NO.83

私にとっての強みが、たまたま料理だったっていうだけ

吉岡詩織(“よしおカフェ”店長)

Presented by Shunsuke Ueyama
Photo by Nami Yoshida

2016年、夏。4日間限定でオープンした幻の定食屋、“よしおカフェ”。「忙しい大学生に健康的な食事を」と語る店長の吉岡さんが本当に作りたかったのは、単なる健康食カフェではなかった。「みんなと楽しく過ごしたい」彼女が目指すものとは。

-まず、“よしおカフェ”について教えてください。


“よしおカフェ”は『大学生に健康な料理を提供する』をコンセプトに、7月25,26日と8月1,2日の合計4日間限定で営業した定食屋さんです。私の名前が吉岡で、あだ名が“よしお”だから“よしおカフェ”という名前をつけたけど、カフェというよりは定食屋さん。場所は、夜カフェnotte*を当時店長だったTakiくんが良心的なお値段で使わせてくれました(笑)
店長の私と、運営メンバー4人、当日のホールスタッフ約10人という体制で営業していました。運営メンバーの中でも二種類に担当が分かれていて、一つは店内装飾やBGMといった詳細を考えたり、お客さんに渡すためのレシピや栄養価について書かれた紙を作成してくれた2人。この2人は元から食に興味を持っていたサークルの後輩です。あと2人が広報を担当するメンバーで、それぞれ別のサークルで広報を学んでいる先輩と同期に手伝ってもらいました。

夜カフェnotte*...神大生が経営していた、開店時間が20時〜26時という夜営業のカフェ。2016年8月上旬まで六甲道商店街で営業していた。

-いやらしい話(笑)、集客・売上などはどうでした?


赤字回避のためにはどれだけの集客が必要か計算して、1日40人のお客さんに来店してもらうことを目標に設定していたんです。営業1日目は目標達成できたんですが、2日目が達成できず…。3,4日目の営業まで1週間、反省をして予約がどうやったら増えるかを考えていました。
結局、最終日にお客さんがいっぱい来てくれたので総数としては目標達成できたし、予想以上でした。40人×4日で、少なくとも延べ160人以上の方に来店してもらえたってことですね。細かい数字は忘れちゃったけど、最終的に5万円の利益が出たのは良い思い出です。

-5万円も利益が出たのは驚きですね。大変だったことはありましたか?


運営的な面では、当日小銭を作ってないことに気付いたり、営業中にお米を炊くのが間に合わなかったりなど様々なアクシデントがありました。スタッフ達のおかげで助かりましたが、どれも事前にきちんと計算してなかったから起きたことで、リスク管理不足を痛感しましたね。
あとは、朝からの仕込みがひとりぼっちで寂しかったです。キッチンが1人っていう前提の中、素早い提供を意識していたので重要な仕事でした。一度、ハンバーグのために玉ねぎ15個ぐらいをみじん切りにしたんですけど…あれは、なんだかんだ一番しんどかった(笑)
集客の面では、予約がなかなか埋まらなくて苦労しました。よしおカフェを知った人が「面白そう」と思っても、わざわざお金を払ってテスト期間に来店してくれるかというと、難しいところでした。その時も運営メンバーがラーコモで話しかけて予約を取るために営業をしてくれて。1人では絶対できないことだし、感動しましたね。
他にも色々な苦労があって、飲食店を経営するのは大変だと実感しました。とてもじゃないけど、職にはできないなあと。