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なぞなぞ「パンはパンでも...」

じゃがいも





パンはパンでも食べられないパンって、な〜んだ?

そうですね、答えは「フライパン」ですね、難しいですね。


では、王道スポーツ漫画で、人生への教訓も学べて、キャラ一人一人の人生が輝いている、最高のバレーボール漫画といえば、は〜いきゅ?



そうですね、答えは「ハイキュー!!」(以下、ハイキュー)ですね。簡単ですね。


みなさんご存知のハイキューについての魅力を改めて確認するコーナーです。

いないとは思いますが、ハイキューについて詳しくない人も、この記事を読んでハイキューを読み出す一歩目にしてください。


一応wikiのあらすじを貼っておきます。


(あらすじ)

ある日偶然春高バレーのテレビ中継を見かけた小柄な少年・日向翔陽は、「小さな巨人」と呼ばれ躍動する地元・宮城県立烏野高校のエースに心奪われバレーボールを始める。低身長という身体的不利を補って有り余るほどの類稀なる運動神経とバネ、バレーへの情熱を持ち併せていた日向であったが、入学した中学校のバレー部に指導者どころか自分以外の部員がいないなど環境に恵まれず上達の機を逸していた。中学3年の夏、やっとのことでメンバーを集めて出場した最初で最後の公式戦で、日向率いる雪ヶ丘中は「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄擁する強豪・北川第一中に惨敗してしまう。影山に中学校での3年間を否定された日向は、影山へのリベンジを果たすべく憧れの烏野高校排球部に入部。晴れて迎えた部活動初日、体育館に入った日向の目の前には影山の姿があった。初めは反発し合っていた二人だが、それぞれの持ち味を生かした“トスを見ない”クイック攻撃、通称・「変人速攻」を編み出し、独りでは見ることのできない「頂の景色」を見るため、個性豊かな烏野高校の仲間たちと共に全国大会を目指すこととなった。


※本記事はハイキューのネタバレを一部含みます※



魅力① 「敗者」にスポットが当たる

 ハイキューの魅力といえば、やっぱり「キャラクター」がみんな個性あふれていることなんですよね。その原因について考えてみたんですけど、「敗者にもスポットライトが当たる」ことだと思うんです。

 一般的なスポーツ漫画といえば、いかに主人公たちのいる高校が勝ち上がっていくかに焦点が当たることが多いと思うんですけど、ハイキューはそれだけじゃないんです。主人公たちの高校に負けた相手校であったりとか、全く関係ない高校生も出てきます。

<画像引用元:https://ameblo.jp/ayu-1978/entry-11927725568.html


 そこに、臨場感が生まれます。たかが漫画と割り切ればそこまでですが、しっかりと現実的なところまで描いてくれるので、自分自身に投影して考えることができます。

 皆さんも部活や趣味など、熱中したもので負けたりうまくいかなかったことで、それまでの努力が無駄になった感覚に襲われたことはないでしょうか?


「もう10回多く筋トレしていればよかった」「あの時に手を抜いていなければ」


誰しも失敗はあり、敗者になることもあります。そこでハイキューはこう語りかけてきます。

「今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?」

今日は敗者であっても、それは今の力の認識であって弱さの証明ではない。明日の自分はもう敗者じゃない。では次は何をする? 何者になる? ということを問うてきます。

 敗者にスポットを当てるからこそ、明日について考えさせてくれるハイキュー。いいですね。


魅力② 各校の横断幕から学べる

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/

ハイキューは作中で各校のスローガンを掲げた横断幕がよく登場しますが、作者によれば連載中に各校のコンセプトが固まり切った段階でそのスローガンが初めて登場するようです。


各校の思いがこもった横断幕からはたくさんのことが学べます。

全部とはいきませんが、特徴的なものをここで紹介していきます。


①烏野高校

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/

 主人公たちが通う高校のスローガンは「飛べ」。烏野高校はかつては強豪校だったが監督交代などで次第に衰退していき「落ちた強豪 飛べないカラス」と揶揄されます。そこで再復活を目指して主人公たちの代で作り直したのがこの横断幕。圧倒的な身体センスとバネで、巨壁にも高く飛んで挑む主人公を象徴するスローガンです。


②梟谷学園高校

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/

 「木兎」という圧倒的エースのスパイカーが所属する、東京にある高校です。烏野高校も全国の舞台で対戦することはありませんが、作中によく登場します。なんといっても精神力が強いこの高校のスローガンは「一球入魂」。これはただがむしゃらに目の前に集中する、全力を出すという脳筋な言葉ではありません。

 「タスクフォーカス」という、一流のアスリートが使っている思考法を知っていますか? 環境や他人の思考・行動といった外的要因は変えようがないものとして割り切り、自分がコントロールできる「自分の思考・行動」のみに意識を集中させる。「自分ができること」と「自分がやるべきこと」を考えるという考え方です。

 誰しも他人の嫉妬や憧れなど、思うことはあると思います。しかし、そんなことは10秒ほどしかプレー間の猶予がないバレーの試合中には不要。目の前の1点をとるために自分ができること、やるべきことに集中するということです。並々ならぬ精神力が必要です。


③鴎台高校

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/

 全国屈指のブロック技術を誇り皆がクレバーなプレーを行う鴎台高校は、サーブとブロック、メンタルトレーニングの3つを特に頑張っているそうです。その理由としては「全ての始まりであるサーブが強いチームは強い」「ブロックは防御であると同時に攻撃」「いいプレーをいつでもできる為の「思考の仕方」を身につける」ということ。

 これは高校の名前にあるカモメに由来する考え方です。カモメは強風や吹雪の中でも流されずに飛行できるという特性を持ちます。「吹雪の中でさえ飛べたらもっと楽しいんじゃないか」と考える鴎台高校はどんな状況でもぶれずに自分のプレーをできるように練習します。才能をも凌ぐかもしれない「習慣」という天性。身につけたいものです。


そして、私が1番好きなスローガンはこの後紹介します。


魅力③ 「北信介」という男

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/


ここで私の最推し「北信介」について紹介します。


 彼は兵庫県代表で前年度全国準優勝の「稲荷崎高校」のキャプテンを務めます。この稲荷崎高校は、双子の兄弟で天才的なコンビネーションを発揮する「宮兄弟」、センスの塊の「角名」、全国5本指に入るエースの「尾白」などを擁しますが、この北信介、彼らのような秀でた才能がありません。身体・技術的に平凡であり高校3年生で初めてメンバー入りしたほどです。では彼がなぜキャプテンなのでしょうか。

 彼の名言で、今も僕の胸を打ち続けるのがこちらです。


喝采はいらん ちゃんと やんねん


 出ました。「ちゃんと」。北さんは才能がなくとも、後輩たちのように天才でなくとも、夢に向かって猛進するほどの熱量がなくとも、毎日「ちゃんと」やります。

それはバレーボールに限らず、勉強や掃除、挨拶、片付けなど...。「反復・継続・丁寧」は心地いいといいます。


 やはり誰しも目立ちたい、何か大きな成果をあげてみたいという欲が出てしまいますが、北さんはひたすらに「ちゃんと」やります。敵わんと思う人たちのことを「最初から優秀な天才」と思うことなく、ちゃんとやる。そんなすごい人たちを天才だと、自分は追いつけないと初めから嘆くような「失礼」がないようにちゃんとやる。 それを毎日できるのがどれほど凄いことか。


 結果は毎日の副産物に過ぎないという彼が、3年生になって初めてユニフォームをもらった時は目から涙がこぼれます。単なる「機械的」な「ちゃんとやる」ではなく、確かな信念のもとで毎日誰かに見られていると思い「ちゃんとやる」彼が結果を出す姿を見ると、自分自身も怠けている暇なんてないと思わされます。


 北さんはこのようないかつい真面目さを持っているのですが、魅力はそこで止まりません。ちゃんとバレーも強いのです。

まず自分からミスらない。毎日ちゃんと練習してきたことを繰り返すだけなのでミスらない。そして精神力がとてつもない。歯磨きやトイレ同様に毎日ちゃんと練習していればプレーで緊張することなんてない。そしてキャプテンとしてチームを締める。才能がある後輩たちはプレーにムラっけがありますが北さんはそれをちゃんと正論で締めます。監督も「北は自分が優れているという自信ではなく、自分はしくじらないという自信がある」と語ります。さすがです。


 そんな稲荷崎高校が掲げるスローガンがこちら、

<画像引用元:https://dream4you.jp/haikyu-oudanmaku-koukou/


昨日はもう消化した。たくさんの昨日はもう筋肉になっている。「今日」何をする?


 毎日ちゃんとやった過去を思い出として浸るのではなく、昨日までの全部を糧に変えて今日挑戦する。天才的な選手をちゃんと支えるキャプテンを擁する「稲荷崎高校」が掲げる「思い出なんかいらん」


ちゃんと毎日頑張って、今日を、明日を生きましょう。


さて、ここまで魅力を語ったハイキューですが、2024年2月16日に最新劇場版が公開されます。この記事であえて触れなかった「音駒高校」という高校との名勝負が繰り広げられるこの一戦をお見逃しなく。




この記事を書いた人

じゃがいも

じゃがいもはそこそこ好きです

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