「大富豪」あるいは「大貧民」。多くの人が人生で一度は遊んだ経験のある、もしくは遊んだことはなくても名前くらいは聞いたことがある人も多いトランプゲームかと思います。
ところで、最近「大富豪」で遊んでいますか?
「大富豪」が遊ばれなくなる理由として、ルールがシンプル故に飽きてしまったということが大きく影響していると考えています。「大富豪」はある程度の練度があれば結果が運に左右される部分が大きく、大学生が好んで遊ぶ麻雀・ポーカーなどに比べると技術介入要素や心理戦要素が少なくて物足りなく感じる傾向があるように感じます。
じゃあどうすれば「大富豪」がもっと楽しくなるのか。そう・・・、ルールを増やせばいい。
というわけで、加えれば「大富豪」がもっと面白くなるローカルルールをいくつか紹介します!1つでも加えるだけで「大富豪」の楽しさが数倍に膨れ上がること間違いなしです!
※ 場:カードを出して積んでいく場所。
墓地:使い終わったカードを置く場所。
8流し
ルール:8を出したとき、場を流して自分のターンにする。
知名度 ★★★
面白さ ★
つよさ ★★
言わずと知れた超メジャールール。「一般社団法人 日本大富豪連盟」が定める公式ルールに記載されている数少ないルールの内の1つです。なんやかんやでやっぱり強い。
Jバック
ルール:Jを出したとき、カードの序列が逆転する。
知名度 ★★★
面白さ ★
つよさ ★
こちらも非常に有名。Jバックに縛りを内蔵させるとより強力かつ戦術性のあるカードになります。
革命
ルール:同じ数字のカードを同時に4枚出したとき、ジョーカーを除く数字の序列が逆転する。もう一度同じことをすると序列は元に戻る。
知名度 ★★★
面白さ ★★
つよさ ★★
言わずと知れた「大富豪」の醍醐味。
スペードの3
ルール:ジョーカーが単体で場に出されたとき、スペードの3を出すと場を流して自分のターンにする。
知名度 ★★★
面白さ ★★
つよさ ★★
発動する機会は少ないですが、ジョーカーを単体で出すと返される可能性があるというだけで抑止力となるため上がり方がワンパターンにならず面白いです!
7渡し
ルール:7を出したとき、その枚数分自分のカードを相手に渡す。
知名度 ★★★
面白さ ★★
つよさ ★★
渡す相手は次の手順の人とするルールが多いですが、誰でもオッケーにした方が駆け引き要素が増して面白いです!
10捨て
ルール:10を出したとき、その枚数分自分のカードを捨てる。
知名度 ★★★
面白さ ★
つよさ ★★
何のカードを捨てたかは相手に見せなくても大丈夫です。あえて見せたっていいです。
5スキップ
ルール:5を出したとき、次の人の番を飛ばす。
知名度 ★★
面白さ ★
つよさ ★
ほぼUNO。序盤で意味もなく使って次の番の人を苛立たせましょう!
99車
ルール:9を2枚同時に出したとき、場を流して自分のターンにする。
知名度 ★★
面白さ ★
つよさ ★★
ほぼ8流し。
砂嵐
ルール:3を3枚同時に出したとき、無条件で場を流して自分のターンにする。
知名度 ★★
面白さ ★★
つよさ ★★★★
普通のルールでは革命やJバックのときくらいしか役に立たない3が、このルールを加えることで最強のカードに昇格します。無条件で出せるので、最後の方にこれを残しておけば絶対に上がれます。
4止め
ルール:4を2枚同時に出したとき、一部の特殊効果を打ち消した上で場を流し、自分のターンにする。
知名度 ★★
面白さ ★★★
つよさ ★★★★★
打ち消せる特殊効果をどれにするかはお好みですが、「7渡し」「8流し」「10捨て」あたりを対象にするとありえないくらい強いカードになって楽しいです。打ち消したい対象カードの倍の枚数4を出す(例えば「8流し」の2枚出しを止めたい場合は4を4枚出す)のが主流ですが、今回は打ち消したい対象カードの2枚出しも4を2枚出すことで止められるようにしています。
Qボンバー
ルール:Qを出したとき、その枚数分1~Kの数字を宣言し、宣言された数字のカードを持っている人はそのカードを捨てる。
知名度 ★★
面白さ ★★★
つよさ ★★
例えば出した人が「7!」と宣言した場合、7のカードを持っていればそれを捨てます。ただし、2枚以上持っている場合は1枚だけ捨てれば大丈夫です。Qを2枚出して「7を2枚!」と宣言された場合はその限りではないです。自分の持っているカードを宣言して手札を減らすも良し、相手が持っていそうな強力なカードを宣言して妨害するも良しの、攻守一体となった戦術性の高いルールです。一番ヘイトの高い4がコールされがち。
宣言された数字のカードをどうしても捨てたくないときは、代わりに1を捨てることもできます。
ルーレット
ルール:1を出したとき、その枚数分全員が次の番の人にカードを渡す。
知名度 ★
面白さ ★★★★★
つよさ ★★
ぱっと見地味なルールですが実はかなり奥が深いです。というのも、発動条件にカードが複数枚必要なルールはカード単体では意味がないことが多いので、1枚しか持っていない人はそのカードを回す、逆にすでに2枚持っている人はルーレットで回ってくる可能性に賭けてそのカードを保持しておくことで、ルーレットで循環されてカードが揃うことがよく起こります。結果として発動難易度が高くて出現確率が低い強力なルールが発動される機会が多くなるのでゲーム体験がより爽快になります!
6、9、K辺りが回されることが多いですが、全員同じことを考えているとちょうど回したばかりのカードが返ってくることも往々にしてあります。
サタン
ルール:6を3枚同時に出したとき、墓地から好きなカードを1枚選んで手札に加える。
知名度 ★
面白さ ★★★
つよさ ★★★★
666なのでサタンです。実質ジョーカー引換券のため非常に強力。
銀河鉄道
ルール:9を3枚同時に出したとき、手札に新たに1枚ジョーカーを加える。
知名度 ★
面白さ ★★★
つよさ ★★★★
999なので銀河鉄道です。ジョーカー引換券のため非常に強力。
Thank You ボンバー
ルール:Qを3枚同時に出したとき、全てのジョーカーを墓地に送る。
知名度 ★
面白さ ★★★
つよさ ★
3QなのでThank You です(?)ジョーカー没収券のため非常に強力 ・・・ではなく、自分のジョーカーも消えるため使い所がかなり難しいです。普通にQボンバー3枚として使った方が強いので、使われた場合、使用者は自分が傷つくことを厭わないほどに相手を憎んでいる可能性が非常に高いです。全然サンキューじゃないです。
ハートの5
ルール:ハートの5を単体で出したとき、誰か1人の手札と自分の手札を混ぜてシャッフルして、そのあと均等に再分配する。
知名度 ★
面白さ ★★★★
つよさ ★★
自分の手札が最悪のとき、ワンチャンスに賭けて手札が良さそうな人を引きずり下ろす悪魔のルール。ハイリスクハイリターンで基本誰も使いたくないため、7渡しやルーレットでたらい回しにされる、ハートなのに誰からも愛されない悲しきカードです。 他の5と合わせて複数枚で出した場合のみこのルールは発動しないので、それで上手いこと処理しましょう。
王の特権
ルール:Kを3枚同時に出したとき、誰か1人と手札を全交換する。
知名度 ★
面白さ ★★★
つよさ ★★★★★
インチキ。手札がいいときにこれを食らうと普通に殺意を覚えるレベルで、王の命令に従うしかない民の行き場のない怒りを疑似体験できます。このルールがあるので、どれだけ手札が良かったとしても調子に乗らず、常に手札が弱いアピールを欠かさないように心掛けましょう。
デス
ルール:4を3枚同時に出したとき、1~Kのいずれかの数字を宣言し、宣言された数字のカードを全て墓地に送る。
知名度 ★
面白さ ★★★
つよさ ★★
Qボンバーの上位互換的なルールでかなり強力ではあるが、4止めが強すぎるためほとんど使うことはないです。ただ、ごく稀に4止めではなくこちらの用途で使うことが有効な場合もあるため、上手く使えれば周囲から拍手が巻き起こること間違いなし!
融合革命
ルール:同じ数字のカードが同時に2枚場に出されたとき、別の人がその上にそれと同じ数字のカードを同時に2枚出して重ねることで革命が成立する。
知名度 ★★
面白さ ★★★
つよさ ★★★
このルールを採用すると革命の出現率が大幅に上昇し、序列が頻繁に入れ替わるようになります。多いときでは1ゲームで5回以上革命が成立することも!?
「4止め」に対しても成立するため、稀に「8流し」→「4止め」→「融合革命」→「革命返し」→「砂嵐」などのように後出しで次のターンの主導権が目まぐるしく入れ替わるなんてことも起こります。
永久革命
ルール:同じ数字のカードを同時に4枚かつそれに加えてジョーカーを出したとき、革命が起こり、以降革命は起こせなくなる。
知名度 ★★
面白さ ★★★
つよさ ★★★
「革命」「融合革命」「永久革命」を含む全ての革命がそのゲーム中起こせなくなるため、序列の高いカードばかり持っていてこれ以上革命を起こされたくないときに有効です。
最後に
今回挙げたものはほんの一部で、「大富豪」のローカルルールは世の中に溢れています。その中でも面白そうなものを厳選、あるいは新しく作って「シン・大富豪」として落とし込んでみました。
このルールは当ブログを運営している「神戸大学KooBee」が毎年発行する冊子「KooBee」の2026年度版の中にある企画「つくろう、新ルール。」で紹介しているため、是非ともそちらもチェックしてみてください!
↓「KooBee」Web版はこちらのリンクから!
皆さんも組み合わせて自分だけの大富豪をつくりましょう!




