NO.22
吉備 友理恵
(関西建築サークル#代表)
「あなたと建築したい。」

建築の面白さやエネルギーをもっと知ってほしい。それが彼女が「建築の広告塔」を目指す理由。彼女の社交性溢れる人柄と、独特の考え方に迫る。
Presented by Emika Hatasaki
Photo by Emika Hatasaki
建築に対する色々な考えを聞け、刺激があります
― はじめに関西建築サークル#について教えてください!
一昨年の9月に関東の建築を学ぶ学生の横のつながりを作ろうと建築サークル♭という団体が設立されました。その後、関西の人とも繋がりを作りたいという動きが出てきたのを昨年の3月に私がTwitter で見つけて、そのお手伝いをしたんです。 それからまず2日間にわたってイベントをしたんですが、関西の学生が50人くらい集まってめっちゃ盛り上がったんです。その後この集まりを続けたいという声が凄く高まって、じゃあ関東とは別に関西にも1つ団体を作ろうとなって関西建築サークル#ができました。1年間で関西出身で地方大学に通う人も合わせて全22大学、約100人の学生が所属する団体になりました。現在は3回生になり、それぞれが多忙を極めるようになったので、大きなイベント等は行っていませんが、ここで得られた繋がりは今もずっと続いています。
― サークルの目的はなんですか?
建築を学ぶ学生の繋がりや交流を目的としています。 建築って実際に建物を作っているとか、大工さんみたいなイメージを持っている方が多いなって最近感じるんですが、それはちょっと違うんですね。建築には大きく3つの柱があって、地震とかにどれだけ強い建物を建てるかとか考える構造、光や熱の回り方などを考える環境、社会情勢やその土地のことを踏まえてこの建物があることでより社会がよくなるためにはどうしたらいいのかを考えデザインをする計画に分けることができます。最後の計画の中でも意匠は他の理系的な2つと違って、社会的な文系の要素や芸術系の要素が強いんです。その頃は建築を勉強している人の中でも、意匠を学ぶやる気のある人が各大学に数人ずつぐらいしか出てこなかった時期で、自分が思っていることを他の人と共有出来なかったんです。そういう状態から、同じ意匠を学ぶ人が集まると、各大学ごとでもそれぞれに特色があって CG がすごく強い大学もあれば手書きを押している大学があって、考え方も全く違って面白いし、すごく刺激にもなりますね。
― 具体的にはどのような活動をされているんですか?
主に色んなイベントで交流をしています。具体的には実際に家として成り立つ設計を他大学の人と半日かけてぶっ通しで設計する12時間設計というのをやったり、建築のコンサルティングやってらっしゃる方を先生としてお招きして、その方に対して自分たちの作品を持ち寄って15分間話すプレゼンに特化したイベントをしたりしています。最終的に実現はしませんでしたが、カフェの設計の内装のデザインお手伝いをしたりもしました。
― 建築をやろうって思ったきっかけは?
最初は建築を凄くやりたいって訳では無かったんです。高校で早い段階で理系か文系か決めなきゃいけなくて、文転は簡単にできると思って理系に進んだんです。でも結局文転も難しくて、このまま理系で行くってなった時、得意だった音楽美術の芸術的な感性を生かせる建築を塾の先生がおすすめしてくれたんです。だから、大学に入った時はそこまで建築には詳しくはなかったかな。
プラスのことで建築のエネルギーに気づいてほしい
― 今そこまで建築に対して熱くなれている理由はなんですか?
1回生の時、建築の卒業設計日本一決定戦をたまたま見に行ったんです。そこで、優勝しているのとか見てて、自分が面白いなとか思った物でない作品がどんどん選ばれていくのに疑問を抱いたんです。その時1位に選ばれた作品が、震災があってその地域に住めないけれど土地に凄い愛着がある人のために祈りの丘を建てていくという計画だったんです。その時はなんでそれが選ばれたのか分からなかったんですが、後で考えてみたら、建築って自分のわがままやエゴでは建たなくて、それが建つことによってその土地の人たちが幸せになるから建つんだということに気づいたんです。そんなことを勉強出来るのが建築なんや、凄い!!といった感じで建築の社会性という物を凄く感じて、考えることにどっぷりのめり込んでいって、建築が大好きになりました。
― 今後やりたいことはありますか?
私の名刺の裏にも書いてある「あなたと建築したい。」っていう言葉なんだけれど、これは建築っていう分野は文系理系問わず全ての分野に繋がっているから、一緒におもしろいことをしましょうっていう意味なんです。建物って街中を歩いていてもあたりまえにありすぎて、そこに建物があるということがほとんどの人には意識されてないんです。震災があって、東北の人たちは建築の大切さとか建築の存在に気づいていると思うんです。私はそういうマイナスの事で気づくんじゃなくて、プラスの事で建築のエネルギーに気づいてほしいんです!私は団体を抱えて活動していく中で、建築の業界がこれから衰退していくって言われてて、実際そういう状況を実感しています。でも学生団体はどこまでやってもボランティアみたいな感じで、社会に対する影響力は少ないって悩んでいたんです。そんな時に、起業家精神育成ゼミの起業家の方とお話して、自分たちがワクワクしながらも社会のために何かしたいということに対してビジネスというツールを使うという話を聞いて、影響力を持って社会に建築の良さを伝えることに繋がるかなと思ったんです。これからは建築だけでなくいろんな分野の人と関わって学生キュレーターとして活動できたらいいなと思っています。今はその第一歩としてある建築家の方と誰でも面白いと思える展示会の開催に向けて企画を進めています。
― 吉備さんにとって「建築」とはなんですか?
人を笑顔にできる私のツールですね。自分の軸について考えた時があって、私は人が好きで人の笑顔が好きだって思ったんです。そして人を笑顔にできるパワーを建築はもっているなって思って、でも建築の本当の面白さを知っている人は世の中にほんの少ししかいないんです。専門っぽくて興味ないっていうか笑私はもっと建物って身近なものだと思うので、建築の面白さを知っている人たちと知らない多くの人を結ぶパイプラインとして『建築の広告棟』のような存在になれたらいいなと思っています。
29. 吉田 覚
WIll Way代表
88. 北山菜生
神戸大学体育会女子タッチフットボール部Rooks主将
67. 山下真菜美
元町映画館映画チア部 文学部2回生
3. 村上 加奈
25. 嶋崎 翔太
RAVENSキャプテン