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自分ができること、自分が考えられることをどんどんやっていく方が人生きっと楽しい!

北山菜生(神戸大学体育会女子タッチフットボール部Rooks主将 )

Presented by Naho takamochi,Honoka Kuwahara
Photo by Wako Nagasaka

今年1月、神戸大学女子タッチフットボール部”Rooks”が「全日本王座決定戦さくらボウル(以下さくらボウル)」という大会で3連覇を達成した。タッチフットとは、アメリカンフットボールからタックルを除き、その分スピートや戦術を重視した女子でも取り組みやすいスポーツのことだ。日本一のチームを引っ張りながら主将という立場さえも楽しもうとする、北山さんのパワフルな想いやリーダー観に迫る。

-" まずは日本一、おめでとうございます。今回Rooksが三連覇を勝ち取った「さくらボウル」はどういった大会なのですか?"


「さくらボウル」とは学生の王者と社会人のクラブチームの王者が戦い、真の日本一を決める決定戦です。二つのチームはそれぞれの王者を決める大会を勝ち抜いてきています。今年は1月3日に、東京ドームで行われました。実は、それとは別に春に大きな大会があり、今年のメンバーでの日本一を一度経験していたんです。その試合で自分たちの練習は間違っていないという自信が生まれ、自分たちがやれることをやっていけば優勝できると思えるようになりましたね。

-三連覇というプレッシャーは大きかったのではありませんか?


先輩たちが作ってくれた伝統を、私たちの代で終わらせてはいけないというプレッシャーはあったといえばあったと思います。でもプレッシャーを感じてばかりいても意味がないので、勝つことに集中するようにしていました。それでも三連覇を果たした瞬間は、正直嬉しさよりも「耐えた〜、連覇を止めなくて良かった…。」という気持ちがあふれてきたんです。その後、徐々に勝てた嬉しさが素直に込み上げてきました。主将ってチームの顔じゃないですか。『チームの負けはその年の主将の負け』だと思っていたので私の代で終わらなくてよかったとホッとしましたね。

-そうだったんですね。三連覇を目指す一年間、振り返ってみてどうですか?


一生懸命に練習してるだけでは勝てないと思っていました。部員一人一人に自分の役割があると思うんです。だからみんなに「自分には何ができるのか」ということを考えながら練習してもらうようにしていました。それぞれの意見を大事にして、みんなでチームを作っていくことを意識していましたね。学年関係なく、1回生にも思ったことがあればその時に言ってもらうようにしていました。また、みんなでチームを作るという点においては、チーム全体のミーティングが少ない分、練習後に集まりまず私が練習の振り返りを述べたあと、思ったことがある人が発言するという形で、部員一人ひとりの意見を発信する機会を設けています。あとは毎練習後に幹部の学年である3回生全員でミーティングをするんですよ。「今日のここの移動が遅かった」とか、細かいところから振り返るので終電の時間までかかることはざらにありましたね。振り返りがしんどいときもあるんですけど、やりがいはすごくあります。反省をして、次の練習でこう変えていこうってなればすぐに変えられるので。その即効性というか、自分たちの意見をすぐ反映させることができるという環境は、幹部という立場の面白いところだと思っています。

-細かい振り返りがチームを強くしていくんですね。幹部が中心となって練習を進めているんですか?


Rooksには監督がいないので、幹部が中心となってチーム運営をしています。主将も幹部で決めているのですが、主将と副主将の全組み合わせを想定し、メリットなどを全て書き出して決めているんです。時間はかかりますが、これが代々受け継がれている決め方なんですよね。また、スローガンも毎年幹部で考えるのですが、今年は「タッチフットが好きだから自ら進んで練習に来よう、練習をたくさんして試合に勝ちたい」という主体的な気持ちを持ってほしくて『進取果敢』というスローガンにしました。三連覇に攻めの姿勢で臨んでほしいという気持ちも込めています。