禊げ！大学生！
はじめに
※この記事は一般大学生の私が独断と偏見を元に執筆するものです。
宗教的思想は全く含まれていません。
大学生って、 『業』 じゃないですか。
酒と金と睡眠と恋愛のことしか考えてない、
いわば煩悩に手足が生えているようなもの。
わたしも業が深すぎて、サークルの仲間からは
「業っちゃん」
と呼ばれています。なんたる屈辱。
祓うしかないでしょう。その罪や穢れ。
とはいっても生活習慣を改善するなんて無理だし。
金は欲しいし酒は旨い。
ならどうするか？
禊だよ、禊。
それは滝行
禊と言ってもいろいろあります。
坊主にする？
いやあ。俺頭の形綺麗じゃないしなあ
断食？
いやあ。飯は食べたいしなあ。
もうこの時点で 発想が穢れている のですが、
その日だけで完結して、欲望の制限も必要ない禊。
それが
滝行
である
滝行の基礎知識
滝行はもともと宗教的修行で、一般人の行うものではなかったのですが、
近年のデトックスブームに基づき一般人でも取り組めるようになってきました。
行衣
を貸し出してレクチャーを受けられるところも多数。
気になる人は調べてみてね。
とまあそんなツアー的なものに行っても
俺のしつこい穢れは祓えんだろうと思って、
というのは建前で
そんなのめんどくせぇ！
浴びれりゃいいんだよ浴びれりゃ！！
と思って怠惰の化身こと私が行ったのは、京都府は愛宕山（あたごやま）。
空也上人が浴びたとされる著名な滝を
無料で簡単 に浴びられるとのことなので行ってきました。
（真似される方は自己責任でお願いします。）
実際に浴びてみた。
電車とバスを乗り継いで神戸から2時間強。
嵐山よりさらに奥地の登山口に到着。
浴びる前に、併設？されている愛宕山に
登山も兼ねて登ってきました。
雪すげえ。
これは途中で見つけた怖すぎる看板。
さあ。余興もそこそこに
眼前には待ちに待った滝が。
目の前に来て初めて気づいたんですけど。
クッッソ寒い。
え？真冬の水場ってこんなに寒いの？
気温マイナスやしこんな中冷水浴びるのは
死
に直結するのでは？？？？
と躊躇しましたが、
旅は道連れ世は情け。
据え膳食わぬは男の恥。
俺がやらなきゃ誰がやる。
やりました。
余談ですが、修行に来られた仏僧の方に
「熱心ですねぇ。」
と感心されました。
感想
完走した感想ですが（激ウマギャグ）
寒いというよりは、 死 です。
言っている意味がわからないかもしれませんが、死です。
浴びてる時は呼吸ができない。
いや浴びてる時はまだいい。
浴びた後の足場が冷たすぎる。
さっさと体を拭かないと…。
！？
タオルあったけえ！！！！！
なんだこの暖かさ。
実家のご飯くらいあったけえ。。。
いかんいかん、さっさと服を着ないと…
！？
服あったけえ！！！！！！！！
俺はこんな素晴らしいものを着て生きていたのか。
なんたる幸福。
よし、服も着たし予め作っておいたスープでも飲もう。
うめっ…うめっ…。（浄化）
あったけええええ！！（昇天）
なるほど。
これが禊。
自らを死地に置き、生命への感謝。
生けとし生けるもの全てへの感謝。
ネテロ会長が至った境地の一端がそこにあった。
私は生きているのではない。世界に生かされている。
ありがとう世界。ありがとう自分。
ありがとう。これを読んでいるそこのあなた。
はい。
寒中滝行。大袈裟じゃなく、生きてることへの感謝はできます。
まあ3日で薄れるけど。
