大学生。
それは人生の夏休みを謳歌している人々という偏見を持たれがちな存在である。
確かに人生の夏休みとばかりにはっちゃけている大学生も全国には数多く存在していることだろう。しかしその影でボサボサの髪とテキトーな服装、死んだ顔で1限に出席する限界大学生がこうした偏見に苦しんでいることを世間は認識すべきである。
はじめに
今年大学生になった1回生の中にはもしかすると思いのほか選択の自由がなく期待していたほど大学生活が夏休み的なものではないと感じている人もいることだろう。
また2回、3回となり教養をせっかく取り終えたのに1限に必修が入り絶望している人もいることだろう。
筆者の現状
筆者は単位に追われ、なす術なく1限に授業が入り、1限登校に苦しみ続けている理系学生である。大学から1時間半から2時間ほどかかる実家に住んでいる。
神戸大学の1限の始業は8:50。つまり1限に間に合って登校するには7:00前後に家を出なければならないのである。こう書くと、社会人からは「社会人になったらそれくらいに出勤する人もいるんだから何甘ったれたこと言ってるんだ」当たり前のように小中高と1限にきちんと通ってきた学生からは「いや別に7:00出発って割と普通じゃね?」といった意見が聞こえてきそうである。ここで今までの筆者の朝習慣をふまえて7:00出発のしんどさをお伝えする。
筆者の今までの朝習慣について
まずは小学生の時。小学校は家から5,6分歩いたスグ近くにあった。小学校の門が開くのは8:00。つまり早くても8:00前後の出発だったのである。ちなみにこの頃の筆者にはまだ朝がしんどいという発想はあまりなかった。
続いて中学生の時。中学受験をして地元ではなく少し離れた中学に通っていた筆者。中学2年の一時期、なぜか早くついて朝の教室で友達と遊ぶことにハマり8:00教室到着を目指し7:20頃に家を出ていたが朝の教室で遊ぶことに飽きた後は徐々に出発時間が遅くなっていった。
そして高校生の時。中学から内部進学を果たしチャリ通の権利を得た筆者はギリギリを攻めはじめる。高校の授業の始業時間は8:45。これに間に合うことだけを考えると最終的には出発時刻は8:30となっていった。また、3年生になると授業が一部選択となり、1限がない曜日が週に1度あった上、まわりの影響を受け、単位を落とさない程度でサボる習慣がここで身についてしまう。
最後に浪人生の時。家から30〜40分かけて予備校に通っていた筆者。予備校の授業開始は9:30。ここでもサボり癖が抜けなかった筆者は、9:30からの授業を諦めたり、滑り込み狙いで9:00前出発をしていた。予備校には単位制度がないため休んだところで卒業が出来なくなるなどの事件は起こらないのだが、おそらく予備校通いの浪人生あるあるで「お金をだしてくれている親に悪いから行かなきゃ」という考えもありなるべく休まないよう自分を必死で律した思い出がある。
つまり筆者は何を言いたいか
以上より筆者にとって7:00前後に家を出ていた経験がほんの半年ほどしかなかったため、家から遠い大学に1限に間に合って通うというのは至難の業なのである。この記事を読んでいるみなさんの中にも大学生になって朝に弱くなった、駅からの登山が辛くて1限登校が厳しい、オールしておきたら昼休みの時間だったといったなど様々な理由で1限に遅刻したり、欠席してしまっている人も多いだろう。もちろんこの記事を通して1限の遅刻を正当化したいわけではない。授業をサボりたくてサボっているわけではないということも声を大にして言いたい。
おわりに
筆者は最近、1限の授業を全てオンデマンドにするというのが平和的解決なのではないかと考えていますが、実現可能性は限りなく低いです。
1限に苦しむ皆様、世間の目は冷たいです。しかしその苦しみを乗り越えたあなたには大学卒業という素敵な未来が待っていることでしょう。輝かしい未来へむけて、共に頑張りましょう。では。