突然ですがみなさん、ミッドナイト念仏というイベントをご存知ですか?
毎年4月18日から19日にかけ、京都の知恩院で行われる、法然上人の忌日法要です。
簡単に申しあげますと、夜を徹して木魚をたたくイベントです。
ずらりと並ぶ百の木魚を、参加者がかわるがわるたたきつづけます。
オケオールの起源だとかじゃないとか。
国文二回わたし、行ってみました。
まずはミッドナイト念仏、どんなかんじだったかをざっと。
23:14阪急六甲駅発の終電に乗り、十三での乗り換えを経て、12時過ぎに京都河原町に到着です。
Family Mart河原町店でファミチキをゲットしたら、15分ほど歩いて知恩院へ。
(どうでもいいけどやっぱりファミチキが一番美味しいと思うんです。)
知恩院につくと、ちょっとした行列が。並んで受け付けを済ませたら、
さあ!いざぽくぽくです!
わたしは1時から3時、間に一時間休憩を挟んで、4時から5時まで合計三時間ぽくぽくしました。
思う存分ぽくぽくして、6時前の電車に乗れば7時半にはハンロクに戻れます。このタイムスケジュールなら1限にもしっかり間に合うのでおすすめです!
ぽくぽくしながら、なぜミッドナイト念仏はここまで人を惹きつけるのか考察してみました。
一晩中念仏を唱え続ける熱心な浄土宗のかたもいれば、大学生のグループやカップルもたくさんいます。不思議ですよね。
考察其の一、異常なまでのネーミングセンスの高さ
ミッドナイト念仏。ミッドナイト念仏。
ミッドナイトと念仏、というS極とN極にある言葉同士を組み合わせることで生まれるインパクト、
それでいて発音しやすさや意味の伝わりやすさは保ちつつ、
カタカナと漢字をまぜて視覚的にも飽きさせないようにするあたり、センスを感じます。
この名前を考えついたお坊さんは、そろそろ博報堂からヘッドハンティングされてもいいころじゃないでしょうか。
考察其の二、なんてったって”@国宝”
ミッドナイト念仏が行われる知恩院は普段は一般に公開されていません。ミッドナイト念仏の夜だけ立ち入りが許されます。もちろん撮影はNG。
6LDKくらいの広さの空間に、百の木魚。真ん中には本尊のお釈迦様、そして壁をぐるりと囲むようになんとかかんとか四天王像。
これ全部江戸時代か奈良時代かわかんないけど、ずっとずっと昔の人たちが作ったやつなんですよ!当たり前ですけど!
なんとなく異世界にいるような気分で、日本の歴史を感じられます。
其の三、生まれる一体感
木魚をぽくぽく叩くといっても、好きなペースでたたくんじゃあいけません。会場にいる人たちとペースを合わせて。
少しばらつきだすと、お坊さんがドラを叩きます。そのリズムに合わせて、各々スピードを調節します。
そのときに生まれる一体感。
その場にいなければ感じ得ないゾクゾクです!スタンディングオベーション!
さあさあ、ミッドナイト念仏の魅力、何百分の一かでも伝わったでしょうか、、
わたしができる精一杯はぶつけましたので、誰かの心に響けばと願います。
開催日は毎年4月18日ですよ!
来年の4月18日、知恩院でお会いできることを楽しみにしていますネ