シンタメ

電車で行くべき距離を本気で歩いた。

のこ





はじめに:私の人生、坂だらけ?


大学生になり、地元を離れて早数か月。19年間生きてきて思ったこと。


「私の人生において坂多くないか???」


 筆者の地元は少子高齢化社会の中で珍しく人口が爆発している地域で、小学一年生の時通っていた小学校の全校生徒が1000人を超えたことから二年生にあがるタイミングで分離しました。新しい小学校は裏山があるような学校だったのでもちろん坂あり。校長先生がめちゃくちゃ陸上に力を入れているタイプの先生で2年生から持久走大会が始まり、そこから毎年坂に殺意を覚えていた記憶があります。

 高校では地元のテレビ局が特集を組むぐらい有名な坂の上に高校がありました。夏になると最高気温1位をばんばんとるような地域で、補習でお盆以外は基本的に登校しなければならず、それが嫌で学校を何回か休みました。

 そして、大学。言うまでもなく坂です。振り返ると、中学以外の筆者の学生生活は坂とともにありました。年数でいうと約八年。日本一、とまではいいませんが一般的な女子大生の脚力よりかは圧倒的に優っているという自負はもちろんあります。


 私の歩く能力の限界値はどれくらいなのだろうか???長年秘めていた疑問を解決すべく奮闘した約4時間にもわたる筆者の挑戦を紹介します。



チョコボー探しが限界挑戦に


 もともとその日はただ単に再販が決まったチョコボーを探す旅をしていて、電車で様々なお店をめぐってました。するといつの間にか神戸から大阪に。なかなかチョコボーは見つからず、金銭的にもさらに大阪をめぐるのは厳しい。というかそもそも18年間愛知にいた筆者はチョコボーがありそうなお店が分かるほどの土地勘が神戸はもちろん大阪もない。ということで、自分の限界値まで歩いて電車賃を節約しつつ、その道中で見つけたスーパーに入ってチョコボーを見つけよう!と思い立ち、急に挑戦がスタートしました。


17:00大阪ドームを出発。目標は六甲まで。


歩いて見つけたこと


 最初は阪神電車の線路にそってひたすら歩いていき、開始20分で二駅分ほど歩いたところでまず第一の関門。



 安治川に近づいて行ったあたりでこんな階段が。最近の9月はまだ真夏で川の下といってもやっぱり多くの人や自転車が通るのですこし息苦しい。筆者は川や海に触れ合わずに生きてきたので「水漏れてきたらどうしよう、、、死んじゃうー」とかずっと考えてました。そもそもトンネルに対して信用がないです。あと、個人的な感想ですが、坂よりも階段の方がきついです。緊張しながら5分ほど歩くとやっとトンネルを抜けることができました。出口に立った時はとても爽快。

 序盤からドキドキさせられたものの、やっぱり知らない街をぶらぶら歩くことは楽しいものです。ここで私がこの旅の中で見つけたものを紹介します。



 塩と書かれた旗?が見えて水分補給をしたくなり、塩と書かれているのだからさぞかしすごい塩関連の飲み物でもあるのかと思って近寄ったけれど関連したものは何もありませんでした。どのような目的があって「塩」をつけているのだろう?知っている方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

 このような小さいことだけでなく大きな地元との文化の差も感じました。私の地元は大阪・神戸に比べると圧倒的にクルマ社会。某大企業があることも影響しているのかそもそも電車が名古屋以外発達しておらず、愛知の人は近くのコンビニへ行くにも車を使うと言われているほどヘビーな車ユーザーなのでたまに実家に帰ってぶらぶらしていると道に人がいなさ過ぎてびっくりします。(ちなみに筆者は高校生のときに最寄りの駅まで徒歩5分ぐらいなのに、父親に車で送迎してもらってました。)

 下町のような雰囲気の町を通っているときに老若男女問わず駅から一気に出てきて自転車に乗ったり歩いたりして帰路につく姿が新鮮でした。

 こんな感じで町の風景を鑑賞しながらひたすら歩いていました。しかし、脳内が盛り上がっていたのは余裕があった最初の一時間のみ。問題はここからです。



日暮れと不安、そしてアイス


 18時をすぎたあたりで、水分を買うためにコンビニへ。コンビニに入る前にカラスの声が増えていることに気づき、ふと空を見上げるとさすがに日が暮れ始めていました。地図をそっと確認してみると六甲にたどり着くどころか大阪すら抜けるにはあと二つ川を超える必要があり、「もしかしたら家に帰れないかもしれない」と初めて不安を覚えました。

 一度近くのバス停に目をやりましたが、「バスって地域差あるし怖いなー」と思い断念。そのままおとなしくさらに1時間ほど歩きつづけ、やっと大阪を抜けることができました。


チョコボー探しに家をでたのが13時ごろ。

時刻は19時。残りも同じく19キロ。


 2時間かけて15キロ歩いていたことと残りの体力も考慮すると着くのは大体23時ごろ?

このあたりでやっと筆者は後悔し始めました。19歳にもなってチョコボ―を探し回って、数百円の電車賃が惜しくて歩く自分が情けなく思われました。

 普通に泣きそうだったので、2時間歩いたし、疲れてるし、大阪は抜けれたし、という理由をこじつけて尼崎城の下でアイスを食べることに。アイスの力はすさまじく、買った水分とアイスで現状電車賃ととんとんであることに気づくと、すぐそばにあった尼崎の駅で電車に乗るという選択肢を捨て、六甲は無理でも西宮までは最低限いこう!と新たに決意してしまいました。



雨と雷、そして撤退


 そしてウキウキで散歩を再開したのも束の間、日が暮れる前はあんなに晴れていたのにまあまあな暴雨が...。傘自体は常備していたので急な雨に見舞われた尼崎の焦る人々を見てドヤ顔しつつ最初は歩いていていましたが、傘があっても結構きつい。あと地図上のイメージだと大阪抜けたら、すぐに尼崎→西宮っていう感じにいけると想像していたのですが、実際に歩くと遠いものですね。

 そして20時。ついに空に稲光が!!絶望。急いで天気アプリを開くとまだまだ悪天候そうであることに加え、西宮までたどり着くには1時間半ほどかかりそう...。ということで西宮にたどり着く前に甲子園口でそっと電車に乗ってそのまま帰宅しました。

 物事の終わりは急なものです。



結果と教訓


 チョコボーは手に入らず、なんなら絶対大阪から電車に乗って帰った方が時間はもちろん、お財布的にもよかったというなんとも言えない結果で終わってしまいました。悲しい。

ちなみにこの日の歩数は33635歩、距離に直すと22 .9キロでした。

 この日の歩数も驚異的ですが翌日も驚異的です。16歩です。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を身をもって体験させられました。

結論:散歩はとても素敵なものですが、日が暮れる前のMAX1時間半程度が楽しいです。

それ以上は自分が何をしているのか分からなくなってしまいます。

ぜひ心に留めておいてください。



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