味わえば、最後に「監督」の名前が流れてくる頃には現実へとすんなり戻れるようになっているはず。映画には現実に引き戻される際のギャップはありません。虚無感は消え去り、残るのは充足感だけ。はい、身体に良い。
だけど、実際に映画館に通うとなると、モチベや金銭面でのハードルが地味に高い。「見たい映画ないもんな〜。」と思ったそこのあなたに、記事第1弾としておすすめの作品をお届けしようと思います。モチベ、あげてください。
2.圧倒的No.1映画『街の上で』
〈画像引用元:https://machinouede.com>〉
アクションや恋愛といったジャンルもよく見ますが、好きなジャンルと言われたら、やっぱり何気ない日々を切り取り、人間性を映し出した「ヒューマンドラマ系」。
トンデモ設定や膨大な伏線などがなく、ゆったりと話が進んでいく映画が大好きです。自分のではない人生を追体験でき、自分の中でかつて見た映画の登場人物が全員生きているような気になります。
そこで紹介したいのがこの「街の上で」。
なんともない下北沢の服屋店員が、ちょっとした学生映画に出る話です。
タイトルの通り下北沢という「街の上で」生きている人物達が登場しますが正直、誰を主役にしても映画としては成り立つと思います。それほど各登場人物の個性がある。下北沢という街の上で生きているそれぞれの日々がある。
だからこそ、誰を主役として切り取るかに監督の味が出て。それこそが映画の本質だなと僕は思います。そんな本作を作ったのは、「愛がなんだ」「猫が逃げた」などの今泉力哉監督。
特別なことはなにも起きません。でも、見たあとに「なんかいいな」と思うはずです。その感情を僕は推したい。
その感情こそが映画。
3.青春映画の金字塔『思い、思われ、ふり、ふられ』
〈画像引用元:https://natalie.mu/eiga/news/328970>〉
さっきの説明とはうってかわって、ゴリゴリ青春恋愛系映画です。親が再婚して兄弟になった元同級生、同じマンションに住む友人、昔からの幼馴染。それぞれが互いのことを想ったり、振ったりする映画です。
この映画のポイントは、抱えきれないほど甘酸っぱい青春感。そして、なんといってもロケ地が神戸市だということです。毎日の通学路にあった神社、学校近くの公園、おばあちゃんの家から近いココスなどなど。神大付近だと、都賀川の綺麗な桜が冒頭シーンとして登場します。
そこに北村匠海と浜辺美波がいたんだから推すしかない。巷では一時期、ロケ地に行って映画のシーン再現をする「ふりふらごっこ」なるものが......流行りませんでした。
また、赤楚衛二さんはNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演され、福本莉子さんは「今夜、世界からこの恋が消えても」で主演を務められました。
現在、どちらの映画もサブスクリプションで見られるはずです。
ぜひぜひ。
そして、映画へのモチベが上がったみなさんへ。
大学生になって料金が上がって以降、映画を見ると費用が嵩むと敬遠されがちですが、うまく立ち回れば高校生並みの料金で見ることができます。TOHOシネマズ・OSシネマズともに、会員になれば「6回みたら1回無料」なんです。ということは、6回分の割引料金合計を7で割ったのが、実質的な1回分の料金になるのです。各映画館は曜日によって会員Dayが定められています。細かい計算は端折りますが、
「会員になって火・水・木曜に映画館いけば、ほぼ1000円で映画を見れる」
んです。映画を、観に行きましょう。
ではまた。