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”自分に合うか、合わないか”を考える前に、いろいろチャレンジしてみてほしい

長ヶ原 誠

Presented by Kaori Fujiyama
Photo by Kaori Fujiyama

スポーツを通して色んな人を幸せにしたい。そこに学生の上昇志向が加わることで、初めてワクワクと感動が生まれる。スポーツ、そして神大生の可能性に迫るインタビュー。

-ご自身の研究内容について、教えてください。


「スポーツを教える」という対人的なものではなく、「スポーツに関係するお金や組織、施設などについて改善していって、みんながスポーツを楽しめるように環境を整備していく」、スポーツプロモーションという考え方があるのですが、それが自分のメインの研究テーマです。一言で言うと、スポーツバカですね(笑)

-研究テーマを選ばれた理由は何でしょうか?


昔からずっと野球に関わってきて、自分の人生にとって 1番影響を与えてくれたものだという確信がありました。だから、スポーツを学問として学べると知った時は、「自分はそっちだろう」と思いましたね。そして、その世界に入り込んでいって「うわー、こんなに広いのか」と思いました。さらに、世界に学問の場があると聞いて、自分が苦手だった英語を勉強して、留学をして、もっといろんな世界があるということを知りました。どんどんはまっていきましたね。そういう広さを勉強させてもらいながら、今の研究テーマにたどり着きました。

-神大生に対して、何か思われることはありますか?


私は、博士課程を修了して助手になった後、自分の力のなさに気づき、力をつけるためにカナダの大学の博士課程で4年間勉強しました。当時は「どのようにスポーツの勉強をしたらいいか」とか「いかに留学するか」とか「そのためにはどうしたらいいか」とかそういうことばかりを考えていましたね。劣等感があったから、常に上昇志向を持っていました。そこだけは自分が神戸大学の学生に勝っていると思います。様々ないい選択肢がある中で、ぐいっとくいついて、熱中して取り組むようなエネルギーをあまり感じないからです。神戸大学にはみんなが活躍できる場がたくさんあるのだから、そこに目を光らせて、もっと上昇志向になればいいのにと思います。もっと自分自身のことを考えていいんですよ。自分の実力を伸ばす場が大学ですし、そうしてくれたら教員も嬉しいです。「自分に合うか、合わないか」を考える余裕があるならば、実際にいろいろチャレンジしてみて、その中から自分に合うものを見つけてほしいです。

-先生はマスターズ甲子園にも取り組んでいらっしゃいますが、マスターズ甲子園について説明していただきたいです。


元高校球児は、日本に約200万人いると言われています。その人達のほとんどが甲子園の土を踏めていません。マスターズ甲子園は、簡単に言うと、行けなかった人も、行けた人も、リセットして、今度は高校3年間だけのチームメイトだけじゃなくて、先輩も後輩も監督もコーチもマネージャーもみんな集めて、一丸となって、再度甲子園を目指そうという大会です。つまり、「高校野球部の同窓会チームによる甲子園を目指す大会」ですね。現在、33の都道府県で約450校が参加しています。各地で諦めのわるいおじさん達が参加しているんですよ(笑) みんな悔し涙を流していますね。