NO.67
山下真菜美
( 元町映画館映画チア部 文学部2回生)
「1館1館の個性が出る。それがミニシアターのいいところ。」

みなさん「映画チア部」を知っていますか?いま「映画を応援する部ってなんだろう?映画館を応援するチアリーダー?」と思ったあなたに読んでほしいインタビューです。今回は、元町映画館映画チア部のメンバーで文学部三回生の山下さんにチア部について聞いてみました。
Presented by Mako Kameoka, Honoka Kuwahara
Photo by Shunki Abe
大学の中だと、どうしても狭い世界になってしまう。
― 映画はいつから好きだったのですか?
高校二年生の時に好きになりました。でも三年生のときはちょうど受験の時期で映画を観れなくて、「大学生になったらいっぱい観よう」と決めてました。大学に入学してからは映画研究会に入り、DVDを借りるだけではなく映画館にも行くようになりました。
― 元町映画館、映画チア部との出会いを教えてください。
元町映画館には一回生の冬に初めて行きました。その後5回くらい通って、一回生の3月頃に「映画チア部」の募集があったんです。「元町映画館に来たことがある学生はお気に入りを押してください」という元町映画館公式アカウントのツイートにお気に入りしたら、後日映画チア部募集の説明会についてのDMが送られてきました。

私はその頃、神大の中だけでなく、外でも何か新しいことをやってみたいと思っていました。大学の中だと、どうしても狭い世界になってしまう気がしたんです。大学の外に出て色々な人と関わりたいと思い、説明会に参加しました。説明会で元町映画館のスタッフさんのあたたかな印象に惹かれ、「この場所で何かできたらいいな」と思ってチア部に応募しました。映画館のために何かできるっていうことが嬉しかったです。
― 映画チア部とはどんな団体なんですか?
若い人にミニシアターに来てもらうために、ミニシアターの魅力を発信する活動をしています。今年度のメンバーは映画好きの関西の大学生6人で、来年度からは2期生も入って20人くらいになります。神大生は私だけなのですが、みんな映画好きだからとても楽しいです。大学だと映画の話をする相手があまりいなくて、話しても「ん?」っていう感じの反応をされて寂しいので(笑)
― 「ミニシアター」とはどんな映画館ですか?
元町映画館など、スクリーンの数も席数も少なく、一館一館独立している小さな映画館のことです。系列経営しているような大きな映画館とは違って、上映する映画は各々の映画館の責任者やスタッフが選んでいます。だから、劇場ごとに個性が出るんです。
ミニシアターの魅力を、もっと学生に知ってほしい。
― 映画チア部はミニシアターの魅力を発信するためにどんな活動をしているんですか?
私たちは、「シネマツーリング」という学生限定のイベントを定期的に開催しています。元町駅で集合して一緒に映画館まで歩いて、映画を一緒に観て、感想を言い合います。それから、映画チア部のメンバーが解説をしたり参加者の質問に答えたりしているんです。シネマツーリングで上映する作品選びから当日の動きまで全部私たちが企画していて、普段映画を観ない人でも楽しめるような作品を上映するように心掛けています。

嬉しいことにシネマツーリングで元町映画館に初めて来館してくださる人もいるんです。だからこれからは、イベント後も日常的に通ってくれる人をもっと増やしていきたいので、現在は企画から練り直しているところです。次回のシネマツーリングは、4月に京阪神の3館で同時開催する予定です。
― ミニシアターの魅力を教えてください。
ミニシアターの魅力は、一館一館個性があることです。大きな映画館よりも自由な裁量を活かして、周辺のお店とタイアップしたオリジナルの上映イベントをやっていることもあります。例えば元町映画館では、『A FILM ABOUT COFFEE』という映画を上映していたときに、コーヒー店とコラボしてキャンペーンをやっていました。日本酒に関する映画のときは劇場で日本酒をふるまっていて、「まだ昼なんですけど」みたいな感じでした(笑)頻繁にこういったイベントがあるから楽しめるし、イベントの雰囲気はその劇場自体の魅力を引き立ててくれるので、より一層その劇場のことを好きになることができます。

私たち映画チア部も先日、日本の若手監督を応援する「ジャパンニューウェーブ」という企画に携わらせていただきました。舞台挨拶にいらっしゃった監督さんに待合室まで上がってもらって、監督と観客との公開座談会を開催しました。こんな風に、作品や制作者との距離が近いところもミニシアターのもう一つの魅力ですね。
― 活動していて大変なことはありますか?
この一年間、シネマツーリングや監督へのインタビュー、ツイキャスなど色々な活動をしてきましたが、本来のターゲットである学生への広報が難しいんです。映画ファンの大人には「今もこんなに映画好きな学生がいたんだね!」と、私たちのような映画好きな学生の存在を知ってもらうことはできました。しかし、本来私たちがミニシアターの良さを伝えていきたい相手である学生の反響はあまり大きくありませんでした。同じ学生とはいえ、直接的な関わりのない相手にミニシアターの魅力を伝えることは本当に難しいです。
― 神大生にひとことお願いします。
ミニシアターの入り口だけ見るとなかなか入りにくいと思いますが、映画好きの方だけではなく、みんなに来てほしいです。ミニシアターでは、大きな映画館では観ることができないドキュメンタリー作品や、幅広いジャンル・国の作品も上映しているので、ちょっと調べてみて興味を持った作品があれば来てみてください。 また、関西のミニシアター7館で、学生限定で映画を1本500円で観ることができる「え~がな500」という企画を行う予定なので、ぜひ参加してください!
93. 久保陽香
“ぶさべじ”代表
87. 山本真也
国際文化学研究科准教授
84. 吉田輝
SPIA(古着屋)経営者/発達科学部3回
51. 河上 隼己
ESSディスカッション全国大会2位
64. 松村健司 井部良太
山岳部