friend
        

連絡橋を渡る。
見えてくる校舎は、試験期間にお決まりの光景だ。


見慣れたラーニングコモンズに足を運ぶ。

どうやら先客がいたようだ。
いくつか同じ講義を取っている彼女との関係は、言い表すならラーコモフレンド。

 疲れたね、

という目配せが、外に出て休憩を取る合図。


今回の試験こそは本気。アレ買いに行かない?
彼女は真剣な顔をしてそう言った。
カコンッという音をたてながら、色違いのエナジードリンクで乾杯する。




すぐにゴクゴクと飲み始める彼女に、自分も負けていられないような気がした。