NO.58
岡川 鉄平
(コミュニティスペース「Museum Base」運営者)
「仲間と一緒にいちから作り上げてきたこのお店にはすごく愛着がありますね」

「仲間と一緒にいちから作り上げたこのお店に愛着がある」 灘のコミュニティスペース"Museum Base"の立ち上げメンバーである彼が語ったお店の魅力、そして彼の情熱に迫った。
Presented by Hiromi Matsuki,Yoshiaki Kobaya
Photo by Syunki Abe
灘を盛り上げたいなって
― まず、ミュージアムベースとはどんなところなのですか?
一言でいえば、灘という街を盛り上げていくためのコミュニティスペースです。大人と若い人たち、お年寄りが交流できる場にしたいと思いから始まりました。カフェやバーとしての利用はもちろん、そこでまわりの人と触れ合ったり、イベントを開いたりすることができます。お店を立ち上げるにあたって、若者の力がほしいということで、僕を含めた大学生に声がかかりました。これが去年の6月くらいで、空き家だったここを壊して、すべて自分たちで内装から外装まで作り始めました。3か月くらい、作業をして、10/9に開店しました。だから、まだオープンしてから半年ほどです。
― なぜ灘で開こうと思われたんですか?
王子動物園の下に県立美術館があって、その下の道をミュージアムロードって言うんですよ。これは三宮のフラワーロードなどと同様で、神戸市が命名しているんです。由緒正しい道なのに、あまり知られていないので、灘を盛り上げたいなって。
灘には高校生は多いんですけど、大学生は少ないです。商店街はもうほとんどシャッターを下ろしていて、そういったお店を若者に貸してよと言ってもなかなか貸してくれないんです。割と地元のご年配の方が多く住んでいて、遊ぶところも無く、若者にとってはあんまり面白くない街なのかなあって感じます。そのような状況を解消するために、ここで若い人と地元の方がコミュニケーションをとれたらなって思ってこのミュージアムベースをつくりました。
― 僕も近くに住んでいるので灘って街が好きです!ここではどのようなことが行われているのですか?
本来はカフェと、バーを運営していますが、様々な人にイベントスペースとして使っていただいています。壁のところに、いろいろな予定が書いてあると思うんですけれど、これは常連さんやスタッフが自由にやりたい企画やイベントなどをスケジュールに書いています。何かしたい人が自由に使っているスペースなんです。
― すごく沢山の予定が書いてありますね!今まで例えばどんなイベントが開催されたんですか?
灘の子供たち向けに科学実験教室や絵本を読むワークショップを開催したり、僕たちスタッフが灘の中高生に勉強を教えたりする場を作ったりしています。
逆にお客さんがイベントを主催することも多くあります。例えば、神戸で活動しているバンドのワタナベフラワーさんのファンクラブイベントや日本一周しているウクレレ奏者の方の演奏会、就活セミナーや英語を学びたい学生が開く英会話バーなどかなり多岐に飛んでいます。また音響やプロジェクター設備もあり、神大の英語プレゼンサークルがプレゼンの発表会に使ってくれたりもしています。
そしてお店に来てくれる方も多種多様です。シャワーや仮眠施設もあるので旅人さんが使ってくれたり、年収1000万以上の社長さんが遊びにきたり。この前なんかは、常連さんのオペラ歌手の方が来てくれて、誰もいないことを見計らって、オペラの練習なんかもしてましたよ(笑)
― すごく面白いですね!(笑)
もちろん、ふらっと飲みに来てくれる人もいますよ!(笑)でも飲むだけじゃなくてカラオケができたり、Wiiができたりと普通の居酒屋やBarとは全然違いますね。お酒や料理も安いので学生が飲みに来ることも多いです。(※カクテル450円~、コーヒー200円~)
内装のデザインや細かいインテリアのデザインまで全部自分たちでやったんです
― 良心的な価格ですね!
次に岡川さん自身のことについて教えてください。岡川さんがここの運営に関わっているのはなぜですか?
やはり、常連さんや初めて知り合ったお客さんと話すのが楽しいからです。お店が閉まるまで居た旅人さんとラーメンを食べに行ったり、HAT神戸で常連さんとスタッフでバスケをしたり。そうやって、お客さんと働いている人という関係以上に仲良くなれるのがここで働く魅力です。僕はそんなに交友関係も広い方ではないので、普段では知り合えないような人と繋がりができた瞬間はこのお店の運営に関わっていてよかったと思えます。
― 逆に一番大変だったことは何ですか?
お店を立ち上げるために、外装や内装を造っている時です。もとあった建物の壁の取り壊しやコンクリートをはがす作業、内装のデザインや細かいインテリアのデザインまで全部自分たちでやったんです。それはもう大変でした。しっくい(強アルカリで皮膚をとかす危険がある薬品)を塗る時って本当は手袋をつけるんですが、それを僕ら素手でやったんですよ。作業後に手がピリピリするなあって思って見たら、荒れに荒れてて手が緑色に変色していました(笑)
でも、仲間と一緒にいちから作り上げてきたこのお店にはすごく愛着がありますね。
― 神大生へのメッセージをお願いします。
神戸大学はもちろん頭のいい学生が多い大学ですが、自分のやりたいことに真剣に取り組んでいる学生も多い大学やと思います。僕自身も将来はアパレルショップに勤めたいなあと考えています。「神大出てアパレル?」と言われることも多いですが、やはり服屋で働くことが自分の夢なので、そのことに正直に生きていきたいと考えています。
だからこそ神大生には、これからも自分のやりたいことに、誠実に取り組んでいってほしいなと思います。そのやりたいことを始めてみたり、実践してみたりするきっかけとしてミュージアムベースを使ってくれたら本当に嬉しいですね!
77. 山口弘記
『えんぴつ画プログラム』講師工学部/情報知能学科 1回生
85. 近藤 友祐, 阿部 智明
学生団体POMB
57. 月井涼太郎
国際教育プログラム「Up With People」参加者
65. 切東 優
JUNK SHOP 店主
54. 田中光
カフェ運営を行う現役大学生