西野友年

Nishino Tomotoshi

常に赤い服に身を包んでいたり、自身の独特なホームページを作成していたり、不思議な雰囲気を持つ西野友年先生。そこにはどのようなこだわりがあるのでしょうか。

いつも赤い服を
着ているのはどうしてですか?

 高校生の頃は青色系統のものを着てたんです。ところが、大学生の後半くらいに白に目覚めて、白いものばかり着るようになりました。その後仙台で助手やってた頃はしばらく真っ黒の服ばかり着ていました。
 で、その時に黒と赤を組み合わせたらかっこいいんじゃないかということで、赤い服を一着だけ持っていまして。それからだんだん赤を気に入るようになりました。

ホームページ作成の
きっかけや反響はどうですか?

 当時スティーブジョブズがつくったネクストという会社の製品の、ネクスト・キューブという真っ黒な立方体のコンピューターが発売されて、そのコンピューターによって、ホームページというものが作れるようになったんです。ですからその頃の研究者の中では、ホームページを自分のコンピューターの上で立ち上げるというのが最先端の趣味の一つだったんですね。そういうわけで、私もちょっとやってみようかということで始めました。 ホームページを作成して 1 番ためになったのは編集者の目にとまったということではないかと思います。日記として日常的なことをつぶやいたり、論文とか今まであちこちに書いた研究上の文献、解説なんかを転がしておいたらいつのまにか出版社の方に読んでいただけて。現在までに 7,8 冊の著書を出版することになりました。

神大生にむけて何か一言!

 オリジナリティを大切にすること。人に影響されてもいいんだけど、なにかオリジナルなものをもっていること。外部からよく吸収した上で自分でオリジナリティを出していくということですね。神戸大学の学生は周囲に影響を受けやすいような気がしてるんです。もっと自分を信じて自分を大切にしなさいということを伝えたいです。